先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

武装艦船は今まで遠隔操縦できなかった?

2021年06月06日 19時21分02秒 | 日記

 

ニューズウィークが、『英海軍がリモート操縦船の実証実験に初成功...時代は「タブレットの中の戦争」へ』と報じているが、いままで艦船の自動制御はできなかったのか!しかしこれで、戦争自体が、ネットワークから起こせることになるとは恐ろしい。

英海軍の空母クイーン・エリザベス(2017年)

英海軍の空母クイーン・エリザベス(2017年) Peter Nicholls-REUTERS

 

艦船の遠隔操縦の映像→艦船遠隔操縦の映像

<無人の船が海戦を戦う時代がやってくる? 船舶を高速で遠隔操縦できることの戦術的な意味は大きい>

イギリス海軍は6月1日、自律型船舶「MADFOX(MAritime Demonstrator For Operational eXperimentation)」のリモート操縦に初めて成功したと発表した。3月に公開されたハイテク実証船MADFOXにとっては「画期的な成果」だ。

MADFOXはこれまで、乗船した船員によって運航されてきた。しかし英海軍の声明によれば、今回のテスト運航は「海上を見渡せる浜辺に設置されたテントにいる船員2人が、ノートパソコン1台とタブレット端末1台」を用いて実施したという。場所は、英南東部ハンプシャー州にある港湾都市ゴスポートのブラウンダウン・ビーチだ。

テスト運航では、陸上からの船舶操縦が可能かどうかが検証された。また、ハンプシャー州と、イギリス海峡に浮かぶワイト島のあいだを流れるソレント海峡を行き来する船舶の監視が可能かどうかも確認された。

英海軍は6月1日、公式ツイッターで次のように投稿した。「船員たちは、海岸から英海軍の自律型運航船を操縦した。MADFOXにとって画期的な瞬間だった。海軍の技術開発チームNemesisは、将来的な実用化を目指して、無人船の実証実験を行ってきた(安全のために乗船者はいた)」

また、次のような声明も発表された。「この船や同種のシステムが、将来的に英海軍の船舶とともに配備され、軍隊の保護から監視業務にいたるさまざまな任務遂行で活用されることを期待している」

「戦術的な重要性を高める」

ツイートにもあるように今回のテスト運航では、安全対策として船員が乗船したが、実際の船舶の動きや速度、進行方向については、陸上にいる船員がリモートで操作した。

操縦した船員は、自律型運航船に搭載されたセンサーやカメラから得られるライブ映像や情報を把握して判断する技術を習得した。自律型運航船には、離れたところを運航する別の船舶に乗っている人々を識別できる「高解像度ズーム」機器なども搭載されているという。

英海軍は声明でこう述べている。「陸上に設置された船舶操縦の拠点から、実証実験が行われた海上を見渡すことができた。このシンプルな配置は、それ自体が未来へとつながるものだ。こうした拠点は、次世代フリゲート艦の26型や31型などに組み込まれることになる」

船舶向けの最新技術の開発を行う専門家チーム「ネイビーX」責任者の海軍中佐アントニー・クラブは「公園の池でラジコンボートを操縦するようなものだと思われるかもしれない」と語る。「しかし、今回の実証実験は画期的な成果だ。これで海兵隊員は、離れた船舶を高速運航できるという自信が得られる」

「われわれはこれまで艦船に乗船して監視を行ってきたが、これとは異なるやり方だ。このところ実施してきた一連の試みで得られた教訓をもとに、さらに複雑な任務を構成し、今後の実証実験に組み込んでいくことになる。そうしたプロジェクトは、将来のハイブリッド的な艦隊を形成するのに役立ち、戦術的な重要性を高めていくことになる」


X 線宇宙観測所が次々人間の宇宙像を覆すデータを送り続けている!

2021年06月06日 19時12分33秒 | 日記

1997年にNASA が打ち上げた、X線宇宙天文台からのデータが、ビbbげっび宇宙像を変え始めている。NASAはすごいことを行うものだ。科学研究における日米の彼我の差を感じさせられる。

   

NASAのチャンドラX線観測衛星

 
打上げ日: 1999年7月23日
口径:1.2m
重量:4.8トン
軌道高度: 105,312 km
軌道速度: 1.7 km/s
費用: 16.5億アメリカ合衆国ドル
 
南アフリカの電波望遠鏡MearKATのデータと突き合わせて、天の川(OurGallaxy)の中心部の詳細が明らかにされた。

「ディッシュ」と呼ばれる南アフリカ「MeerKAT」の中周波アンテナ群(SKA1-mid)(模式図)

観測周波数は、Lバンド (900 - 1670 MHz) とUHF帯 (580 - 1015 MHz) 
Meer とは、カルー地帯の言葉で、moreという意味。KATはKaroo Array Telescope の略で、この地域に生息するミーアキャットをもじっている。2月中旬、ドイツから4億ラント(約2500万ユーロ)の出資が決まった。

 

下記は主としてニューズウィークの解説記事によった。

天の川銀河の中心には、太陽質量の約400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」が存在し、その重力や磁場に支配されて極限環境になっていると考えられている。

この領域は、地球からの距離が2万5800光年と比較的近くにありながら、塵やガスの厚い雲に覆われているため、非常に観測しづらい。

20年以上にわたる観測データをつなぎ合わせた
このほど、アメリカ航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線観測衛星と南アフリカ共和国のミーアキャット(MeerKAT)電波望遠鏡の20年以上にわたる観測データをつなぎ合わせた天の川銀河の中心のパノラマが公開された。

チャンドラX線観測衛星からのX線は、オレンジ、緑、青、紫と、様々なエネルギーを表わし、ミーアキャット電波望遠鏡の電波データは薄紫色と灰色で示されている。

gcenter-2021.jpg(NASA/CXC/UMass/Q.D. Wang NRF/SARAO/MeerKAT)

 

X線データをコンピュータ処理したものでは、カシオペア座の超新星の爆発がある。以下はNASAのWebサイトの引用。

  

 観測史上最強の電波源、超新星残骸カシオペア座A。約1万光年先のこの天体が爆発したのは330年ほど前で、銀河系の中でも特に若い超新星残骸だ。 左の図は、NASAのチャンドラX線観測衛星がとらえたデータを、X線のエネルギーが高い順に青、緑、赤で着色加工している。右の図は光で観測したもの。

 

 


海溝型地震とトラフ型地震

2021年06月06日 11時00分23秒 | 日記

 

 

東北沖の震源地は、日本海溝が図示され、相模トラフとか南海トラフはトラフという名が使ってある。その差は何かと思い、地震本部のWeb」サイトを見ると解説してあった。相模トラフに関する地震本部の解説で、2つの地震の分類がされていたが、もしかしたら、【プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震】については、下記のプレート間地震ではなかろうか?

相模トラフの地震本部の地震分類を再掲すると

【相模トラフ沿いのM8クラスの地震】
 地震の規模  : M8クラス(M7.9~M8.6)
 地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0%~6%  (地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 0.16~0.54  (地震後経過率とは?
 平均発生間隔: 180年~590年
 最新発生時期: 1923年大正関東地震

【プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震】
 地震の規模  : M7程度(M6.7~M7.3)
 地震発生確率: 30年以内に、70%程度  (地震発生確率値の留意点

以下は地震本部の海溝・トラフ等の解説:::::::::::::::::::::::::::::

海溝

細長い深海底の溝状の地形。両側の斜面が比較的急で、水深は通常6,000m以上のものを海溝と呼びます。 また、海溝に比べ浅く、幅が広いものを、トラフ(舟状海盆) と呼びます。

一般的には、プレートの沈み込み帯にあたり、山脈や弧状列島に沿って形成されています。トラフは、地形的な特徴が海溝ほど顕著ではないものの、構造・成因など基本的には海溝と同じです。ただし、沖縄トラフのように、大陸性の地殻が引っ張られて形成 される溝状の地形もあります。

日本の周辺には、太平洋プレートの沈み込みに伴って形成された日本海溝、千島海溝、伊豆・小笠原海溝や、フィリピン海プレートの沈み込みに伴って形成された南西諸島海溝、南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフなどがあります。

トラフ

海溝よりは浅くて幅の広い、比較的緩やかな斜面をもつ海底の凹地で、舟状海盆ともいいます。形態のみで定義されており、規模、成因はさまざまです。海溝の一部で地形的にトラフといわれるもの(南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフ)、島弧背後にあって現在拡大しつつある縁海(マリアナトラフ、沖縄トラフ)などがあります。また、起源的には海溝であるが、堆積作用によって浅く周縁の斜面が緩やかになったものにも使われることがあります。

海溝型地震

地震の発生するメカニズムはいろいろなものがあります。陸のプレートと海洋のプレートの運動に起因する地震、内陸の活断層が活動して発生する地震、火山体周辺でマグマの動きや熱水活動等が原因として発生する地震等があります。これらのうち、海のプレートと陸のプレートの境界に位置する海溝沿いで発生する地震を、海溝型地震と呼びます。海溝型地震には、海のプレートと陸のプレートとの間のずれによって生じる地震(プレート間地震)と、海のプレート内部の破壊によって発生する地震(スラブ内地震)があります。

海溝型地震の震央は海の中である場合が多く、地震発生に伴う巨大津波にも警戒する必要があります。

プレート間地震

海のプレートは、中央海嶺と呼ばれる大規模な海底山脈で作られ、中央海嶺から離れるように移動していきます。やがて(何百万年~何億年後)陸のプレートと衝突し、密度の高い海のプレートは、陸のプレートの下に沈み込んでいきます。沈み込んでいく際に、海のプレートと陸のプレートの間の摩擦により、陸のプレートは引きずりこまれていきますが、それにより変形させられますので、ひずみがたまっていきます。やがて、そのひずみに耐えられなくなり、陸のプレートは元の状態に戻ろうとし、大きく跳ね上がります。この現象が短時間で発生した場合には短周期の地震動を発生する地震に、時間をかけて動いた場合には、「ゆっくりすべり(スロースリップ)」となります。

 2011年に発生した東北地方太平洋沖地震のほか、1923年の関東地震、1960年のチリ地震、2004年のスマトラ沖地震などの巨大地震もプレート間地震でした。

スラブ内地震

プレートの沈み込みが起こっている場所では、プレート間地震以外のタイプの地震も発生しています。沈み込みが起こる直前では、海のプレートは下方向に曲げられますから、引っ張る力が働き、正断層タイプの地震が発生します(アウターライズ地震)。また、沈み込んだ海のプレートは、プレート境界の動きにより、張力や圧縮力が加わる場合があり、その内部で地震が発生することもあります。

アウターライズ地震としては1933年の昭和三陸地震などが、沈み込んだ海のプレート内の地震としては1993年の釧路沖地震などが知られています。

 


武漢研究所のコロナ流出説が再燃

2021年06月06日 10時58分34秒 | 日記

米国のマスコミが一斉に、『武漢研究所のコロナ流出説が再燃-米国の検証』という見解を報道し始めた。一旦、武漢研究所からの流出性は否定されたが、 2020年5月21日に設立されたDRASTIC(Decentralized Radical Autonomous Search Team investigating Covid-19)という30数名のアジア人の研究者が主体の研究グループが、COV-19の調査結果を次々にネットに投稿するようになり、武漢の研究所が関与した疑いがますます濃厚になった

これがきっかけになったのだろう、5月末、バイデン米大統領が、コロナ起源解明に向けた取り組みを強化し、90日以内に新たな報告を提出するよう米情報機関に指示。これにより武漢研究所からの流出が否か明確になればよい。

武漢ウイルス研究所にあるP4実験室(左)を上空から撮影した画像

 


中国軍機、東南アジアの領空周辺に 摩擦拡大

2021年06月06日 10時10分16秒 | 日記

 

マレーシアが領空侵犯を主張する中国軍機(5月31日、ボルネオ島沖の上空)=マレーシア空軍のツイッター
日経によると、『中国軍機、東南アジアの領空周辺に 摩擦拡大』という。台湾のみならず、フィリッピン、マレーシア、ベトナム、そしてインドネシアに対して領空侵犯をしており、その狙いは、①海洋資源・海底資源、②戦闘機・爆撃機、軍艦・駆逐艦等が自由に通れる回路空路の確保である。

同じような風袋のアジア人に対し、軍事力と共産主義で、支配できるわけがなく、世界中から嫌われるだけ。中国政府も裸の王様になってしまっていることを、早く分からせないと被害が大きくなるばかり。

 

中国は東南ア各国などと南シナ海の領有権を争っており、フィリピン西部の南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺では中国船が3月から停泊したままだ。これまでは海上での威嚇行動が中心だったが、今年に入り、舞台は徐々に上空へと移っている。