先端技術とその周辺

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小型原子炉は安全?

2021年06月18日 22時16分28秒 | 日記

 

 

小型原子炉が脚光を浴びていて、日本のIHIとか三菱重工などが、アメリカの小型原子炉会社ニュースケール・パワー社と共同事業を行ている。このニュースケール・パワー社は2007年に創立され、WEebサイトを見ると、アメリカのオレゴン州立大学のホセ・レイエス教授のグループの開発した小型原子炉SMR, Small Module Reactor)がベースになっている。

 

そしてその発想は、SMRは60年以上も前から原子力潜水艦や原子力空母で使われていて、それを、発電所に適用すれば安全な県視力発電に使えるという発想。

SMRは、高さ20メートル余り、幅4.5メートルで、出力は、7.7万キロワット出力で従来の原子炉の30万キロワット以下とされる、従来のものに比べると3分の1から4分。です。1基あたりの出力は小さいものの、モジュールと呼ばれるこうした格納容器を12基並べれば、従来の原子炉に近い出力になるとしています。

SMRの長所として、

(1) 小型化かつ設計シンプル化により安全性、信頼性を向上
 炉心は自然循環冷却であり、冷却ポンプ不要
 受動的な安全設備を有し、非常用電源は不要、冷却水再供給は不要、運転員操作は不要

(2)調整が楽

□出力調整が容易

□制御棒の入出力が用意

(3)2029年には米国政府の承認を得る予定

しかし、加ブリティッシュ・コロンビア大学の教授M・V・ラマナ氏は、従来の原子力発電はスケールメリットが大きいとされるのに対し、SMRはそれが明確でないし、安全性の保障は確実ではないと危惧を提示しているという。

原子力潜水艦や原子力空母の安全性はどうなんだろう。乗組員の放射能汚染とかないのだろうか?また、科学の分野でも、惑星探索天文台には、原子力バッテリーが使われており、打ち上げ失敗で太平洋高に落ちているが、放射能漏れはないとされているが真実か否か?

 

高度ぎじゅy津が故に公開しにくい事情はあるのだろうが、多くの人はSMRの安全性の公海を望むところだろう。