朝,トロッターとレゴラスは道を見つけます。彼らは昼間は岩陰に隠れ,夜,ボートを出します。急流はしばらくして静かな流れに変わり,翌日彼らは西の岸にまた身を隠します。そして,サルン・ゲビアの淵を抜け,10日目にEregon(Tol Brandor←だいぶ,正式版名称Tol Brandirに近づいて参りました(笑))に到着。
この章,とりあえずお話の概略はここまでで,この後は,細かい修正などについて,です。(ので,話が前後します)
この版には,ゴラムが丸太に乗って流れて行く話しは抜けているそうですが,フロドが気配を感じてつらぬき丸を抜くシーンはあります。サムもトロッターも気付きます。
ゴラムの気配に気付いたトロッターは,彼が何か悪さをしないかと考えますが,とりあえず,今は暗いです。東は雲が垂れ込めていましたが,西には星がでていました。しばらく漕ぐと,トロッターはサムに,体を伏せて注意して見ているようにと言います。「もうすぐサルン・ゲビアの門だ。険しい崖や岩や小さな島がたくさんある,しかし私はこの地を川で渡った事はない。今夜は早く停泊して,昼間に行動しよう。」真夜中でした。長い漕ぎの後ようやく休みを取ろうとしたその時,突然サムが叫びます。
叫んだって何を‥‥と思ったら文章がここで切れてました。(汗) この文章は一体どこかと思えば,7日目,ボロミアが,トロッターを呼び止めた辺りに入るのだそうです。
ちなみに,サルン・ゲビアの門とは,後にアルゴナスとなる,アソコです。
サムとトロッターがロスロリアンの月を語るシーンの次に,さらにフロドがこんな事を。。
「奥方様の力が我々に及んでいるのでしょう。あの国では季節はありますが,あのお方が指輪を持っている間は,時間が経たないのですよ。」するとトロッターが,「それは言ってはならぬ。ロスロリアンの外ではな。私にもだ。」
次は,アラゴルンとボロミアの,言い争いの場面の初期の下書きです。
「何故この呪われた川の早瀬を進み続ける必要があるのだ,Pensarnまで来たら,この小船を乗り捨て,西へ向かい,サルン・ゲビアの東の肩を通り,エント川を渡り,私の国Ondorへ行けるぞ。」
「ミナス・ティリスに向かうのならそれでよかろう。しかし,まだ皆が承認してない。それに見かけより危険だ。その平原は隠れ場所がないぞ。オスギリアスは敵で一杯だ。我々は今Ondorやローハンに何が起きているか,わからないではないか。」
「しかし敵は東岸の方だ。ラウロスに着いた時,どうするのだ? ここまで戻ってくるか,サルン・ゲビアの丘を越え沼地に入り,まだエント川を渡らねばならないぞ。」
「大河では少なくても道に迷わない。エント川の霧は危険だ。私はボートはどうしてもの時まで手放さないぞ。それと,滝の近くの高い場所へ行けば,何か目印になるものもあろう。」
映画(SEE)とは全然違いますなあ。(笑)(そりゃそうだ,SEEのあの場面はボロミアびいきのPBが「創作」したものだからね。あれは,ボロミアとファラミアを平等にする→ボロミアの不当な扱いを和らげる,という意味では評価できますが,それはあくまでもトールキンさんのオリジナルなアイディアとは違います。)
アラゴルンの最後のセリフはさらに以下のように変わります。
「むしろラウロスから丘を降りて,さらにボートを使うのがいいかもしれない。エント川の出口で見つからずに通れるかもしれないし。古代の道を忘れたか,ボロミア。Tol-Brandirの椅子はヴァランディルが作った物だ。少なくても私はどちらに行くか決める前にそこに立ってみたい。そこからどちらに行けばよいか,見えるかもしれないぞ。」
しかしさらに書き換え。。(汗)
「いや,君は北の階段を忘れたか,ボロミア。そしてイシルドゥアの時代に作られた,Tol-Brandirの椅子を。少なくても私はどちらに行くか決める前にそこに立ってみたい。そこからどちらに行けばよいか,見えるかもしれないぞ。そこから,ラウロスの下を通り,古代の道を通り,また水を使って行けるかもしれない。そこからミナス・ティリスへ向かえば,エント川の出口で見つからずに済むかもしれないぞ。」
明日はいよいよアルゴナスのお話についてです。
この章,とりあえずお話の概略はここまでで,この後は,細かい修正などについて,です。(ので,話が前後します)
この版には,ゴラムが丸太に乗って流れて行く話しは抜けているそうですが,フロドが気配を感じてつらぬき丸を抜くシーンはあります。サムもトロッターも気付きます。
ゴラムの気配に気付いたトロッターは,彼が何か悪さをしないかと考えますが,とりあえず,今は暗いです。東は雲が垂れ込めていましたが,西には星がでていました。しばらく漕ぐと,トロッターはサムに,体を伏せて注意して見ているようにと言います。「もうすぐサルン・ゲビアの門だ。険しい崖や岩や小さな島がたくさんある,しかし私はこの地を川で渡った事はない。今夜は早く停泊して,昼間に行動しよう。」真夜中でした。長い漕ぎの後ようやく休みを取ろうとしたその時,突然サムが叫びます。
叫んだって何を‥‥と思ったら文章がここで切れてました。(汗) この文章は一体どこかと思えば,7日目,ボロミアが,トロッターを呼び止めた辺りに入るのだそうです。
ちなみに,サルン・ゲビアの門とは,後にアルゴナスとなる,アソコです。
サムとトロッターがロスロリアンの月を語るシーンの次に,さらにフロドがこんな事を。。
「奥方様の力が我々に及んでいるのでしょう。あの国では季節はありますが,あのお方が指輪を持っている間は,時間が経たないのですよ。」するとトロッターが,「それは言ってはならぬ。ロスロリアンの外ではな。私にもだ。」
次は,アラゴルンとボロミアの,言い争いの場面の初期の下書きです。
「何故この呪われた川の早瀬を進み続ける必要があるのだ,Pensarnまで来たら,この小船を乗り捨て,西へ向かい,サルン・ゲビアの東の肩を通り,エント川を渡り,私の国Ondorへ行けるぞ。」
「ミナス・ティリスに向かうのならそれでよかろう。しかし,まだ皆が承認してない。それに見かけより危険だ。その平原は隠れ場所がないぞ。オスギリアスは敵で一杯だ。我々は今Ondorやローハンに何が起きているか,わからないではないか。」
「しかし敵は東岸の方だ。ラウロスに着いた時,どうするのだ? ここまで戻ってくるか,サルン・ゲビアの丘を越え沼地に入り,まだエント川を渡らねばならないぞ。」
「大河では少なくても道に迷わない。エント川の霧は危険だ。私はボートはどうしてもの時まで手放さないぞ。それと,滝の近くの高い場所へ行けば,何か目印になるものもあろう。」
映画(SEE)とは全然違いますなあ。(笑)(そりゃそうだ,SEEのあの場面はボロミアびいきのPBが「創作」したものだからね。あれは,ボロミアとファラミアを平等にする→ボロミアの不当な扱いを和らげる,という意味では評価できますが,それはあくまでもトールキンさんのオリジナルなアイディアとは違います。)
アラゴルンの最後のセリフはさらに以下のように変わります。
「むしろラウロスから丘を降りて,さらにボートを使うのがいいかもしれない。エント川の出口で見つからずに通れるかもしれないし。古代の道を忘れたか,ボロミア。Tol-Brandirの椅子はヴァランディルが作った物だ。少なくても私はどちらに行くか決める前にそこに立ってみたい。そこからどちらに行けばよいか,見えるかもしれないぞ。」
しかしさらに書き換え。。(汗)
「いや,君は北の階段を忘れたか,ボロミア。そしてイシルドゥアの時代に作られた,Tol-Brandirの椅子を。少なくても私はどちらに行くか決める前にそこに立ってみたい。そこからどちらに行けばよいか,見えるかもしれないぞ。そこから,ラウロスの下を通り,古代の道を通り,また水を使って行けるかもしれない。そこからミナス・ティリスへ向かえば,エント川の出口で見つからずに済むかもしれないぞ。」
明日はいよいよアルゴナスのお話についてです。