5月12日。
霧ヶ峰で雨に降られて諏訪盆地へ降りてきた。
雨だからと早々とチェックインするのはつまらない。
雨なら雨を撮りましょう。
このあたりは昔遊んだ自然な渚が残っている。
懐かしい風景だ。
雨は風をはらんで傘さすのがやっとだ。
カワラヒワの色を出そうと露出補正をしていったら、
こんなに明るい諏訪湖になってしまいました。
今夜は台風に伴う雨が強くなるという。
5月13日。
夜中に雨が強くなるかと耳を澄ませていたが、
そんな様子はなかった。
ホテルのカーテンを開けると青空が見えているではないか。
テレビでは、台風6号は温帯低気圧になったという。
「ちょっと撮ってくる」。朝食前に朝の諏訪湖へ。
”ノビタキ♂” 5月12日。
旅の二日目、台風6号が近づいて霧ヶ峰は雨の予報だった。
里から見ると、雲の様子は降りそうに見えない。
とりあえず霧ヶ峰へ上りたかった。
降ったら引き返そう。
着いたらさっそく、 「ノビタキ飛んでるよ」。
”ノビタキ♀”
”車山”
車山肩の駐車場に車を止めた。
山の中腹に雪が残ってる。
「こっちに雪あるよ」。
遊歩道に雪が残っていました。
↓ ”ショウジョウバカマ”
雪のすぐそばにあったショウジョウバカマ。
いつもこの花の痕跡しか見ることができませんでしたが、
今年はかろうじて咲いているのが見られました。
一昨年、山焼きが大延焼して、しこたま消火剤を撒かれたこの地域。
昨年はレンゲツツジが良くなかったと聞きました。
今年はここのツツジは復活してくれるだろうか。
草ばかりの山肌に、ぽつんと立っているコナシの巨樹 。
花が咲いていました。
花はまだまだこれから真っ白に木を覆うことでしょう。
私たちがこの木に会う時の大半は、
青々と茂った時か。枯れ枝だけの時かのどちらか。
無口で表情の見えにくい木でした。
それがこの場所にぽつんと立つ木に合っているように思っていました。
でもこんな姿を見るとうれしくなります。
この木も青春してるんだ。
”蓼科山”
コナシの巨樹を撮っていると雨が降ってきました。
白樺湖から諏訪に降りれば良かったのに、
ビーナスラインを引き返しました。
この選択が大誤算。
霧に完全に包まれて、
ゆっくり走らないとセンターラインも見えなくなる。
ようやく難所を抜けて下り始めると
霧はなくなり、雨も小降りに。
下り過ぎないうちに若葉を撮ろう。
”サンショウクイ” 5月12日。
この日早朝、私一人で鳥見に出ました。
オオルリやクロツグミの声は聞こえるものの、
易々と撮らせてはもらえません。
すると目の前の低い枝に声もなく鳥が飛びこみました。
パッと見コサメビタキか、いや大きいなと思いながらカメラを向けたら。
サンショウクイだ。初見初鳥です。
取りあえず証拠写真をと必死に撮る。
と、近くの枝に飛んだ。二羽いたんだ。
しかもが一方が餌を与えたのだ。そこは撮れなかった。
あとで写真を見せながら、カミサンに興奮して話すが、
体験は共有しなければあの興奮は伝えきれません。
”サンショウクイ” 5月13日。
前の写真を撮った日の午後、別の場所で今度はカミサンが、
サンショウクイを見つけた。
私の写真を見ていたのですぐに分かった。
しかし台風6号の影響でいつ雨が降ってもおかしくない天気、
枝の込み入った暗い場所だった。
証拠写真だったが、それでも二人とも見たことで良しとした。
(二度あることは三度)
この写真はその翌日。
台風6号はフェイントのように消えてしまった。
前日の場所へ再び行って見ようとなった。
色々な鳥が出てきたが、「あとはサンショウクイだけだね」、
と言ってぼつぼつお仕舞にしようとしたとき、
カメラの背後の山の斜面の木に白っぽく見える鳥がいる。
「あれはなに?」。カミサンが双眼鏡でのぞき、「そうだ・・」
二度あることは三度あった。
一羽を追っかけていると二羽になった!
餌をやってる・・・!
5月11日。 出発の朝
深夜料金で高速代を安くあげよう。
気持ちはあれど、段取り良くことが進まない。
齢ですね。 4時15分。
家から15分で、圏央道青梅インターに入れる。
インター手前、入間市の茶畑の向こうが真っ赤に燃える。
「撮りなよ」。信号待ちの間にシャッター間に合わず。
でも見せたかったのは色だからいいか。
お決まりの、初狩PAから。
いつもだったらここで朝食だが、まだ店が開いていません。
6時22分。 諏訪湖SA到着。
田に水が入っています。
八ヶ岳から昇る朝日をあびて、
私たちもここで朝食。
この日の諏訪はものすごく寒かった。
4~5度位だったのではないか。
まして峠の鳥見はなおさら寒い。
ユニクロの長袖上下を着てくればよかったと思うくらいだった。
”コサメビタキ”
これは早朝ではありません。
遠くにコサメビタキがとまっているのが見えた。
もっと近づかないかなと見ていたら少し手前へ飛んできた。
すると、二羽います。
オスとメスかな、と見ていたら、
一方に餌を与えるではないですか。
繁殖の季節。良い出会いでした。