先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

世界の出生率、驚異的な低下 23カ国で今世紀末までに人口半減

2021年06月02日 22時59分00秒 | 日記
 

BBCが、『 世界の出生率、驚異的な低下 23カ国で今世紀末までに人口半減=米大学予測』都報じている。人口が下がれば、必要な食糧確保も減り、生産活動も下がってCO2減少など自然環境に良いと思うが、一方、その結果、高齢者費が上がり、生産人口比が急激に下がり、その結果として、悲惨なことが起こり得ると指摘。人口減少に対応できるソフトランディング政策が必要という。日本は、2100年には5300万人までに減少すると予想されている。又、中国も2100年までに半数近く減少して約7億3200万人になると見込まれている。

本文はこちらから→人口減少

以下は、その要約::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

出生率の低下により、世界の人口は2064年にピーク(約97億人)を迎えた後、今世紀末には約88億人にまで減少するという予測を、米ワシントン大学の研究チームが発表した。研究者たちは、社会に「仰天するほどの」衝撃をもたらすことになる出生率の低下に対して、世界は準備不足だと指摘している。

まず、出生率(女性1人が出産する子どもの平均人数)が低下している。

 

米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の研究者たちは、2017年には世界の出生率が2.4と、ほぼ半減したとしている。2100年までには1.7を下回ると予測している。

この研究は、英医学誌ランセットに14日に掲載された。

Graph of number of children women have
 
画像説明,

世界の出生率の低下を表すグラフ(1950年~2017年)。黄色は2050年と2100年の予測 出典:米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)

 

最も影響を受ける国は

 

 

Graph of population sizes

画像提供,BBC SPORT

 
画像説明,

2017年の人口(青色)と2100年の人口予測(紫色) 出典:英医学誌ランセット

 

なぜ問題なのか

これを環境にとって素晴らしいことだと考える人がいるかもしれない。人口が減れば二酸化炭素排出量が減り、農地のための森林伐採も減る。

「年齢構造の逆転(若者より高齢者の方が多い)や、年齢構造の逆転がもたらす一様にマイナスな結果を除けば、そうかもしれない」と、マリー教授は言う。

 
 

IHMEの研究による予測は次の通り。

  • 5歳未満の人口: 2017年の約6億8100万人から2100年には約4億100万人へと減少
  • 80歳以上の人口: 2017年の約1億4100万人から2100年には約8億6600万人にまで急増

マリー教授は、「巨大な社会的変化をもたらすだろう。私には8歳の娘がいるので、世界がどうなるのか心配だ」と付け加えた。

とてつもなく高齢化が進む世界で、誰が税金を払うのだろうか? 誰が高齢者のための医療費を払うのだろうか? 誰が高齢者の世話をするのだろうか? これまで通り定年退職できるのだろうか?

「我々はソフトランディング(大きな衝撃を伴わないよう着地)する必要がある」と、マリー教授は主張する。

解決策は

イギリスを含む国々は、人口を増やし出生率の低下を補うために、移民を活用してきた。しかし、ほぼすべての国の人口が減少してしまえば、この方法は解決策にはならない。

スウェーデンは出生率を1.7から1.9へと引き上げたが、「ベビー・バスト」(出生率の激減)対策に力を入れてきたほかの国々は苦戦を強いられている。シンガポールの出生率は1.3前後のままだ。

マリー教授は、「こうした状況を笑い飛ばす人たちがいる。本当に起きていることだと想像もできず、女性がもっとたくさん子どもを産むことを決心さえすればいいと考えている」と指摘する。

「(解決策を見つけられないなら)最終的に人類は消滅する。数世紀先の話だが」

研究者たちは、女性の教育や避妊へのアクセスをめぐる前進を逆戻りさせないよう警告している。

IHMEのスタイン・エミル・ヴォルセット教授は、「人口減少への対応は、多くの国で最優先の政策課題となる可能性が高い。しかし、女性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)あるいは女性の権利の進歩を推し進める努力は妥協してはならない 」と述べた。

 
 

専門家の見解は

英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドン(UCL)のイブラヒム・アブバカー教授は、「これらの予測が半分でも正確であれば、移民はすべての国にとって選択肢ではなく不可欠な存在となる」と述べた。

「成功するためには、世界政治を根本的に再考する必要がある」

「生産年齢人口の分布は、人類が繁栄するか衰退するかということにおいて極めて重要になる」


使用済みの食用油で7時間フライトに成功 エールフランス

2021年06月02日 22時40分51秒 | 日記
 
ニューズウィークによると、使用済みの食用油でパリ荒カナダまで7時間フライトに成功という。使用済食用湯が飛行機に使えるなら、自動車にも有効であろう。ただ、CO2排出はどうであろうか? 記事ではそのことは触れていないが、排出はないようだ。水素エンジンより実現は容易ではなかろうか?
 

持続可能なフライトに成功したエアバスA350 NATHAN LAINEーBLOOMBERG/GETTY IMAGES

<仏航空大手エールフランスが「持続可能な航空燃料(SAF)」として、使用済み食用油を使ったエコ飛行を実施>

航空大手エールフランスKLM機が5月18日、使用済み食用油から製造したバイオ燃料でカナダへの7時間のフライトを行った。同社によると仏エネルギー大手トタルや航空機エアバス、空港運営会社ADPグループと協力し「フランス産の持続可能な航空燃料(SAF)を使った初の長距離飛行」を達成したという。


FRBもデジタル通貨採用?

2021年06月02日 16時27分56秒 | 日記

 

中極人民銀行が、デジタル通貨を、2022年の北京冬季五輪までの発行を目指すとか、この5月20日にはFRBが中銀デジタル通貨検討を始めるとアナウンスされたりで、各国の中央銀行がデジタル通貨を検討している。

中国の積極姿勢が際立つており、ウオールストリートジャーナルも、FTBのアナウンスの報道記事で、中国のCBDCの発行が、数千年前に紙幣を発効したのは中国で、現代においても、世界で初めて中央銀行デジタル通貨を出すという事は、世界通貨と機能しているドルに代わり元が世界通貨となる可能性があり、世界のパワーポリテックスが変わる可能性があると報じている。

 


宇宙ゴミがISSのロボットアームに衝突

2021年06月02日 16時10分32秒 | 日記

ニューズウィークが『宇宙ゴミが国際宇宙ステーションのロボットアームに衝突』と報じている。宇宙ゴミ(スペースデブリ)は、欧州宇宙機関(ESA)によると、2021年5月20日時点で、その数は10センチ以上のものが3万4000個、1センチから10センチまでのものが90万個、1ミリから1センチまでが1億2800万個と推定され、その総質量は9400トンを超えている。という事は、今や頻繁に人を載せたロケットが宇宙に打ち上げられているから、宇宙ゴミは早急に掃除しないと悲惨な事故が起こるという事?

 

国際宇宙ステーションのロボットアームにスペースデブリが衝突した痕跡が見つかった  CSA/NASA

ISSのロボットアームに衝突した痕跡が見つかった

カナダ宇宙庁(CSA)は5月28日、「12日の定期検査の際、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されている『カナダアーム2』でスペースデブリが衝突した痕跡が見つかった」と発表した。「カナダアーム2」は2001年に国際宇宙ステーションに搭載された、アームの長さ17メートル、重さ1497キロのロボットアームだ。その両端にはラッチ式エンドエフェクタ(LEE)が装備され、国際宇宙ステーションのメンテナンスや物資、機器などの移動、補給機とのドッキングのサポートなどを担っている。

カナダ宇宙庁とアメリカ航空宇宙局(NASA)の専門家チームは、痕跡が見つかった領域の画像を分析し、衝突の影響を評価。損傷はアームと耐熱ブランケットのごく一部に限られており、「カナダアーム2」の運用には影響がないという。事前の計画どおり、作業を継続してすすめる方針だ。

ハッブル宇宙望遠鏡に残された衝突の痕跡 (NASA)

 

  •