Chapter 7:The Lord is my Shepherd, by Gum!
この章は一気にクライマックス? いろいろ興味深い事も書いてあり,読むのが楽しい章でした。
自宅に帰ったジョイを待っていたのはビルの暴力。彼らはついに離婚を決意します。その後ビルはレニーと結婚したそうですが,彼のその後の人生についてはこちら。
すっかり"Anglomaniac"(=英国中毒。この言葉気に入ったので思わずメモ(笑))になっていたジョイは,息子2人と新天地を求めてロンドンへ。この章の名前は,離婚後彼女がビルに出した手紙の一文ですが,すみません,意味がわかりません。(汗) きっと聖書からの引用のダジャレ系だと思います。一家は最初はSurrey(ハリー・ポッターが育った所(笑)なので思わずメモ)に住みます。次男ダグラスはすぐにイギリスに解け込みますが,長男ディビッドはちょっと馴染めなかったようです。
ある日ジャックは一家を自宅に招きますが,この時のダグラスのジャックの第1印象がおかしかったので,また(笑)メモです。「8才で,王子様とかドラゴンとかについて描いている人に会ったら,鎧を着て剣を持っていると思ってたよ。でもジャックはそうでなかった。」ちょっとがっかり。でも,彼は廊下の箪笥を見つけます。「この箪笥ってもしかしてあの箪笥?」と聞くとジャックおじさんは「そうかもね!」ダグラスは,その後何年もその箪笥にはコートをかけられなかったのだそう。
ここで,1つ,Wikipediaでさえも指摘されてない,映画の「改変」を発見しました。(^^;) 映画ではダグラスは,ルイス兄弟に出会った時,いきなり「屋根裏部屋に連れてって」と言ってますが,これはもちろん,MN=The Magician's Nephew(魔術師のおい)を意識した物ですね。でも,実際にMNが出版されたのは,その後だったんですね。
ビルは離婚に際して仕送りを約束したのですが,やがて「予想通り」支払いが滞り出します。ジョイの一家はお金に困り,ジャックは自分の家の近くに住むよう提案。
毎日2人で会うようになった彼らについて,ウォーニーも「何が起きるかは時間の問題。」と言いますが,実はジョイもジャックも,1度結婚した男女は離れるべきでないという,宗教的な呪縛に囚われていたと言います。(はぁ,カトリックでなくてもそうなんですね) でも,誰の目にももう「カップル」だったそうで。折も折,ちょうどその頃,ジャックは"Surprised by Joy"(邦題「喜びのおとずれ」)を出版していて,もちろんオックスフォードでは大変な噂になっていたのだそうです。よく見ると,邦題も,また絶妙ですねぇ。(笑)
ジャックとジョイの「友情」が深まるにつれ,ジョイはジャックの著作にアドバイスできるようになります。Till we have Facesという本は,いわゆる「男女間の友情」を描いた話で,ジャックの最高傑作と言われるそうですが,ヒロインのモデル(中年で美人でない)はジョイと言われているそうです。
当時のジョイの暮らしぶりは,ビルからの仕送りも少なくなってますます苦しかったそうですが,ビルに宛てた手紙によれば,ダグはサッカーを楽しんでいる,ディビィはトールキン教授とルーン文字について文通している(!!),ウォーニーはビルの新しい小説を楽しんでいる,‥等等。とりあえずジョイと子供達はイギリスでの生活を楽しめたようです。
しかし,1956年,ビザの更新を拒否され,いよいよ国外追放の大ピンチ。
ここでジャックは,ジョイにイギリスの市民権を与えるという大義名分で,彼女と結婚。単に「市民権の為」だったのですが,周りの目が気になるので,ジャックはジョイの一家と一緒に住む事にします。
ところがここで大事件発生。ある日ジョイは電話に出ようとした途端に骨が折れて動けなくなり,病院に駆け込むと,悪性のガンで既に骨がボロボロと判るんですね。ジャックは,ここから見せかけだけの結婚だったつもりが,本物の愛だった事に気付くわけです。映画はこの辺り原作通りでない部分が多いですが,ジャックの心境の変化をうまく表現していると思います。
この章は一気にクライマックス? いろいろ興味深い事も書いてあり,読むのが楽しい章でした。
自宅に帰ったジョイを待っていたのはビルの暴力。彼らはついに離婚を決意します。その後ビルはレニーと結婚したそうですが,彼のその後の人生についてはこちら。
すっかり"Anglomaniac"(=英国中毒。この言葉気に入ったので思わずメモ(笑))になっていたジョイは,息子2人と新天地を求めてロンドンへ。この章の名前は,離婚後彼女がビルに出した手紙の一文ですが,すみません,意味がわかりません。(汗) きっと聖書からの引用のダジャレ系だと思います。一家は最初はSurrey(ハリー・ポッターが育った所(笑)なので思わずメモ)に住みます。次男ダグラスはすぐにイギリスに解け込みますが,長男ディビッドはちょっと馴染めなかったようです。
ある日ジャックは一家を自宅に招きますが,この時のダグラスのジャックの第1印象がおかしかったので,また(笑)メモです。「8才で,王子様とかドラゴンとかについて描いている人に会ったら,鎧を着て剣を持っていると思ってたよ。でもジャックはそうでなかった。」ちょっとがっかり。でも,彼は廊下の箪笥を見つけます。「この箪笥ってもしかしてあの箪笥?」と聞くとジャックおじさんは「そうかもね!」ダグラスは,その後何年もその箪笥にはコートをかけられなかったのだそう。
ここで,1つ,Wikipediaでさえも指摘されてない,映画の「改変」を発見しました。(^^;) 映画ではダグラスは,ルイス兄弟に出会った時,いきなり「屋根裏部屋に連れてって」と言ってますが,これはもちろん,MN=The Magician's Nephew(魔術師のおい)を意識した物ですね。でも,実際にMNが出版されたのは,その後だったんですね。
ビルは離婚に際して仕送りを約束したのですが,やがて「予想通り」支払いが滞り出します。ジョイの一家はお金に困り,ジャックは自分の家の近くに住むよう提案。
毎日2人で会うようになった彼らについて,ウォーニーも「何が起きるかは時間の問題。」と言いますが,実はジョイもジャックも,1度結婚した男女は離れるべきでないという,宗教的な呪縛に囚われていたと言います。(はぁ,カトリックでなくてもそうなんですね) でも,誰の目にももう「カップル」だったそうで。折も折,ちょうどその頃,ジャックは"Surprised by Joy"(邦題「喜びのおとずれ」)を出版していて,もちろんオックスフォードでは大変な噂になっていたのだそうです。よく見ると,邦題も,また絶妙ですねぇ。(笑)
ジャックとジョイの「友情」が深まるにつれ,ジョイはジャックの著作にアドバイスできるようになります。Till we have Facesという本は,いわゆる「男女間の友情」を描いた話で,ジャックの最高傑作と言われるそうですが,ヒロインのモデル(中年で美人でない)はジョイと言われているそうです。
当時のジョイの暮らしぶりは,ビルからの仕送りも少なくなってますます苦しかったそうですが,ビルに宛てた手紙によれば,ダグはサッカーを楽しんでいる,ディビィはトールキン教授とルーン文字について文通している(!!),ウォーニーはビルの新しい小説を楽しんでいる,‥等等。とりあえずジョイと子供達はイギリスでの生活を楽しめたようです。
しかし,1956年,ビザの更新を拒否され,いよいよ国外追放の大ピンチ。
ここでジャックは,ジョイにイギリスの市民権を与えるという大義名分で,彼女と結婚。単に「市民権の為」だったのですが,周りの目が気になるので,ジャックはジョイの一家と一緒に住む事にします。
ところがここで大事件発生。ある日ジョイは電話に出ようとした途端に骨が折れて動けなくなり,病院に駆け込むと,悪性のガンで既に骨がボロボロと判るんですね。ジャックは,ここから見せかけだけの結婚だったつもりが,本物の愛だった事に気付くわけです。映画はこの辺り原作通りでない部分が多いですが,ジャックの心境の変化をうまく表現していると思います。