野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

何を血迷ったか 至仏山

2014-10-28 20:28:50 | 山歩き・山の写真
尾瀬のマイカー規制が解けたとの話を先日耳にした。
ならばお連れさんご同伴で至仏山にでも登ってみようか、と安易に考えてみた。
冬、早春以外の尾瀬なんて、人類が滅亡してから行けばよいと思っていたのに、なぜか気が変わった。
出発前夜にお連れさんの体調不良、結局、自分一人で行くことになったのだが・・・
一人で行くとなると、どうにも気が進まない。平ヶ岳に変更するか? いや 足尾はどうだ・・・
気の乗らぬまま予定通り、至仏山へ行くことにした。
朝の6時前に鳩待峠に到着、やはり来るところを間違えたな・・・   駐車場では多くの人類がうろうろしている。
ここまで来て引き返すのも おバカさんだし、仕方ないがとりあえず登ってみることにする。

と言うことで、6時過ぎに歩き出した。
この時間の歩きだしでは、山頂へ着くころには大渋滞か? が、不思議とみなさん駐車場でのんびりしている。
何故 歩き出さないのかな? もう6時過ぎだよ・・・   ま~ その方が都合がいいが。
で、歩き出して1時間もしないでオヤマ沢田代へ着いた。
ここまで、出だしにオッサンを一人パスし、上部の水場で茶髪のあんちゃんをパス。

オヤマ沢田代へ立たのはこれが6度目だが、雪の無い時はこういう感じなのか・・・  感心することしきり。不思議なことだが、この先にはだ~れもいない。


さっきまで原に立ち込めていた霧が消えていく。



小至仏への登り、 さっきのあんちゃんが登ってくる。
自分は写真を撮りながらなので、このあとこのあんちゃんに先を譲ることになる。


小至仏山頂からの至仏山



振り返り小至仏山、 遠く笠ヶ岳に上州武尊山、ず~と遠く赤城山に浅間山、八ヶ岳に南アルプス、そんで北アルプスまで見える。
本日は快晴、ピーカンなり、  山登りには最高だが、これでは正直写真にならん。


至仏山頂まで写真を撮りながら進むが、写したものはコントラストが強すぎて、どれも上手く撮れていない。
先程のあんちゃんに遅れて山頂へ。時に7時45分。


山頂はさっきのあんちゃんとおいらだけ。
で、記念に山頂からの眺めを写真に撮る。 いや撮りまくる。


今回の一番の興味はもちろんこれ!  あっちの山の山腹に三角の白いの見えるね。これが見たかったのだ~。
先週歩いた越後沢山と越後沢に残る大雪渓がこれ。
小穂口の頭から本谷山、越後沢山それに丹後山がすぐそこに見える。 向こうのお山は八海山と右端が中ノ岳ね。


ついでに正面は平ヶ岳、左端のとんがりは越後駒ヶ岳。


尾瀬ヶ原・・・   あやや 画面の左が下がっている・・・  今回、ほとんどの写真の左が下がってしまっているのだ。


谷川岳に朝日岳、遠く苗場山、岩菅、妙高、さらに遠く北アルプスが見えるぞ。


お決まりの構図で。


山頂ではさっきのあんちゃんといろいろお話をしていくうちに、共通の知り合いがいることがわかり、昔の話に花を咲かせてしまった。
世間は狭いのだ!

感無量!  右端の平ヶ岳から左端の小沢岳までの国境稜線、その昔 真夏に歩いたのだよ~


一時間ほど山頂をうろつき、笠ヶ岳へ向かって移動開始じゃ~

山頂を振り返り


目指す笠ヶ岳までのハイマツの海が美しい。(ハイマツは小至仏迄だけどね)


ここは撮影にはいいポイントなのだ~


いくら撮っても、撮り飽きることはないのだ~


遠くの高い山は左から日光白根山、錫ヶ岳そんで皇海山だね。


遠く国境稜線は谷川岳から巻機山


日本庭園みたいだ


小至仏山から振り返り至仏山


小至仏山から至仏山を撮ろうとしていたら、前景にしようとしていた目の前の岩でオッチャンおばちゃんがブレックファスト始めてしまった。
しばらく待っていたが・・・  あかん。
ま~光線も光線なので、ここは夕方近くにでも来て、また撮影しようっと。


西側斜面もなだらかで美しいのだが、光線の状態が悪い。 ここも逆光になる夕方近くがいいかもしれないな。


小至仏山山頂から   登山者が多くなってきた。
登山者の途切れる瞬間を待っていたが無駄だった。  あきらめて笠ヶ岳へ向かう。


オヤマ沢田代


笠ヶ岳まではわずかだ


笠ヶ岳の山頂直下から上州武尊、遠くには南アルプスが見えている。 小さくてわからん


南側には大きな池塘が見える。片藤沼だね


山頂へ到着、もう12時になってしまった。


レンズを望遠に変えて、  分かるかな?南アルプス。


笠ヶ岳山頂からの本谷山と越後沢山  右俣大雪渓の上に奥壁がはっきりと見えるね。


山頂の西側が気持ちよい。




笠ヶ岳からの至仏山、遠く左奥は平ヶ岳。  今日のオイラはまるで ふなっしー・・・   いや、ダダだな。


上州武尊から武尊田代を越えて西山ピークを踏み、尾根伝いに坤六峠を経由しここ笠ヶ岳の山頂を踏んだのが27年前の2月初旬のことだ。
そのときは、アヤメ平、皿伏山、赤安山、黒岩山を越え鬼怒沼山から八丁の湯へ降りた。懐かしい思い出だ。





午後1時になるまで、時間つぶしに山頂で写真を撮っていた。
再びオヤマ沢田代へ戻った。 2時を少し回ったころだ。まだ早すぎる。
のんびり小至仏まで歩いて行くが、この時間はもう帰りの登山者ばかりだ。 

午後のフラットな光の中では、単なる記念写真にしかならない。


小至仏山頂へ戻ってきた。 まだ時間が早い、光線状態が良くなるまで待つことに。
登山者も徐々に少なくなってゆく、よしよし。

再び越後沢山、日が傾いたおかげで陰影ができ、山肌がはっきり分かるようになった。


ぼやき川柳に一人大笑いしながらの撮影。
思った通り、午前中よりも光線の状態がいい。欲を言えば、秋らしい雲が欲しい~
ぼやき川柳も終わり、4時の時報、 さて下山すっか。 
駐車場には5時過ぎに着くようにすればよし。
夕暮れまでここでの撮影を考えたのだが、超ショートコース故にヘッドランプを車においてきてしまったのだ。
残念だが目の利くうちに駐車場へ戻らねばならない。

再びのオヤマ沢田代、  光線の感じが写欲をそそりますな~


原は至仏山の影に入ってしまう。


グッドタイミング


日は山の端に沈んだが、遠く上州武尊と西山はまだ残照の中にある。


さらに歩みを遅くして時間調整をする。
こんな時間に森の中を一人歩くのは、とても気持ちがいいもんだ。
と、前方に鳩待峠の休憩所の明かりが見えてきた。まだまだ人がいっぱいいる。こういう経験も初めてのこと。
なんだか・・・  やはり来るところを間違えたかな?
なにをどう血迷ってしまったのかな・・・

もう、ここへ来ることもないだろう。