これを読んで、私もひと月ほど前にぶつかられたことを思い出した。
場所はS里中央駅。平日の午後1時頃。
そんなに混み合う時間帯ではない。
地下鉄を降り改札を抜け、地上へ出る階段を上っている時のこと。
階段の中ほどまで上った頃、ぱらぱらと数人が上から下りてきたが、
ひとり、ものすごい勢いで下りてくるビジネスマンふうの男性がいた。
私を避けるでもなくまっすぐ向かってきたのでとっさに半身になってよけたが、
男性の持っていた黒いアタッシュケース(なぜか色は覚えている)が
思いっきり太腿に当たって、目から星が飛んだ。
「痛っ!」
振り向いたがもうソイツはどこにもいなかった。
一瞬の出来事で、あれは何だったのだろうと。
ババァよたよた上ってくるんじゃねぇよ、俺は急いでいるのに邪魔なんだよ。
てなところだろうか。
もしうまくよけられなかったら、頭から真っ逆さまに転落していただろう。
骨折だけでは済まないかも。
何が気に入らないのか、鬱憤がたまっているのか知らないが、
なんで見ず知らずの人間にあんなに敵意剝き出しで突進できるのか。
「ぶつかり男」というらしい。
わざと自分より弱い女性にぶつかる。
うっかりぶつかってしまったら立ち止まってスミマセンぐらい言うよね。
でもぶつかり男はまったく立ち止まるどころか、
相手がどうなったかも我関せずで立ち去ってしまう。
最初からぶつかるつもりで向かってくる。
卑劣だ。
ぶつかられ損だから、それ以降は階段の端の方、
サッと手すりを掴めるところを歩くようにしているが、
後ろから来られたら避けようがない。
怖い怖い {{{{(+_+)}}}}