ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Angel of Death : 11

2009-10-17 22:00:01 | Athelstan・Doherty
The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,261(税込)
発売日:1991-12-05

世捨て修行者トマスの言葉にふっ切れた?コーベット,ついに,うじうじ(笑)修道僧達に,ぶちキレ。「本当の事を言わねば,日暮れまでに塔で会う事になるぞ!」塔とは,当時警察機構を持っていたロンドン塔の事ですね。

コーベットは,ド・モンフォールが生前杯と一緒に使用していた儀式用の器セットを見せてもらいます。それは4つの鍵で厳重に保管されておりましたが,中身を見てコーベットは超びっくり。何に驚いたって,王様も羨ましがるほどの贅沢な品だったので。。そして問題の杯。それは黄金に宝石の飾りを付けた,少なくても100年以上経っている物だそう。

これと似たカップはないと改めて確認後,コーベットは今度はド・モンフォールが最後に残したはずの書類を取り寄せますが,こちらはほとんど役立たず。

コーベットは,とりあえず,ド・モンフォールの口座関係台帳類を自宅に持ち帰ってチェックする事に。プランプトンは抵抗しますが「これは王から請け負った仕事。王の遣いに言っても埒は開かぬ。王に直接申し立ててくれ。」(いいねぇ,これ私も使いたい(爆))

ジョン・ド・イヴデンがやってきて,実は自分はワインを飲まなかったと告白。過去の過ちから,決してワインを飲まない事にしているのだそうですが,何を今頃になって?と怪しむコーベット。彼は,雑談を装って,ここの僧が儀式の時どのように衣装を着るのか説明させます。

The usual garments. We wore out robes and over them the long, white alb fastened by a gold cord, the amice, a strip of silk on our wrists, the stol about our necks. Over that the chasuble.


Wikipediaのリンクを参考に,どんないで立ちか想像してみましょう。(いや,私は犯行方法より,当時の坊さんの服装に興味あったんで(笑))ちなみに日本語でalbはアルバ、amiceは肩衣、chasubleはカズラ、だそうです。

いぶかしがるド・イヴデンを後に,外に出たコーベットを掴んだのは,例の高級娼婦さんでした。ご自分から登場とは。。

アビゲイルと名乗った彼女,ド・モンフォールから与えられた娼家を営んでいるそうですが,どこかミーヴにも似た大変理知的な女性で,コーベットはちょっと興味をそそられます。(私的にはハリポタのベラ姐さん等を演じているヘレナ・ボナム・カーター辺りがぴったりの雰囲気だわ。)しかしアビゲイルは,聖職者のくせに勉強もせず傲慢なド・モンフォールが嫌いで,「誰かが殺してくれなかったら,私がやったわ。」コーベットは思わず「あなたはこの町で最も正直な5人のうちの1人だ。」と声をかけます。

夜のお祈りの終わった後の教会で。
ここで犯人登場。この本短いのにちょっと時間かかり過ぎで,すっかり忘れていたのですが,あ~そうか,あの人(でも名前はまだ出てないよ,もちろん)が犯人だったのね。実は犯人のホントの狙いは王様。ド・モンフォールが死んだのは,痛恨のミス,ですが,不人気の僧が死んでくれて嬉しい。。。しかし,コーベットも気に入りません。すぐに計画を実行に移す事でしょう。。。


The Angel of Death : 10

2009-10-17 21:58:38 | Athelstan・Doherty
The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,261(税込)
発売日:1991-12-05

コーベットとラナルフは,チープサイドでいろいろなお店を見て,暗いセントポール寺院とは全然違うので,癒されております。

酒場で2人で本日のまとめ。

まず,不思議な事に,杯には毒は含まれていなかったのですよね。しかし,あの日,床の上の染みには,毒の臭いがする物も含まれておりました。一体,どうやって,ド・モンフォールは毒を盛られたのでしょうねぇ。。?

何となく,今までのコーベット小説よりアセルスタンシリーズに近づいてきましたね。

翌日,亡くなったド・モンフォールのお葬式。

朝,チープサイドはまだ動き出していません。魚屋さんとパン屋さんが,鉄の締め具にくくりつけられていました。魚屋さんは古い魚を売った罪,パン屋さんはたねを盗んだ罪でそのようにされたとか。
古い魚は,癩病の原因になると信じられていたらしいです。(滝汗)
パン屋さんは,実はたねを盗んだのは,見習なんです,と,悲しそうに言います。

聖堂では既に棺桶と参列者がスタンバイ。
例の女性も参列していましたが,それ以外に個人的な友人など,いないようです。そして,プロの泣き女達(^^;)

埋葬が終わり,コーベットはプランプトンに声をかけます。プランプトンはそろそろ,このしつこい書記官が嫌になってきた模様。コーベットは事件当日に聖堂にいた僧に招集をかけるよう,彼に依頼。

プランプトンが不在の間に,コーベットは彼が整理していた棚に,染みのついた儀式用の衣装を発見。

不機嫌な僧達が集まり,事件当日の儀式時の実況検分を行いながら,コーベットは,全てのアシスタント坊さんが,ド・モンフォールから見えていたわけではないなと気付きます。

そこへ,久しぶりに世捨て修行者トマス(声だけ(^^;))が現れ「今神の天使が裁きの剣を降るうぞ!」狼狽したコーベット,「神の天使とは誰ですか?!」「それはあんたじゃ! 神が,さもなくば王が送った裁きの遣いじゃ。」コーベットは彼にもっと詳しく聞こうと詰め寄りますが,もらったのはアドバイスと警告。「ド・モンフォールが当日何度ワインを飲んだか,僧達に尋ねよ,そして,命を狙われているから注意せよ。」


Run!Run!Run!