詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「坂の上の雲(下)」司馬遼太郎再読

2010年03月26日 | 歴史
この本を読み返すのは10年振りくらいだろうか。この下巻では、司馬氏の陸軍軍事官僚批判はいよいよ苛烈なものとなる。

僕は正岡子規の大ファンなので、この下巻はあまり好きじゃないが・・それでも、日本に残された最後の北海道の師団が到着して数日の間に、一万五千人から千人へと203高地で殺されしまうシーンは涙なしには読めなかった。(まだ若い頃の祖父がこの中の一人だったので・・)

二十人近くいた祖父母の子供の末っ子で、太平洋戦争末期に故小説家城山三郎氏のように海軍に志願した父とその祖父とが酔うといつも、戦争の話しで盛り上がって徹夜で飲み明かして困ったよ・・と母が嘆いていたのをいつも思いだす。
再婚同士だったらしいけど、いつもとても仲がよくて、話し込んでいた今は亡き父母の姿を懐かしく思いだす。

日本中、その行方を探したけど、とうとう消息がわからなかった高校時代に家出したという僕の異父兄は今頃何処かで無事に生きてるんだろうか・・といつも心配してた母の顔をもまた。

詩 苦い奇跡

2010年03月26日 | 
ぼくら人間という存在は
地球にとって癌やエイズともいうべき
無茶苦茶に利己的な寄生虫的存在

人間という
この地球での奇跡が
起源が同じくする多くの生命の
壮大な試行錯誤のひとつの成果だったのを
決して忘れてはならない
植物や他の生命もまた

それを忘れては
明日にも
ぼくらは滅びなければならないだろう

地球と他の生命のためには
一刻も早く滅び去るべき人類なのではと
ぼくは人類をそう思っている