”車山肩”
”ノビタキ” いかにも一人ぼっちですと言うようにとまっていた。
何かを待ってじっとしているように見えた。
多分そのうちに親が来るか、親に向かって飛んでいくだろうと思って見ていた。
三度ほど飛んだが、親らしきものは近くにいなかった。 孤独な独り立ち。
”八島が原湿原”
そろそろ下界へ下りる時間が迫って来た。
ちょっと無理して、八島が原湿原の入り口にご挨拶だけ。
”迎え火” 8月13日。
「今日は仏様掃除して」。
朝一番に言われた。分かっているさ。
でも本当なら、昨夜はペルセウス座の流星群で徹夜していたかも知れなかった。
これで二年連続曇にたたられた。まして今年は満月に近いコンデションだった。
それでも夜中にそっと外を見た。
月が雲の後ろで「ここだ」と言っているのが分かる程度の空だった。
「お灯明に火を移すんだよ」。
私がお線香を直接火に当てたらカミさんが言う。
普通ならお墓で焚いて、門前で焚く。
お墓は信州だ。 すべて略式でいかなきゃ。
続けているだけで良しとしてもらおう。