5月3日の、小野の御柱祭。最終回です。
もう5月も下旬となりました。
7年に一度のお祭りは
その時しかなかった私たちを写しとめています。
そんな想いから完結するまで続けてしまいました。
「お昼だから来て」と電話が来た。
昼休憩にはそれぞれ自宅に帰り親戚ともども食事にする。
道端には、露店一件出ていません。
カミさんの実家は古い家だ。
母屋は12.5畳が四部屋あり、
昔は冠婚葬祭は全部自宅でやった。
今日も二間ぶち抜きの席だ。
↓ 書の作者、浅井洌は長野県の高名な教育者で、
長野県で義務教育を受けた人なら知らぬ人は居ない、
「信濃の国」の歌の作者で直筆の書だという。
おじいさんの代に、この家に泊まった折に書いたものだそうです。
知らなかった。
「皆で写真撮ろう」。
写真を撮るという事に年寄りはみんな重いものを感じている。
カミさんも皆で撮りたいと思っていたし、義兄もそう思っていた。
カメラマンは私が買って出るしかいない。
近所の二番目の義弟はそちらもお客さんを呼んでいて、
五人兄弟夫婦みんなそろうことは叶わなかったが、
それなりの人数になりました。
帰りに近くの二番目の義兄の家にも寄った。
もうごちそうは食べられません、話だけ。
でも長居してしまいました。
帰り際、奥さんが「次もみんな元気だと良いね」。
7年に一度のお祭りは、
いつも皆にそんなしんみり感を残していく。