西所沢駅前の床屋さんに午後三時に予約を入れてあった。
西所沢は、結婚して10年間住んだ思い出の街です。
駅から二分、新婚生活は一戸建ての新築の借家から始まった。
予約時間まで40分ほどカメラ散歩した。
↓ 当時の面影のままの商店の一角。
借家からは車道を通らず、
このアーケードもどきの通路で駅前通りに出られた。
新婚数日もたたなかった頃、
お店の人が「なんで奥さん、奥さんって、私が結婚してるって分かるんだろう?」
カミさんがこんなことをもらした事を覚えている。
そりゃあ、午後三時頃に買い物かご下げて出かければ、
八百屋だって魚屋だって、OLだなんて思うわけないでしょ。
あどけない新妻の話である
智恵子抄、の詩の一節を思い出してしまった。
↓ 床屋さんが終わって外に出ると、もう駅前は日陰の街に変わっていました。