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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shadowlands (9)

2006-11-14 00:07:35 | ナルニア・C.S.Lewis
Chapter 9:Farewell to the Shadowlands
実は,ジャックは当時,高血圧と,男性でしかも60才にして骨粗鬆症で悩んでいたそうです。シブリーさんはもちろん露骨には言いませんけど,こりゃーよっぽど好き嫌いと運動不足の生活をしていたに違いありません。(汗) 彼があまり長生きできなかったのは,おそらくこんな所にも原因があると思われます。独身が長かったとか,奥さんに先立たれたとかも関係あるかもしれませんが,一緒に独身生活を満喫していたウォーニーは,もうちょっと長生きしていますよ。

さて,ジョイの回復は一時的な物で,1959年の秋にはまた症状が戻ってきてしまいます。でも彼女は,是非,ギリシャに行ってみたいと願っていました。

1960年春,ますます悪くなる病状(だけどまだ元気はある)に,待ったなし,を感じたジャックとジョイは,体調悪いジャックの万が一の時の為に,友達夫妻を同伴して,飛行機でギリシャへ。

ジョイはアテネに到着した時,飛行機から空港ビルまで歩けないほど体調が悪く,初日の午前中はツアーを休んだのですが,その日の午後からまた「奇跡の体質」を発揮。アクロポリスに登り,アガメムノンの王宮を見学,アポロの神殿,それ以降はもう,最後の奇跡。信じられないほど楽しい旅行をする事ができたそうです。(何か,去年読んだThe Odysseyを思い出す地名がガンガン出てきて個人的にも嬉しかったです~)

でも,同行した夫妻が,ジョイを最後に見たのは,ロンドンの空港で,ジャックが元気一杯に押していった車椅子の中の姿だった,と,言います。

その夏,いよいよジョイの具合は悪くなり,入退院を繰り返す事になります。ウォーニーとジャックは,じっと耐えているジョイの息子達をとても不憫に思います。14才になったダグラスは,head prefect(ハリポタで言う所のHead Boy「主席」ですね!)になり,自由にKilnsに帰る事もままならなかったそうです。

最後の日の話はとても辛いのであまり内容は書きませんが。ジョイの最期の言葉は「あなたと一緒になれて幸せでした。私は安らかに神に召されます。」ジャックは後に「彼女は微笑んだ。私にではなかったが。」と回想しています。

まだあと2章あります;(汗)


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