先端技術とその周辺

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50年後、熱波で35億人が住む場所を失う?

2021年06月17日 23時04分43秒 | 日記

 

 
ただし35億人のうち、半数は生き残れる希望はあるという。世界の二酸化炭素排出量を、迅速かつ大幅に削減すれば、過酷な暑さにさらされる人の数を半減させることも可能だと研究チームは指摘している。

香港(CNN) もしも今のままのペースで地球温暖化が続いた場合、現在30億人が暮らしている場所が、50年後には暑すぎて人の住めない場所になるかもしれない――。考古学や気候学、生態学の専門家でつくる国際チームがそんな研究結果を発表した。

この研究は4日の米科学アカデミー紀要に発表された。気温が1度上がるごとに、10億人が別の場所への移住を余儀なくされるか、極端な猛暑に順応しなければならなくなると予測している。

米ワシントン大学の専門家はこの予測について、「私たちが今のやり方を変えなかった場合に起こり得る」最悪の筋書きと形容する。

研究チームが歴史的な世界気温と人口分布に関するデータを分析した結果、世界の人口の大部分は、年間平均気温が11~15度の地域に集中していることが分かった。モンスーンの影響を受ける南アジアの地域には、20~25度の温度帯が存在する。

空調などの技術が進歩しても、人類は過去6000年にわたってそうした環境に住み続けてきた。

しかし今、その状況が変化を強いられている。

地球の気温は2100年までに3度の上昇が予想される。陸上は海上に比べて温暖化のペースが速いことから、人が経験する気温は2070年までに約7.5度の上昇が見込まれる。

そうした変化は食糧生産や水資源の確保に重大な影響を及ぼし、移住に伴う衝突や紛争を発生させる。

インドは過酷な気温の下で暮らす人口が最も多い国の1つになると予想される/NASA EARTH OBSERVATORY IMAGE BY JOSHUA STEVENS

地球上で最も気温が高いのはアフリカのサハラ地域で、年間平均気温は29度以上。そうした過酷な環境に覆われている地域は地球の陸地の0.8%にとどまる。

しかし研究チームの予測では、この極端な暑さは2070年までに地球表面の19%に拡大し、35億人に影響が及ぶ。

影響を受ける地域には、アフリカのサハラ砂漠以南、南米、インド、東南アジア、アラビア半島、オーストラリアなどが含まれる。南京大学の専門家によると、こうした地域では人口が急増しており、特にインドとナイジェリアは、過酷な気温の下で暮らす人口が最も多い国になると予想される。

研究チームが予測する35億人という気候移民の数は、世界銀行の推計を大きく上回る。世界銀行の推計では、南アジア、サハラ砂漠以南、中南米で1億4300万人が移住を強いられる恐れがあると予測していた。

ただし希望はある。世界の二酸化炭素排出量を、迅速かつ大幅に削減すれば、過酷な暑さにさらされる人の数を半減させることも可能だと研究チームは指摘している。


西日本における大地震。鎌田京大名誉教授の指摘

2021年06月17日 11時38分54秒 | 日記

京都大学の鎌田名誉教授が、今年の3月、退官記念講演を行っており、その中で南海トラフによる西日本大地震が2035±5年で起こる可能性が高いと警告されていた。

https://www.youtube.com/watch?v=PaznAeYwQD0

又、雑誌や新書などでも、「被害は東日本大震災の10倍超」2030~40年に想定される西日本大震災という時限爆弾都指摘されている。地震の起こる場所と仕組みは以下の通りと図解されている。

 

大学の研究者だけでなく、公共や民間の研究機関の研究者が、その研究を市民に分かりやすく解説することは重要だと思う。京都大学がこうやって研究成果を分かり易く解説してくれることはありがたいし、他の大学や研究機関も定期的に誰でもが聞けるヵたちの公開講座を開催することが、日本の科学技術を高めることになると思う。少なくとも、現状では大学法人化あるいは大学定員法や科研費大幅削減で日本尾科学技術の停滞しているがこういう事も、なくすことが出来ると思う。

 

南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきているのが分かり易く解説されていた。