さて、食事も済ませいよいよ館内を見学。
何から見ようかなぁ~と思っていたら、モネの睡蓮が空いているようなので、まずはモネから観ることに。
びっくりなのは、スリッパに履き替えさせられ部屋に入ること。
白い壁に白いスリッパ。
大人のための美術館って感じだ。
三方に色々な睡蓮があったが、フランスのオランジュリーの360度の大睡蓮を観てしまうと…。
改修工事をして自然光を採り入れて魅せるあの睡蓮は迫力はあるのだが、木漏れ日に包まれる感満載で、私は真ん中にあったソファに座って30分ほど昼寝をしてしまったほど、気持ちがよい空間であった。
まぁ、あのオランジュリー以上の展示はなかなか難しいが、地中美術館もこの白さはかなり頑張っている。
出来ることなら、オランジュリーのようにソファを置いて、心いくまで睡蓮の微睡みを味わせてくれると、なおよい。
でも、こんなにゆったりと睡蓮が観れるのは、日本では珍しいかもね。
ところで、2枚目の写真は地中美術館のトイレ。
基本的には撮影禁止なので唯一、撮った一枚。
コンクリートな安藤忠雄を感じていただけるだろうかを?(笑)
5つめの写真はウォルター・デ・マリアの作品。
これを見て、ベネッセ美術館の手前にあったのはこの人の作品だったんだろうなぁと認識。
天気の良い日だったおかげで、写真のように、球体に空の水色が映り込んでいた。
ここでも、階段を上がる時に、靴音を響かせないようにと注意を受けてからの入室だった。
いっそうのこと、スリッパにしてしまえばいいのに。
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↓ジェームズ・タレルの作品
こちらも注意事項と人数制限あり。
靴を脱いで裸足で階段を上り四角い空間の中に入ると、光の中を歩くのだが、何処が壁だか判らないし、先がどこまであるのかも判らない、遠近感も失ってしまう不思議な空間。
仕切りが見えないとこんなに歩くのに不安なのかと思った。
ただ、それは作品の中たがから壊してはいけないとかいう気持ちのプレッシャーなんだろうけど。。。
どうでもいい場所なら、この天地左右の区切りが不透明な空間を思いっきり動いて壁にぶつかってみたいとも思った。
青いし、空を飛んでると言うか、宇宙を歩いているような気分になるかなぁ(笑)
さて、この空間。
不思議な色をしている。中は青っぽいというか、不思議な色なんだけど、振り返ると、入口方面はオレンジ色に見える。
オレンジ色だったかなぁ?
係りの人にストップと言われる所まで歩き止まるのだが、少し床が下がっているので、この傾斜がさらに不安を募らせるのかもしれない。。。
平衡感覚も失いそうな気分。
手を前に出して、前を探ってください。
みたいなことを言われるが、先がどこまであるのか、本当に感覚が判らない。
人間の感覚なんていい加減なもんだなぁ(笑)
独りで観賞できたので、本当に空間を独占できてよかった。
オレンジ色に見える出口と言うか、入ってきた入口に向かって歩き、外に出るとオレンジ色ではない。
遠近感も無くし、色彩感覚もおかしくなってしまうのかしら?
壁と光と空間が織り成す不思議なアートだ。
この他に、明かりとりとしてなのか、アートなのかわからないが、天井をポッカリ開けて、壁沿いにベンチが敷かれている空間があった。
これもジェームズ・タレルの作品らしい。
本当に天気が良かったので、天井からの空が本当に青くて絵のようだった。
壁に沿ったベンチの四方全てに座って空を見た。
最初に座った入口入って右のベンチから見た空が良かったかなぁ。
たぶん、太陽の時間とかが大きく関係しているかとは思うけど。
構造物とアートが織り成す不思議なアートであった。
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クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品を紹介したが、忘れていけないのは、安藤忠雄氏。
地中に埋もれているので所々、中庭があり明かりとりになっている。
その中庭がアートになっている。
作品数は少ないが、なかなか面白い作品ばかりで、もっとのんびり見たかったが、独りで観れたり出来たので、恵まれていたのだろう。
久振りにちょっと不思議で、いい時間が過ごせた。