ただ建築が好きな走るエンジニア、

日系某メーカーを辞めて外資系に転職。資格、建築デザイン、転職と来て今はひたすらす走ってます。2020別大2:49:13。

太陽光発電

2012-07-18 00:57:00 | 環境エネルギー


この夏はエネルギー政策の話題が続きそうですね。
0%・15%・25%

日本経済新聞社(6/9付)
http://www.nikkei.com/article/DGXDASFS08036_Y2A600C1EE8000/

前に日本の総消費エネルギー量を調べました。
14,973x10^15[J/年]
http://blog.goo.ne.jp/picard_1970/e/104a5c61cb029b62b0738f052b782698

試しに太陽電池どのくらい要るのか計算してみました。

太陽電池 : 家庭用の一般モデルとして4kW(28m^2, 約280万円)

発電効率 : 12%

資源エネルギー庁・基本問題委員会
第8回基本問題委員会 配付資料
資料3 「コスト等検証委員会報告書」(国家戦略室提出資料)より
http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/8th/8-3.pdf
p.10

14,973*10^15 / (365*24*3,600) / (4,000*0.12) * 28 = 28,000 km^2
約160km x 160kmを太陽電池で敷き詰めればOK

掛かる費用は、

28,000 * 10^6 * 10 = 2,800兆円

実際は2030年に約10%の占有率を目指しているから、
280兆円/18年間, 約50km * 50kmの面積ですね。

残念ながら全世帯が4kW級ソーラーを付けてもこの2030年目標の10%程度にしか到達しません。
やはり、組織立って本気でやらないとこの目標10%も危ない。

前述の日経新聞webには各々のケースで受容しなければいけない電気代なども
あります。

僕たちメーカーでは試算することは実現に向けた第1歩です。
一見、不可能に見える数字も意志を持って取り組めば
実現することも多々あります。

意志を持てば15%は十分実現可能だし、
0%も不可能だとは思いません。

少なくとも具体的な計算と意志、両方がなければ
実現の可能性は運任せというより殆どありません。

みんなが具体的に考えることが重要だと思います。

そして経済成長の問題は、
どちらかというとこのまま既得権益を持つ人たちの言うことを
いつまで鵜呑みにして信じるかということに尽きると思います。

人の言うことを鵜呑みにしない!

これからまだ先が長い人たちで真剣に考えましょうよ。

(ちなみにうちの会社は太陽電池は作っていません。回し者ではないです)

Comment