ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Murder Wears a Cowl:13と感想

2014-02-09 10:52:48 | Athelstan・Doherty
Murder Wears a Cowl (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Murder Wears a Cowl (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,087(税込)
発売日:1993-04-01

コーベットは自宅に戻る。Morgan卿の到着は国のゴタゴタで少し遅れている。マルトートは命には別状ないようだ。しかし,目の症状についてトマス神父は教えてくれない。
そんな折り,ミーヴはコーベットを台所に誘い,一緒に料理。ミーヴは料理の名人で,コーベットもとても好きだ。

すると,コーベットは突然,ひらめいてしまう。


(事件解決のくだりは伏せておきます。)


殺人者を捕まえた後,ラナルフは教えてもらった居酒屋,狼小屋(こえー名前,そんな所客が来るのか?(笑))に1人で向かう。コーベットは、ラナルフが騎士になりたいのなら、相当の責任を自分で負えば良いとこの件には手を出さず。

…そしてラナルフは,殺し屋のボス,ニガヨモギに会う。そして彼の仲間の一味は皆石灰の袋とその汚れが指についているのを確認。
He knew how professional assasins had their hallmark.
ある者は首を絞める道具,またある者はクロスボー。…必殺仕事人(笑)

ラナルフは,自分とコーベットとマルトートを襲った犯人を見つけ,お前を雇いたいともちかけ,ゲームを挑む。実は一騎打ちをもちかけたのだ。気付いたニガヨモギがすぐに応戦するが,仲間達は反応が遅く,ラナルフは敵討ちに成功。

そしてトマス神父に会って,マルトートがどうにか回復しそうだという事を確認。その後…

獄中のパドリコットに面会。
ラナルフは,かねてから,何故パドリコットがイギリスに戻らず,ドゥ・クラオンの一味と行ったり来たりしているのか気になっている。

するとパドリコットは,執行日の扱いを良くする事と引き替えに,これを話す。

十字軍遠征したテンプル騎士団が,キリストの経帷子を手に入れたと聞いた,フランス王フィリップは,お金儲けのために是非見つけたがっている。今回の彼のミッションは,英国王室の地下室の財宝と,イギリスでのテンプル騎士団の行方を追う事だった。

そして,パドリコットはラナルフにある事を耳打ち。それはラナルフを驚愕させる。この秘密は,フランス王,ノガレ,ドゥ・クラオンそして自分しか知らないと。しかし自分はもう死ぬので,ちっとも守ってくれなかったドゥ・クラオンへの復讐のために,明かしたのだと言う。

ラナルフは,看守に,執行日にはパドリコットを懇ろに扱うよう頼んで十分なお金を渡し,さらに当日確認に来るつもりだ。そして,この秘密を主人コーベットにいつ打ち明けるか,画策を始める


…ニューゲート監獄で処刑寸前だった不良少年ラナルフ。しかし王室の書記官(当時w)コーベットに助けられ、今まで完全に服従してきました。しかし、ここでついに、一人前の男として立ち上がる意思を持ちましたね。この後どうなるのでしょう? 楽しみというより心配ですので、続いて次の本を読もうと思います。

ところで、私の読み間違いでなければ、彼は既に結婚して子供がいたのではなかったっけ? (^^;) あるいは何かその結婚が反故になるような事態が起きていたのを読み落としたのかもしれませんが。まあいっか。


Murder Wears a Cowl:12

2014-02-09 10:26:42 | Athelstan・Doherty
Murder Wears a Cowl (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Murder Wears a Cowl (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,087(税込)
発売日:1993-04-01

ここから読書スピードを上げる為,簡単に行きます

コーベットは,テムズ川に停泊していたフランス船グレース・アデューが,ドゥ・クラオンとネバーズを乗せて出港しようとしていたのを無理矢理止め,英国王家の財宝を捜索,しかし,なかなか見つからない。
しかしここでラナルフが一計。彼はかつて港を遊び場としていた経験から知ってた。隠し場所は,…碇だ!

そしてコーベットはネバーズを捕獲。実は彼が大泥棒パドリコットだった。コーベットは、ドゥ・クラオンの宿泊所で彼と会った時、身分の高い人物にしては手に豆があった事からいろいろ類推した結果、正体を見破ったのだ。兵士達が,碇から盗んだ硬貨を回収すると,グレース・アデューはドゥ・クラオンを乗せて,急いでロンドンを出港。

コーベットは,ドゥ・クラオンに見捨てられ置き去りにされたパドリコットを連れて居酒屋へ。上等な料理とワインを振る舞う。君の罪は反逆罪だ。最近の新しい法律を知ってるよね,と,例の,罪人を生殺しのまま恐ろしい事をするあの刑の事を口にする。すると落ち着いて食事とワインをたしなみながら,パドリコットは,聖アンソニー病院にいる生まれつき精神薄弱の弟を一生面倒診てもらえるよう取りはからう事,すぐに死ねる刑を選んでもらう事を条件に,自白を開始。

パドリコットは,フランスで窃盗で捕まり,死刑になる所だったが,エドワード王の経費でフランスを豊かにしてやる,と,言うと,執行前日にドゥ・クラオンがやってきて,彼を釈放する代わり,それを実行するよう強要。
彼は,英国に入ると早速変装。ウォーフィールド,センチェと知り合い,彼らが堕落した僧と知ると,早速作戦開始。娼婦を集めてドンチャン騒ぎをする傍ら,墓場の裏にペンペン草を生やして穴を掘り,王家の財宝を盗み出す。

では殺人は?と迫るコーベットに,パドリコットはニューゲイト監獄の良い部屋を要求。コーベット,これが最後と要求を飲む。パドリコットは,ベネディクト神父が殺された日,背の高い人物が神父の家の鍵穴を細工して窓から火を投げ込んだのを目撃したと語る。ただし,それ以上の事はわからない。

王家の現金が戻った事について,王はとりあえず満足。コーベットの申し出により,ケイドやジュディスも報償を与えられる事となり,ウォーフィールドは処刑される事になる。パドリコットは、コーベットのたっての願いにより,四裂きでなく通常の処刑にする事もしぶしぶ同意。

コーベットはまだ解決されていない殺人事件の解決へ向かう。

しかしコーベットが立ち去った後,王はウォリンに密かに命じる。ケイドには皆の前で,王からの特別なお世辞を言う事,及び,パドリコットの刑の執行は普通で良いが,その後皮を剥いで聖堂のドアに釣り下げ,王の財宝を狙えばどうなるか,見せしめとせよ!と。


Run!Run!Run!