照らされる度に 別の世界が

　私は花火そのものをあまり撮ろうとしていなかった。
花火の明りに照らされた人の姿を見ていた。

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　花火の色や明るさが変わる度に別の見え方がしてくる。

闇に思う

　花火が終わってもとの暗さに戻った。
花火に照らされた世界が実の世界だったのか、この暗闇が実の世界なのか。
　哲学めいて思うのは、お盆のせいか。

　信州シリーズ、明日で最終回です。

８月１９日（水） カマキリの脱皮（羽化）

　昨夜、夕食を済ませて一休みしている時、近所のＫご夫妻から電話がかかってきた。
　自宅でカマキリが羽化している最中だ、見に来る？。
カメラを持ってお宅へ行くと、玄関の真ん前の植え込みでカマキリがぶら下がっている。
玄関のタイルに腰かけて、照明がきいているので舞台を見ているようだ。時間は午後８時４０分。

カマキリの羽化

　この前のカラスウリの花と同じく、ピント合わせ用の照明助手付きの撮影だ。
今回は玄関前なので照明が効いていて実に撮りやすい。
　殻から全部抜け出る瞬間は体を大きくゆすって、
ピント合わせもおぼつかないうちに終わってしまった。
　助手とのタイミングが合わなかったり、ストロボが光らなかったり
いつものハプニングで楽しく一時間近い撮影を楽しみました。
　Ｋご夫妻、また呼んでくださいね。ありがとうございました。

信州へ（２） 乗鞍岳 剣ケ峰に登る

　８/１６日。
　剣が峰の上り口、肩の小屋周辺は高山植物が多く見られるのでそこまで歩こう
と決めていたが、登る決心はなかった。
　前の晩駐車場で２時間ばかりの仮眠をしただけだ、ここへ来ただけでも十分といってもいい。
　肩の小屋でトイレを使い、小屋のベンチでしばし山を眺めていた。
　頂上まで１時間３０分というが、時間の割りにこの上りは苦しいことはよく知っている。
　時間は９時少し前、老人時間で往復で４時間とっても午後１時には降りてこられる。
　「登ろうか」。いたわり合いの登山が始まった。

イワギキョウ

イワヒバリ 初鳥だ

　家に帰ってくるまでカヤクグリと思っていました。
ハイマツが無くなった岩ばかりの場所で、こんなところにもいるよ、
ちょっと大きいな、位の気持で撮っていました。
　ひとつ鳥が増えました。

イワヒバリ

権現池

　この池を見下ろせる所まで登ればもう８割５分登ったも同じだ。
登らなければ絶対に見られない池だ。
　あの池を見られる所まで行こうと登ってきて、この池を見られると不思議と
最後まで登ろうという気が起きる地点だ。
　以前は雪渓が池の中に大きく入りこんでいたが、今はチョボンとしか見えてない。

剣ケ峰

　もう後は楽勝だ。

振り向くと 槍ケ岳

　槍ケ岳が大分対等の目線に見られるようになってきた。

剣ケ峰 山頂

　山頂に着いた。　3,026ｍ、銀座状態だ。
「もうこれが最後かもしれない」とカミサン。さみしいこと言わないでよ。
　これで４度目になるだろうか。
最初の時は下の子供が小３で途中で頭が痛くなる高山病になった。

お花畑のチングルマ

　肩の小屋から剣ケ峰往復は３時間かかった。思ったより速かった。
ほぼガイドマップ通りだ。下りは５０分で下りられた。
　上りは心臓がバクバク、下りは足がガクガクだ。乗鞍を下りる最後にこのお花畑に入る。
　以前ここで始めてクロユリを撮ったのですが、今年は時期が遅すぎました。

お花畑から眺めた高原の空

　乗鞍高原はこれで終わります。

　明日の信州へ（３）は里に下りた後の報告です。