三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

パイロットヘルメット 内装パッドリペアー

2019年11月25日 | 編隊コレクション


払下げ等の中古パイロット・ヘルメットをお持ちの方はわかると思うが
コレクションしたヘルメットの内装部分
特にスポンジが経年変化で酸化?し、タール状のベトベト状態になる


新品のインナーパッドに交換すればよいのだが
このパッドは国内外の サープラショップ等 で一応入手はできるが
国内での販売は稀、このパッドだけを海外オーダーするには
経費がかかり過ぎ・・・
そして一番の悩みは、内装が酸化してしまったヘルメットを
多数所有していること


   

そこで、自前でパッドをリペアーしてみようと手をつけてしまった

先ず、恐るおそるパッドを剥がし家庭用の掃除用洗剤で浸けおき洗い
ベトベトで接着剤のように変わったスポンジをはがすのにも苦労・・・

なんとか洗い流したパッドの表面は、洗剤の影響か硬化してしまった
小さな片はイヤーカップ用のパッド部ベルクロ

ここで一つ問題が、パッドの表皮部分を単純にスコッチあたりの両面テープで
仕事上大量に手に入るスポンジを貼れば良いと考えたが

表皮の裏側はボコボコ状態で・・・
これはスポンジ用両面テープなんてのがあるみたいだから
そいつで接着した方が良さそうな





ヘルメット内部にあるスチロール部、パッドの跡はベトベト状態
シンナー系でこれを落とすと、スチロールを冒してしまうし
プラ用シンナーでは剥離効果が弱いのと、費用対効果で悩んでしまう

というわけで途中頓挫中、手荒れの季節でもあり先が長いぞ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファントムグッズ 2

2019年02月08日 | 編隊コレクション
ネタ切れ時の助け舟、「編隊コレクション」はファントムグッズの紹介のつづき

前回からだいぶ経過しましたが、今回はマニアックな物体です


ファントム は機体の バリエーション(型)が多いが
その中でも米海軍、海兵隊が主に使用した F-4B/N 型機のガンサイトを

 AN/APG-59 RADAR SCOPE OPTICAL SIGHT



単純な光学照準器ではなく、レーダースクリーンの部分も有ります
ただレーダースクリーンに見える部分はあくまでガラスの空間

実際のレーダースクリーンとなるブラウン管は
このガンサイトの後ろに設置されると思われます

重量は 約6.5kg 小さい割には重い!です



 サイトの左側と右側を、内臓物は丸出しですが
コックピットパネルのカバーで隠されてしまいます




左画像がパイロット側、赤いグラスが目立ちます、右画像は機首側になり
こちらにレーダーモニターのブラウン管が置かれます

レーダースクリーンのグラス内には何もなく、ただ窒素ガス充填と注意書きが
目的は曇り止めと思います







投影グラスは折りたたむことが可能











上から見た画像です、画像右側がパイロット席になります

照準グラス枠の下部に装着されていた水準器が欠落してました (小さな穴が2つ見えている)
その枠の前側にあるハッチを上に開けると、照準環を照らし出すためのバルブがある



ガンサイトのイルミネーションが見たくて
37ピン D-Sub コネクターに安定化電源の12V を給電し光らせてみました
実際には 14V 又は 28Vを使用するようです


画像は幾つも同時に点灯したように合成してあります、実際には同時発光はないでしょう
パネル自体も赤く光りますが、塗装のハゲた部分でしか確認できません

一番見てみたいリングもこんな感じで浮き出ました


これに Mig が重なれば~ なんですが
B/N型は戦闘爆撃機ですから、爆撃照準器として使用されたのでしょうね(笑
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファントムグッズ 

2018年07月22日 | 編隊コレクション
飛行機ネタも枯れてきたので編隊コレクションに助けを求めて~

 ファントム大好きですが、ファントム関連のコレクションは案外少ないです

 私がコレクションに力を入れていた頃
 海外のショップにはファントム関連の饒舌なグッズが販売されていた

 しかし、年齢的に全盛期だった世界中のファントムマニアがそいつを狙う
 競争率は激烈なのにネットは未だ未来の事だった時代で

 カタログ到着自体も遅いのに、郵便なりFAX(後に)でのオーダーには更なる時間のロス
 TELでのオーダーができるほどの英語力はなくいつも手遅れに


 そんなわけで、コレといった珍しいものはないのでペーパー物でも

 F-4ファントムのマニュアルを何冊か


昔はどこの家庭にも、大抵は鎮座していた使われる事のない百貨辞典(笑
それに良く似た厚く重い紙の塊な航空機マニュアル

マニュアル自体は高価ではないのですが、海外からとなると重量がネック
大抵は船便に変更したような記憶が

実機のマニュアルも最近はデジタル化されているようですが、コレクターには味気ない

海外のサープラショップでは、今でも昔のマニュアルが売られてはいますが
大抵はコピーしDVDに焼きなおしたモノが多いようだ


上画像で一番上にある小さめなバインダーは、ファントムのチェックリスト

 経年変化でファイルのビニールが黄色く変色しているが、チェックリストのペーパー自体も黄色なので・・・
 ベトナム戦争の頃、1968年あたりに使用されたもののよう
  
 中のファイルは完全ではなく一部が欠落したままです
 サープラショップからのオーダーですから、そのあたりは 範ちゅう

 リストの中にはエマーのページもあり、枠が目立つよう黒の破線になってますが
 緊急時に肝心のページを一瞬で開けるの? 日頃の繰り返し訓練のおかげかな


 こちらはフライト・マニュアル、

F-4 も沢山の型(バリエーション)があるのはマニアなら承知の事
手持ちのフライトマニュアルは、米海軍のF4B/N、米空軍 F-4E 偵察型のRF-4C だが
使われた年代を見ると、やはりかなり古い

バージョンアップされ、放出された軍の不要物が流れてくるのだから仕方ない




  

 マニュアルの中身は、文字とグラフがほとんどだがイラストもある
 ただ、このフライトマニュアルから抜粋されたと思われる図柄は
 過去の航空雑誌等に載っていたのを何度も見てきた




販売されていた大抵のフライトマニュアルには表紙がない
中身のみが綺麗にビニールパックされていたのだが
自分の管理が悪く、RF-4C の1ページ目はだいぶ痛んでしまっている


偵察型の RF-4C の中身には、任務に特化した記述もあり
雑誌等で見たことのないイラストも多い(画像のものはメジャーだね)



次に紹介するマニュアルは、ファントムのウェポン(兵装)関係のもの



手持ちには F-4C と F-4E があるが、バルカン砲を未装備のF-4Cには ガンポッドの記述も





このマニュアルはイラストがふんだんに使われており
初めて見るものばかりで、手に入れた時には見入ってしまったことも









イジェクターラックも細かく描かれており、プラモの製作にも役立つ

クラスター爆弾や、信管、訓練用爆弾の搭載方法も書かれてあったり
私的には、メジャーなフライトマニュアルよりもこちらの方が興味深々だった


 クラスター爆弾のイラストで思い出してしまった
 イギリスの航空ショー会場で、クラスターの子爆弾をペーパーウェイトとし
 販売していたことがあったというが、欲しかったなぁ~

 私が足を運んでいた頃、航空ショーの会場では NATO の戦闘機が装備するバルカン砲や
 キャノン砲の弾丸等(もちろん火薬ナシ)を売っていた
 口径や色・形も米軍のモノとは大きく違い購買欲がムズムズだったが
 自分が手に入れたのは、以前にも紹介したことがある
 米軍の30mmバルカン砲弾(実薬莢+模造弾頭)のみだった
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧ソ連 高高度用ヘルメット GSh-6A  

2018年05月20日 | 編隊コレクション
先日までの冷気が嘘のような、蒸し暑さに包まれている信州
こんな時にこんなの被っただけでイッチャイそうですが


Vkk-6M 高高度スーツとペアーになるヘルメットが GSh-6M

ヘルメット外観等は、以前の記事 を参考にしていただくとして


先ずはインナーヘルメットから



布製のヘルメットで頭上の黒いブロックはウレタン製
ヘルメットシェルの内側の凹みに収まるもので、ズレを防ぐため


マイクとイヤホーンのコネクターは
ネックリングにあるコネクターに接続する







ネックリングとヘルメットの後部画像
ネックリング内に見える黒いコードがインナーヘルメットとのコネクター

ネックリングに見えるゴム部の色について注意していただきたいのは

新品というか、現役のネックリングのゴム部はサンド色というかタン色というか
モデラーの方にはRAF ヘンプ色よりも若干明るい感じ
とにかく画像のような褐色ではありません


赤茶に見えるのは経年変化で劣化し、赤みを帯びてしまったもの
ネットで調べてもオークションのモノは経年変化したものばかりですのでご注意を


自分が入手した時は、ほぼ新品に近く綺麗な新しいゴムの色でした
劣化は恐ろしいもので、ゴムの一部はネックリングから破れはがれてしまっている







ヘルメットシェルの内側、頭頂部にはヘルメットの型番が手書きで書かれている

  Гермошлем 「ГШ-6A」 ロシア語表記はこうなり
  英文にすると  GSh-6A helmet
  

ヘルメットの内側画像でしたが、実際にはインナーヘルメットを被ってから
ヘルメットを装着します







以上、急いで記事をつくりましたがご参考になれば


※ 実は、静岡ホビーショーへ出撃するつもりで出かけたのですが
  前泊予定地に到着してから、寒さに体調を壊し緊急撤退してしまいました

  残念ながら、今年も静岡名物? 「さわやか」の絶品?ハンバーグを食べることはかなわず
  大きな宿題を残してしまいました、それを楽しみに次回に期待です

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧ソ連? 高高度フライトスーツ VKK-6M

2018年05月18日 | 編隊コレクション
私のブログ記事の中で、時期になると異常な数で訪問していただく記事
岩国フェスの有料観覧席の記事がダントツだが

なぜか最近訪問が多い記事に、ロシア空軍のパイロットヘルメット記事がある
それもヘルメットのタイプが限定されており、高高度用ヘルメットの GSh-6 が一番

 何故なのかな~  と思っていたけど


 もしやコレかな? 
  1/20サイズで、フィギュアーがレジン製で複数が発売になるようです
  モデルは女性なのですが、どちらもロシアの高高度スーツを着ているようで
  (詳細は スケール・アビエーション誌やモデルカステン 等のサイトで)


静岡ホビーショー等で購入された方の、塗装の参考になるよう
高高度用ヘルメットGSh-6 とペアーになるフライトスーツを上げてみます 




エイリアンの抜け殻みたいな、ゴッツイ感じのフライトスーツ ВКК-6М
キリル文字を英語表記にすると VKK-6M  High-altitude pressure suits
左が正面、右が背面 になります

米軍にもこれにソックリなスーツが1960年代あたりまであったが、どちらが真似したのか・・・

この大きさのモノを撮影する場所が我が家になかったので
背景がカーペットや畳となり見苦しいですがご勘弁を


ではスーツの詳細を見ていきましょう


前身のファスナーは腰まで下ります
その下のファスナーは排尿?の為なのかな、位置的にはそんな感じ



上のファスナーを下ろすとこんな感じで開きます
ファスナーをあげる前には、フックでしっかり閉じてからのよう


着るときには左肩のファスナーも開くので、上から履く感じで着ていくことに



ウエスト部分ですが、上のファスナーと下の小用ファスナーの間には
表から見えませんが裏側はGスーツのウェストベルト部になります

下のファスナーから出ているホースは高高度プレッシャーのものですが
高高度になり、空気が送られるとどうなるのかは不明です


右の袖口ファスナーを開くとキリル文字が「EKИMOB」
英語表記に直すと「YeKIMOV」、なんとなくロシア人的な名前に読める


足部のすそはブーツの中に入ってしまう


背面側の詳細です

背中側にウエストから上に中途半端な長さのファスナーがあるけど
使用目的は不明、排泄には位置的に難しいし・・・


右肩の背面側に、スーツの型番が大きく描かれてます(キリル文字)


プッレッシャー・ホースが2本左背面から出ています
太いほうはGスーツ用、細い方が高高度プレッシャー用


4kg程の重量もあり、編み上げのスーツはタイトなパイロットが着ていたよう
洗濯もできないし、いくら痩せぎすの自分でも着てみたことはないし
キットが発売にならなければ、記事にあげることもなかっただろうコレクション

フィギュアーになるモデルさん、よくコレ着たよね! 
原型製作の為の3Dデータ取得途中の画像を見たときはビックリしたけど

米軍ではなく、ロシアなゴツイフライトスーツとヘルメットは
彼女によく似合うと感じてしまったし、モデル栄えするわ

フィギュアーを製作される方のメイン目的は、スーツ中身の女性とは思いますが
少しでも塗装等の参考になれば幸いです



このスーツとペアーになる高高度ヘルメット GSh-6A の記事は既出してはおりますが
不足している部分の画像等を次回に上げてみます

タイトルに旧ソ連とは書きましたが、ロシア時代になっても長い間使われ続けたスーツとヘルメット

 もう退役したスーツと思っていましたが、現在でも高高度飛行で使われているようです
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする