ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Farthest Shore 読書 (1)

2006-05-28 23:58:41 | ゲド戦記・Le Guin
ちょっとご無沙汰しておりましたが,こちらの読書も実は順調に進んでおります。この頃,Le Guinさんの文章にも慣れてきて,とても読み易いんですよ。今回,どういう形で書いていこうかと思いましたが,The Da Vinci Codeと同じく映画公開も近いので,また中身をなるべく書き出さないようにしようかと思います。

まずは,最初の2つの章をまとめて。。。

The Rowan Tree
The Masters of Roke

実はいきなりちょっとびっくりしました。Gedは,Rokeの魔法学校‥,そうだ,すみません,私はゲド戦記に関しては,翻訳版を持っておりません。つい最近,ソフトカバー版が出るまで,立ち読みすらした事がありませんので,実はほとんど,日本語で何というかを知らないんですよ。それ故,不適切な表現があるかと思いますが,お許しを。。で,Gedは校長(Archmage)になっていたのですね!

2巻の主人公はむしろGedではなくTenarでしたが,3巻も主人公はGedではなく,Arrenが主人公なのでしょうかね? そしてGedは,今回は,ついにいわゆるMentor Charactorとなっているようですね。Mentorって,ハッカではありません。(笑→それはmenthol) 語源はギリシャ神話に出てくる,オデッセウスがトロイ戦争に行く時息子を託した指導者(実はアテナではありませんか?)です。‥というと何かよくわかりませんが,例を挙げればすぐ納得,要は,オビ=ワン,ガンダルフ,ダンブルドア,等の事ですよ。(笑)

2章で,1章のThe Rowan Treeにはさらに深い意味があった事がよくわかりました。

Gedは40~50才位という若さで,Archipelagoで最も偉い人なのですか。しかし年齢的には(精神的にも),Mentor Charactorとしてはまだ少し若いかも,‥しれませんね。でもその方がちょっと嬉しかったりして。


The Tombs of Atuan 感想

2006-05-25 02:42:42 | ゲド戦記・Le Guin

Ursula K. Le Guin / Simon Pulse(2001/09/01)
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1巻は,読むのに時間かけ過ぎ(笑),話に慣れてなかったという事もありますが,間が空いてなかなかノレなかった事もあり,あまり感想らしい感想も持ってなかったのですが,2巻はかなり気に入りました。何かとてもほっとする話のように感じました。

特にTenarとGedの会話がいいですね。また,Tenarが決してドラマ版に描かれたような「善良なシスター」ではなく,3人の奴隷を残忍な方法で処刑してしまったり,Gedを殺してしまおうか,放っておこうかと,闇の部分を持っていたという所が,何故かお気に入りです。

そして彼女を闇から救ってくれたのはGedですね。Gedもまた,Atuanに忍び込んだ時,闇の中で彼女に光を見たと言っていました。

ほとんど暗い所を歩き回る話(汗)なので,ジブリではアニメ化しなかったという事ですが,もったいないなあ。次に会う時,Tenarがどんな女性になっているのか楽しみです。

原書読みとしては,ハリポタや指輪のように説明をダラダラ書かず,感性でパッパッと書かれていて,展開が早く,文章を丁寧に読まないと置いていかれる(笑)んですよね。1巻ではそういう表現に馴染めなくて1年半かかってしまったわけですが,さすがにその間にいろいろな本を読んだので,だいぶ読みやすくなりました。

さて,いよいよ,映画化対象の3巻に行くわけですが,7月の映画公開までまだ少し時間がありますので,この頃やや滞っているHoMEを少し強化しようかな,と思っているので,ややのんびりになるかもしれません。(いやでも,今度は1年半はかけないと思いますが(笑)) そういえば,アレ(笑)も片付けなくてはならないですね。悪徳美人シスターKossilの運命やいかに。。。って全然違う話じゃんっ(笑)


The Tombs of Atuan 読書 (9)

2006-05-25 02:26:19 | ゲド戦記・Le Guin
Voyage
GedとTenarはGedの船(Lookfar)を置いている近くで1泊。この時Tenarはかつて自分の仕事の為に持っていたナイフを見ていて,Atuanの主達を裏切ったという罪悪感に襲われますが,Gedは黙って彼女を連れ船出。Gedが腕環を見つけたいきさつ,孤島で出会った年老いた男女の事,を話すと,Tenarはその男女なら聞いた事があると言います。それはErreth-Akbeから腕環を受け取った王家の子孫だそう。彼らは子供の頃に捨てられたようです。Gedは,彼らはまともな言葉も話せなかった事を思い出します。
Tenarは,不意に,自分は3人の奴隷を飢え死にさせ,Mananの死にも責任があると言い,どこかの孤島に1人で下ろしてと言いますが,Gedは,TenarのおかげでAtuanの墓の中でで希望を見つけたと言って,彼女をHavnorに連れて行きます。そしてその後,GontのOgionの所へ連れて行こうと言います。


The Tombs of Atuan 読書 (8)

2006-05-23 23:28:41 | ゲド戦記・Le Guin
The Anger of the Dark
実はこの章を最初読んでから2日経っていたのでもう1回読みました。すると章の冒頭,彼女が前の章で「一緒に行きます」と言ったその時,
She looked up startled, and saw him flushed with life and triumph.
という一文があるのに気付きました。1巻はGedの影との闘いだったのですが,この巻はArha,改めTenarが闇すなわち影から解放される話だったんだ。(そんな大事な事を見逃すとは‥,その程度の英語力では,やっぱり全体を読み返す必要あるなあ(笑))

TenarがGedから取り上げた片割れ,Gedが宝部屋から見つけた片割れ,2つの破片はぴったり腕環になりました。

Tenarは,Gedと一緒に,宝部屋を脱出。深い穴のある場所で,MananがGedを襲おうとして失敗,奈落の底へ転落。(ひぇ~;最近ちょっと気に入り始めてきた所だったのになあ。。)既にKossilが手を回している模様。しかしこのショックでTenarはやや怖気づいたようです。

彼らはようやく迷宮の出口に来ますが,trap doorが開きません。Tenarは入口は他にあるけれど出口はここだけ,と言いますが,Gedは,他の開くはずのない入口の方へ。実は彼は道が崩れないよう魔法で守っていたのでした。強大なパワーで地震を起こすGed。ドアが開くと星空。Tenarは躊躇しますが,Gedは,「信じて」。2人が脱出すると,Atuanの墓は崩れてしまいまいます。(他の巫女さん達はどうなってしまったんだろう?(汗))

The Western Mountains
Tenarが起きるともう夕方。隣ではまだGedがぐっすり寝ていました。彼の手にはアザミが。魔法使いとアザミという組み合わせが不思議でしょうがないTenar。やがて彼は起き出し,食事を摂ります。TenarはGedに,食べ物は呼び出せないの?と聞きますが,彼はウサギの名を呼んで呼び出す事はできるが,そのウサギを殺して食べられるか?と訊きます。食べ物を直接呼び出す事も可能だが,それはillusionだと。するとTenarは,あなたの魔法は大掛かりな事にしか役立たないのね(汗;)と言います。

墓は破壊され,KossilとMananは死んでしまったけれども,他は助かったとの事。(ほっ)Tenarは,PentheがGodkingを守る巫女にならなくてはいけないのかと,一瞬心配に思いますが,「彼女ならきっと逃げるわ」 でもMananは唯一彼女を心配し,彼なりに愛情を注いでくれたという事が悲しいTenar。

彼らは山岳地帯に入ります。GedはTenarに,これから君はArchipelagoの言葉を覚えて,いろいろな人と会って生きていかなくてはならない,と言います。腕環を持ってHavnorに行けば,プリンセスとして迎えられるだろうと。

そして2人は海に近い町に出ます。Gedは(何故か)青い目の白人に化けます。そして誰か親切な人に施しをもらってお腹が一杯になると,またTenarは不思議に思って,魔法使いは人に乞う事に慣れているの?と訊きます。Gedは,実は魔法使いはそうやって生きている,でも,その代わり恵みをくれた人にはお返ししているのだ,と言います。実は彼はこっそりと前日お世話になった人のヤギの病気を治していたそうです。これを聞いたTenarは,前言(大掛かりな事しか役立たない)を撤回しました。(笑)

赤い兜の見張り兵を見て,Tenarが見た事があると言うと,Gedも見た事がある,と。彼の故郷を襲ったのはその人達だったのですね。(あ~そうか。それで白人に化けているんですね。)この先の暮らしに不安を感じるTenar,Gedに,あなたと一緒にいられるのですか?と聞くと,Gedは,私は呼ばれたらいつも1人で行かねばならない,でも,もしあなたが私を必要なら呼んでくれればたとえ墓からでも行くよ,と言って笑います。

あと1章です。1巻の時は,あと1章に辿り着くのに随分時間かかりましたけどね。(笑)


The Tombs of Atuan 読書 (7)

2006-05-21 15:56:57 | ゲド戦記・Le Guin
この辺りからクライマックスですね。長くなかったので,一気に2章読んでしまいました。

Names
ArhaはMananにGedを殺したと見せかける工作させ,戻ったらもう遅い時間。その夜Arhaが見た夢は‥,日本的な言い方をすると,魑魅魍魎(ちみもうりょう),が迫ってきて,彼女に「Tenar」と呼びかけます。次の日,やや放心状態のArhaは,うっかり元気に飯をかっ喰らいますが,Kossilに「生贄を捧げたら3日間は断食しなくてはならないでしょう。」と指摘され真っ青。慌てて,棺桶の蓋を閉めてない,とか言い訳しますが,バレバレ。Mananは「Kossilに毒を盛られますよ。」と忠告。

The Ring of Erreth-Akbe
Arhaは自分の部屋に戻らず,墓で一夜を過ごし,何をしたらいいのかわからないまま,とにかく食料と水を持って,Gedの待つ宝部屋へ。GedはここにはErreth-Akbeの腕輪の片割れを取りに来た事,魔法を使って墓の主達から隠れてきた事,を話します。そして最初からArhaは信頼していた事も。最初に会った時,ArhaがGedから取り上げたのは,彼が1巻の最後に見つけた腕輪の片割れでした。そして宝部屋でもう一方が見つかりました。GedはArhaに,Arhaとしてここに残りKossil達から罰を受けるか,Tenarとして自由の身になりここから去るか,の選択を迫ります。そしてArhaへの信頼の証に,自分の本当の名はGedである事を告げます。


Earthsea DVD

2006-05-19 23:16:22 | ゲド戦記・Le Guin
最近ふと,途中まで観てそのままにしているドラマ版のDVDが気になってきました。1巻と2巻を合わせた物になっているという噂を聞いていたので,2巻を読んだら観てみようかなと思っているのですが。。。私の記憶では,1巻の話は多少??な所はあれど,まあまあ原作に忠実に見えますが,2巻に関する部分と思われる所が。。(汗)

確かDVDの話だと,たくさんのシスター達の中に,目立つ3人,年配のマザー,美人で意地悪そうなシスター,若くて誠実そうなシスター,がいました。おそらく,マザーがThar,美人シスターがKossil,若いシスターがArha(Tenar)でしょうから,そう呼ぶ事にします。

KossilとArhaはライバル関係だった(ていうか,Kossilが勝手にArhaをライバルと思っている)ようですが,KossilはTharが持っている鍵が欲しくてしょうがない様子。Kossilの陰謀により体力の衰えを感じたTharは,KossilでなくてArhaに鍵を渡し,これからはお前が主人,というような事(定かではありませんが(^^;))を言ってます。Kossilは偉そうだけど何やら品のない男性(う~ん,これは誰?)と関係を重ね,2人で何かをしでかそうとしていた様子なのですが,その辺りで,Gedがボートで「影」に襲われ,鷹になってOgionの家に逃げて,当時読んでいた部分を越えてしまったので,DVD鑑賞を一旦中断しました。(汗)

KossilとArhaの相性の悪い事,Arhaが鍵を持っている事,Tharの力が萎えてしまった事などは,原作と一緒と言えますが,原作ではArhaは最初から墓守の女主人で,別にKossilと争って得た座ではありませんし,Kossilの陰謀でTharの力が弱った(亡くなってしまった→DVDでも亡くなったのかどうかは記憶に定かではありません(汗))かどうかは,まあ,そうなのかもしれませんが,今の所原作には明記されておりません。そしてあの謎の下品な男は?。。。Kossilと関係を持っているので,彼女の部下の宦官ではない事だけは確か(笑)ですが,‥‥,またArhaにしても,かなりいい子で,この先Gedに出会っても,意地悪したり,彼の知識に嫉妬したりしそうには見えません。(笑)

‥という事で,きっとGedはOgionの家で力を取り戻して影との戦いに行く途中で腕環を見つけ,その後Atuanに行って‥‥,と想像すると,原作とは違う話になっていそうですが,それはそれでまた面白いのかもしれません。とりあえず,2巻を読んだら,続きを観てみようと思います。


The Tombs of Atuan 読書 (6)

2006-05-19 23:14:52 | ゲド戦記・Le Guin
The Great Treasure
ArhaはGedを生かしておいて,いろいろな話を聞きます。彼の方の立場から見たErreth-Akbeの事,Inner Landsについて等。彼はDragonlord(=ドラゴンと話をできる者)なのですね。

(ここで突然,Eragonは,やっぱり同じアメリカ生まれのゲド戦記の影響を強く受けているな,と確信)

しかしArhaは,Gedがいろいろ知っていて,自分は何も知らない事に苛立っています。実はどうしても彼に勝てない事に内心怒っていました。そして,嘘つき呼ばわりを。Gedに何か見る価値のある魔法を見せてと言います。一見何も起きてないように見えたのですが,実は彼女の服が,黒から,鮮やかなターコイズのドレスに変っていました。スカートには銀の糸で刺繍が施され,真珠が散りばめられていました。

Gedは,Havnorの王宮のプリンセスが着ていたようなドレスですよ,と言います。Arhaのマントをくれた事に対しての感謝にと。

(‥また思いっきり,FとE,を思い出してしまった(笑))

‥しかしArhaは元の黒い服に戻してもらってしまいます。その時,Gedが覗き穴を指差します。Arhaは,「お前の魔法は子供騙しです,Nameless Onesに食われるがいい,私はもうここへは来ません。」と言って部屋を出ますが,‥Kossilが覗いていたようです。

ArhaはKossilにこれ以上詮索されないよう,Gedを墓の地下に生きたまま埋めたフリをして,例の宝部屋に連れて行く事にします。(Manan嫌そう(笑)このごろ彼がかわいいと思うようになってきました) 宝部屋はArha以外は,1度入ったら二度と出られない所なんですよね。

‥この章の最後,思わず感動しちゃいました。


The Tombs of Atuan 読書 (5)

2006-05-18 23:17:49 | ゲド戦記・Le Guin
The Man Trap
物語は中盤。よかった,今度は半月で半分を読めて。(笑)

次の日Arhaは仕事を終えてから,覗き穴を見に行きます。彼はそこにはいません。彼女は何故か彼の存在が気になり,Kossilに報告。Kossilは,侵入者が死んだ頃に召使に引き取りに行かせましょう,と冷たく答えただけ。何を期待してたんだ?‥と,Arhaはまた捜し始めます。やがて彼を発見。だいぶ弱っている様子。彼女は思わず,声をかけ,Painting Roomへの道順を教えます。次の日,果たして,彼はそこへやってきました。彼女は水のある場所を知ってましたが,そこは教えず,自分も行った事のない宝の部屋への道を教えます。

思わずこの文章に目が留まりました。
The powers that ruled in the dark places were on her side, not his.


その後,Arhaは今度はManonと一緒に,倒れていた彼を引き取りに来ます。Manonのいぶかしがる目をよそに,この男は生かしておきたいの,と,自分のマントを敷き,その上に彼を横たえます。さらに食事と水を供給。‥そしてついに,

ご対面。

「名前は?」
「多くの場合,Sparrowhawkと呼ばれています。」
「本当の名前ですか?」
「いいえ,違います」
「では本当の名前は?」
「それは言えません。あなたは何と呼ばれているのですか?」
「Arhaと呼ばれています。」
「では本当の名前は?」
「名前はありません。。私に質問をしてはなりません! ‥‥」

‥会話の内容とか全然違うのに,何故か,LOTRでのFとEの出会いを思い出すなあ。でも,お水はあげないよ~,なArha。女の子らしい意地悪。こういうヒロインはトールキンには描けませんね。(笑)

Gedは,何か,この墓の主ではなく,自分が持つべき物を探しに来たと言います。
The Man Trappedではなくて,Trapという所が,trapされたのは実はGedの方ではないんだよ,と言っているようで,‥‥やはりファンタジー作家は,皆さん言葉遊びがお好きですね。(笑)


The Tombs of Atuan 読書 (4)

2006-05-14 23:36:09 | ゲド戦記・Le Guin
Light Under the Hill
次の冬,Tharが亡くなります。Tharの生まれ変わりの少女が来るまで,Arhaはどうも相性のよくないKossilと2人。(Kossilってどうも冷たい所があるので,Arhaは本能的に合わないと思っているのかな。)なんかやりにくいなあと思っているArhaです。彼女はMananを連れて墓の探索を重ね,すっかり道をマスターしました。でもまだ宝を見には行きませんでした。そんなある日,彼女は「侵入者」を発見します。彼は杖を持ってました。Arhaはたった1つの出入り口を閉じ,彼が死ぬまで待つという作戦に出ます。彼は外に出ようと,呪文のような物を試みますが,墓の魔力の方が強く,外へ出る事ができません。そしてとりあえずはふて寝。

なかなか出て来ないと聞いていたので,のんびりと構えていましたが,思っていたより早くGedの登場ですね。もう1つ先の章かと思ってました。前の章で,魔法使いの魔法の力ってそんなに強くない事を知りましたが,確かに「そんなに強くない」んですね。でも,ここでのGedは,1巻での,ハリー・ポッターと同レベルの若い魔法使いではなく,もっとちゃんと大人になっている事が早くも読み取れましたよ。


The Tombs of Atuan 読書 (3)

2006-05-13 00:33:31 | ゲド戦記・Le Guin
Dreams and Tales
Arhaはあの日以来具合が悪いのですが,彼女にはプライドがあって,自分から他の尼僧仲間に甘える事ができません。でもある日Pentheがやってきました。彼女はりんごを食べながら,厨房の事など面白おかしく話します。Pentheは,ふと,Godkingなんて神と言われても所詮人間。爪だって切るでしょうと言います。そして彼が神になるのは死んでからだと。

Arhaは体調が回復すると,墓の裏の道を研究します。迷路だけは難しくなかなか行けなかったのですが,Tharが迷路について少し教えてくれました。迷路のどこかには宝の部屋があるそうですが,そこに行けるのはArha1人。Tharは「15年前あなたが亡くなる前にその場所を私に教えてくれました。」と言います。そうだ,Arhaは,以前の女主人の生まれ変わりとしてここに連れて来れられたのでしたね。‥輪廻回生。トールキン等とはちょっと違う死生観ですね。

Erreth-Akbe。。何か聞いた事があると思ったら,1巻に名前が出てきた偉大な魔法使いですね。でも,Godkingの祖先Intathinに負けて,あっさりドラゴンに殺された? 魔法使いって案外へたれ?

‥そうこうしているうちに,Erreth-Akbeの腕環の半分がAtuanの墓にある事が判明。そしてそれは1番の宝との事。ははぁ~,(邦題の)タイトルロールが出て参りましたね。そして残りの半分とはおそらく,例のアレですね。(Ged,エライ物をもらったんですね) Erreth-Akbeが大した事のない人物として描かれているのは,Godking側の話だからか。その後,魔法使い達が,度々Erreth-Akbeの腕環を奪回する為とかで,Atuanの墓に侵入するのだそう。

魔法使いは不死の魂を持ってない? 彼らは生まれ変わらない。。。ホントなんでしょうかね? 

魔法使いの力はどこから,というArhaの質問に,Kossilは「嘘」,Tharは「言葉」。何か2人の性格の違いがわかって面白いです。

ある番組で,ジブリのプロデューサ氏が,作品のボディコピーは,いつもその時々の世の中の情勢を見て,皆に観たいと思わせるような物を作っている,と,仰っていました。いい物を作っても,皆が観てくれるとは限らないので,人を惹きつけるコピーは必要なのだそうです。今この時期にゲド戦記を選んだのも偶然ではなく,予告編を見ると,今の世の中とマッチしているのがわかります。

なるほど~と思う反面,宣伝の為に原作の言葉が選ばれ,新しい解釈を加えたりされるわけで,大好きな原作が映画化されるのを楽しみにしているファンにとっては,どうしても,映画ってあやうい物なのかなあと思います。

この頃,ゲド戦記については,指輪,ナルニアと並ぶ『世界三大ファンタジー』の1つだと言う人が増えて参りましたが,私はどうも『三大ファンタジー』という言葉にはアヤシサを覚えてしまいます。(笑) この3つの本って,日本に広まったのは,同じ頃(1970年代)ですね。ちなみに私は,友達が隣で指輪物語を読んでいた頃,日本史フェチでした(笑)もし『三大ファンタジー』とは何かって聞かれたら,平家物語,太平記,太閤記,って答えちゃうかも。(笑)

だんだんジブリ版の主題曲が頭についてきました。予告編のTenarはすっかり大人だなあ。Atuanから何年位経っているんだろう?


Run!Run!Run!