◎まずはできることから
(2011-06-17)
「宇宙飛行士は早く老ける?/ジョーン・ヴァーニカス/朝日新聞社」では、宇宙飛行士のリハビリについて、運動による筋力回復と食事を中心に述べている。ホルモン療法、薬物、サプリメントも若干は書かれてあるが、メインの位置づけではない。基本は食事と運動である。
以下同上書から抜粋。
Ⅰ.食事
1.食事によるカルシウム補給。ほうれんそう、キャベツなどの緑黄色野菜、牛乳、チーズ、卵。食べ過ぎないようにし、カルシウム摂取量を上げるために日常は活動的にする。
2.腸でのカルシウム吸収を促すビタミンDを増やすために日光浴をする。食事なら野菜、レバー、卵。
3.骨を構成するたんぱく質を作るのに必要なビタミンKの摂取。かんきつ類、パパイヤ、いちご、トマト、じゃがいも、レタス、ブロッコリー、ほうれんそうなどの緑黄色野菜。
4.関節の主成分のコラーゲンを作るビタミンC。ビタミンCは、身体が酸化することも防ぐ作用がある。
5.骨を作るのに必要なもう一つの要素のリン。ヨーグルト、卵、チーズ、ナッツ等に含まれており、通常は不足になることはない。
Ⅱ.運動
1.有酸素運動(汗をかくほどの運動量)。代謝率を高める。
2.無酸素運動。炭水化物のエネルギーへの変換。
3.運動前のストレッチ
4.筋力強化のウェイトトレーニング
5.良い姿勢の維持(背筋、腹筋、首回りの筋肉の強化)
6.ピラティス・エクササイズ(腹横筋を鍛える運動)
ざっとこのようなものが挙がっている。運動の方は肉体系のものだけなので、エーテル体系の気功・導引などがあるとベターであり、放射線障害を意識するならば、放射性物質の排出を促進する手段が更にあるといいと思う。
いずれにせよ放射線障害対策は、日本全体の英知を結集して対策を立てる話だが、まずはできることから。そして冥想ですら十分な時間を充てられないのに、運動に十分な時間を充てられるかという問題がある。平常から相当意識していないと継続的に実行できないという点では冥想も同じではある。食材の汚染の問題も避けては通れない。