明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

ハイカラ霊園

2017-06-07 | 旅行

上京2日目。
一昨年、60で亡くなったママ友Mちゃんのお墓参りに。

「夫の実家の古い墓には入りたくない。樹木葬にしようかな~」
と言ってはいたが、
まさかこんなに早く入ることになるなんて、その時は夢にも思わず。



「〇〇霊園にいるみたいよ」

友人のツテでようやくお墓の場所がわかったのが昨年暮れごろのこと。
今回私の上京に合わせて、「行ける時に行っとこう」 と
命日でもないけどいつものメンバーが集まった。

京急沿線のみんなには30分ぐらいの距離でも、
私は武蔵野の娘宅から中央線、横浜線、京急電鉄を乗り継いで三浦半島まで
2時間弱の旅。遠いわ~^^;





花も線香も現地の事務所で買えるとのことで、何も持たずに集まった。

送迎バスで霊園到着。
真っ青な湘南の海と空。花や緑が溢れ、明るくて広々としている。
新しく出来た霊園のようで、なんかとってもオシャレ。
ふふふ、Mちゃんらしいや。

花と線香を買ってから、誰もチャッカマンを持ってきていないことに気づく
事務所の人に火をつけてもらおうとすると、
「あっちに火をつける機械がありますから」と。
「???」

しばらく行くと、洗い場の横に細長い機械が設置してあった。
これか~。どうやって使うの?
メカに弱いオバチャン4人。説明書きを読むけどイマイチわからず。

一番冷静なのが、「そこの蓋を開けてお線香を置くんじゃない?」
そっかそっか。置いたけど何も起こらない。
別の一人が、「あ、レバーがあるよ」
レバーを回すか引くかすると、シューッとガスの出る音。でも着火しない。
何度か試すも、シューッシューッ言うだけで^^;

「ちょっと~、爆発するかもよ~
キャ~っと散らばるオバチャン4人。
さっきの冷静なのが再度挑戦したら、ようやくボッと火が付いた。ヤレヤレ。



「なんかすごいね~最先端やね~」

着火の機械もだけど、墓石も昔ながらの「先祖代々の墓」的な長四角のモノなんて見当たらない。
アメリカ映画で見たような、外人墓地のような、芝生の中に墓碑が点在するような・・・
そんな雰囲気。

「あった!これだ!」

赤い石のお墓が芝生の上に置かれていた。
「笑顔を ありがとう」と書かれ、あとはMちゃんの名前のみ。




「へえ~、ハイカラ!モダン! こういうの、いいね」
うんうん、などと言いながらお花を飾り、
さて線香を・・・あら、どこにも線香立てがないっ!

〝 ~~

あんなに苦労して、ガス爆発の危険に曝されながら火つけたのにぃ~?

おなか抱えて笑い転げるオバチャン4人。
お墓の下でゲラのMちゃんはもっと笑っているだろうて。

「ちょっとスミマセン、置かせてくださいね」
手を合わせる間、隣のお墓の線香台にしばし線香を置かせてもらう
(隣のお墓には線香を置く台があった)。
だって、芝生に置くわけにも墓石の上に直に置くわけにもいかんしね。
それでまた爆笑。

「なにやってんの、あんたたちっ (⌒▽⌒)ノ_彡☆ 」
Mちゃんはきっと涙を流して大爆笑だ。

「また来るね~。もうわかったから、次は線香ナシで来るよ~


まぁいい供養になった。のか?
忘れられない思い出になったことは間違いない(^0^)