ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ROTKキャラ登場順とサントラ

2004-09-19 11:37:52 | Tolkien・おたのしみ
今日はほんのお遊びです。まああまり深く考えないでお楽しみ下さい。(笑)

映画(劇場版)で主要キャラの登場順は,
  1. スメアゴル,デアゴル,フロド,サム
  2. ピピン,メリー
  3. アラゴルン,ガンダルフ,レゴラス,ギムリ
  4. セオデン,エオメル,エオウィン
  5. アルウェン,エルロンド
  6. デネソール
  7. ファラミア

ですが,サントラの前半の曲順とそれが示す登場人物を対応させると,

01A Storm Is Comingスメアゴル,デアゴル,フロド,サム
02Hope and Memoryピピン,メリー,アラゴルン,ガンダルフ,セオデン,エオメル,エオウィン
03Minas Tirithファラミア,ガンダルフ,ピピン
04The White Treeデネソール,ガンダルフ,ピピン
05The Steward of Gondorファラミア,デネソール,ガンダルフ,ピピン
06Minas Morgulゴラム,フロド,サム
07The Ride of the Rohirrimメリー,アラゴルン,セオデン,エオメル,エオウィン,レゴラス,ギムリ
08Twilight and Shadowアルウェン,エルロンド
09Cirith Ungolゴラム,フロド,サム
10Andurilアラゴルン,エルロンド

なんですね。まあ,曲の編集上仕方なく実際のキャラの登場順と少し違ってしまう部分があるのは仕方ありませんが,それにしても,すいぶん順番が違うなあと感じる所もありますね。

ひょっとして,サントラの方が最初にPJ達が考えていた順番に近かったんだけど,映画会社の方から,○○の出番が遅すぎるって茶々が入って順番を変えたのかな~と,思わずツッコミを入れたくなる,かな~~(^^;)

イムラヒル大公にぴったりな俳優は‥?

2004-09-14 21:46:27 | Tolkien・おたのしみ
本館blogで「ハリポタ映画に密かにないものねだり」(例えばこれ)という企画を始めたので,こちらも似たような,というわけではありませんが,ちょっと遊んでみようと思います。。

最近海外の某ゴンドール系キャラファンサイトで,「もしイムラヒル大公が(原作のような形で)出るなら,アラン・リックマンがいいなあ」という書き込みを見ました。アラン・リックマン自体は好きなので,その案には私も反対ではありませんが,その人は一体どのアラン・リックマンのイメージを考えたんだろう?とふと考え込んでしまいました。

  1. ハリポタの皮肉たっぷりなスネイプ教授か
  2. ラブ・アクチュアリーのいぶし銀の中年男か
  3. ロビン・フッドの一見カッコよさげで実はおバカなお代官様か
  4. ダイ・ハードの主役よりカッコいいテロリストか


each otherとone another

2004-09-05 01:07:46 | Tolkien・おたのしみ
指輪と箒を両立させている人はあまり多く見かけませんが,私はその少ない中の1人(笑)と思ってます。これは私の箒好きから見つけた事がきっかけで気がついた事です。
ハリポタの英語版には,実はUK(イギリス)版と,US(アメリカ)版が存在します。作者のJ.K.ローリングさんはイギリス人なので,UK版の方が原書,という事になりますが,この2つの版の間には,結構,いろいろな違いがあります。例えば,食べ物はについて,UK版では"chips"と言っている物がUK版では"fries"だったり,UK版では"mint"が,US版では"peppermint"だったりします。
そんな中で,特に気になったのが,ハリポタUK版では"each other"と書かれている所が,US版では"one another"と尽く書き換えられていた事です。これは,ローリングさんが"each other"と書いている所を,わざわざ書き換えているという事のようです。"each other"はイギリス的な言い方で,"one another"はアメリカ的な言い方,とでもいう事なのでしょうか?

ちなみにいろいろな辞書(英辞郎,ジーニアス英和大辞典,リーダーズ・プラス,コンサイスオックスフォード英英辞典,オックスフォード現代英英辞典)を調べてみましたが,どの辞書でも,この2つのイディオムは,ほとんど同じ意味(互いに、相互に)を持っていますが,どちらがイギリスとかアメリカとかいうような事は確認できませんでした。


‥そんな事を頭の隅に置いて,ある時,TTTの原書を読んでいたら,このセリフにぶつかりました。
"Well, Frodo, now at last we understand one another."

これは,映画で,何が互いにわかりあえたかわからない,という事で,物議を醸したファラミアのあのセリフ(汗),の原型なのですが。。。

あれ? トールキンさんはイギリス人ですが,"each other"でなく"one another"を使っているんですね。さらに観察すると,映画ではこのセリフに相当する所は,原書と同じ"one another"なんですが,BBC版LOTRでは"each other",なんですね。

ほう,天下のBBC様が"each other"という事は,やはり,イギリスは"each other"なのでしょうか? ますますわけがわからなくなってしまいました。(汗)

では,トールキンさんは,わざわざ"one another"を使ったという事なのでしょうか?
もし「わざわざ」という事だとすると(ここから仮説です)‥
例えば"another"という言葉には「もう1人の」という意味があります。すると,このセリフには,単にその場にいるフロドとファラミアの間だけでなく,もう1人(‥自動的に,ボロミア)も含んでいると考える事もできます。フロドにとっては,旅の間には仲良くなれなかったボロミアって本来どういう人だったのか,多少なりともわかったかもしれないし,ファラミアにとっては,なんで尊敬すべき兄が,この小さいホビットを傷つけるような事をしたのかわかったという事を示しているのかな,。。。

と,考えてみると,トールキンさんが,「わざわざ」"one another"を使った事にはやっぱり意味があったんだなあという気がします。それにわかり合えたという中にボロミアが含まれていると考えたら,映画のあのセリフって,実は結構意味が通じているのかも。

もしゴンドールにイシルドゥア以降王がいないと言うのなら

2004-09-01 23:46:03 | Tolkien・おたのしみ
今日はROTK読書日記を会社に置いてきてしまった。ので,他の記事を書きます。

原題Aragorn's Destinyというビデオ(ROTK CE版の特典ディスクに入ってます)を見ていると,どうもなんだか,映画設定では,ゴンドールはイシルドゥア以降王がいなかったという事になっているようですが,これってほんと?

もしもご存知ない方の為に原作でのゴンドールの歴史を簡単にお話します。ゴンドールという国は,指輪物語の3000年ほど前に,イシルドゥア,アナリオンという2人の兄弟によって作られました。アナリオンは戦争で早世しましたが,2人のお父さんエレンディルの死後,イシルドゥアはゴンドールを甥に譲り,自分は父エレンディルが作った国アルノールを目指しました。しかしその旅の途中,オークに襲われ命と指輪を落としました。アルノールは後にイシルドゥアのたった1人残された息子が王位につきました。以後約2000年,ゴンドールとアルノールはそれぞれなんとか王政を維持していましたが,まずアルノール(正確にはアルセダインと名前を変えてました)の王様がアングマールの魔王に襲われて命を落とします。以降アルノール王家の子孫は裂け谷に身を隠します。この末裔がアラゴルンです。一方ゴンドールでは,今度はミナス・モルグルに住み着いたアングマールの魔王をやっつけようと,王様が1人でチャレンジします。この時王様は留守中の政治を執政に任せます。しかし彼は帰ってきませんでした。しかも王様には子がなく,それ以降約1000年の間,王位に就く者がなく,執政は王様の帰りをずっと待っているわけです。
王様には子がなかったので,本来はゴンドールの王家は終わりですが,実はアルノールの最後の王様のお嫁さんはゴンドールの王女様でした。従って,血筋的にはアラゴルンはゴンドールの王家を継いでも,まあいいわけです。


で,もし,映画設定が,本当に,アナリオンもアルノール王国も存在せず。ゴンドールはエレンディルとイシルドゥアが作ったとすると,イシルドゥアには(アラゴルンまでつながっているんだから)子供がいたはずですから,何故その子が王位を継がなかったのか,疑問です。それに王家と執政家の関係も原作のように,王が帰るまで待つ,というものではなさそうです。僅か2代で絶えてしまい,しかもチャンスはなくもなかったのにイシルドゥアの子が王位を継がず,その後3000年も王座を空席にしたのなら,常識で考えたら,その間ゴンドールを守り続けた執政家が王家にゴンドールの支配権を返す必要なんか,‥‥ないじゃん

こりゃ,デネソールが,
"The rule of Gondor is mine! And no others!"
と言うワケだわ。(笑)

そういう意味では,SEE回しになっているようですが,ファラミアがアラゴルンに会った時,一体何て言うんだか,これは大いに興味が沸いてきます。

Rev.9/2 記述の誤りを修正

映画の「王たちの柱」

2004-08-30 22:50:35 | Tolkien・おたのしみ
私は最初映画でこれを見て,原作ではイシルドゥアとアナリオンの兄弟王の像の事と知った時,2人の兄弟の王という事から,まずこれは2つの対等な立場の王国を意味する事,つまり,ゴンドールとアルノール,南方と北方に存在した2つの王国,あるいは,ゴンドールとローハン,‥ゴンドールの執政とローハンの関係とか,アラゴルンとセオデンまたはエオメルの関係などを象徴する事,もしくはエルフの王国とドワーフの王国も意味するかもしれないし,2人の支配者という意味でなら,王と執政,それは昔のゴンドールの王と執政であったり,アラゴルンとデネソール,ボロミア,ファラミアのそれぞれの関係を象徴する事,兄弟の意味から,ボロミアとファラミア,あるいは,エオメルとエオウィンを象徴する,‥‥という,本当にいろいろな意味があるんだなあと思いました。
また,映画の中で,これを見た時ボロミアがにっこりして,彼が最後にアラゴルンに"my brother"と言ったのは,この像達に引っ掛けたんだなあ,と思いました。また,メリーとピピンが素直に嬉しそうに感動したのに対して,フロドとサムの反応がややイマイチ(実はその頃フロドは1人で行くかどうか迷い,サムはそれを心配していたのでそういう表情になっちゃったんですが)だった事が,この後のホビット達のそれぞれの,この冒険談の中だけに留まらず,将来に渡ってまでの,この像の象徴する者(物)との関わりを示しているんだ,と納得。また,兄の国の王の末裔が,弟の国の執政の次男から王冠を返してもらう,という設定も凝っているなあ,と思い,いや~~これは本当によくできているなあ~~と,感動したものでした。

しかし,最近,映画設定では,アナリオンもアルノール王国も存在しなかった事になっていると言われ,あの像も映画の中では,イシルドゥアとアナリオンの兄弟ではなく,エレンディルとイシルドゥアの親子だという説があると聞きます。
もしそうだとしたら,あの像は,上に書いたような意味は一切持ってない事となり,私の感動は一体何だったんだろう??と思う今日この頃,です。。。

LOTRの1つの読み方

2004-08-21 10:54:47 | Tolkien・おたのしみ
LOTRの面白い読み方。それぞれのキャラクタは何かを象徴していると見る事。これはまるで心理ゲームみたいで,例えばどのキャラクタが好きかで性格がバレちゃいそうです。

世界を破滅から救うものは何か,を考えるのも面白いですねえ。トールキンさんはもちろんいきなり答えを言うのでなく,あれは違う,これは違うと,言っていくのですが,その否定される順番も面白い。具体的に言うと,サルマンは高度な技術を象徴しているけど,いきなり斬られている所が笑えます。ガンダルフはサルマンとは違うタイプの知恵者だけど,彼は手助けはできても直接敵と戦う事はできないという所もまた考えさせられます。
民がリーダーに求める物は何か,それは強さやカッコよさなんかではないんですね。だからアラゴルンはへたれ王でも構わんのですよ(笑) また人の心を癒す1番の薬は何か,それは偉い人や高名な医者じゃなく,まして贅沢な暮らしなんかではなく‥‥なぁんていうのも面白い。(この辺はトールキンさんの持論か)

最後に最年少のピピンにパランティアをみんなの連絡用(まさに現代の私達のE-mailと同じ使い方)に使いたいと言わせて,若い人はそうやって新しい技術の使い方を見つけて使いこなしていくんだよな~とちゃんと見抜いている所がまたよいですね。

Run!Run!Run!