アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

知られざる大本裏神業「一厘の仕組」の謎-2

2023-03-04 15:27:04 | 古神道の手振りneo

◎富士と鳴門の仕組みの完成

(2021-01-11)

 

出口王仁三郎のことですらまともに理解されていない現代において、「大本裏神業」とは、大方の人にとっては、どちら方面のことやら想像もつかないマニアックな話なのだろうと思う。

 

明治中期、出口ナオという極貧のスーパー・チャネラーがいて、大神が降臨し、時代への大警告予言を金釘文字にて記録していた。彼女は京都の寺社大空襲などを含む日本の終末ビジョンを見ていた。何年か後に青年出口王仁三郎が高熊山の洞窟修行で、それと同様の日本の終末ビジョンを幻視。その幻視の内容が出口ナオと合致していたので、二人はパートナーとして教団を立ち上げた。

 

出口王仁三郎は、教団を拡大し、大正中期までには、チャネリング・帰神を主体とする大教団にまで発展させていたが、関東大震災予言の時期を一部幹部が「大峠」なる世の終わりと誤認宣伝する事件をきっかけに大正10年2月12日に第一次大本教事件として大弾圧を受けた。

これが、日本の第二次世界大戦敗戦の鋳型。

 

大正13年2月13日出口王仁三郎は、保釈(責付出獄)の身ながらモンゴルに高跳びし、盧占魁という馬賊の頭領に従ってモンゴル内を宣教した。ところが、東北軍閥トップの張作霖に盧占魁とその兵士諸共ほとんどが全滅させられ、出口王仁三郎一行も銃殺寸前まで行きながらかろうじて生還。これは、日本の人口が大幅に減るが、モンゴルにて存続はする鋳型。

 

大本教はさらに教勢を増し、皇族、軍部を含め政権内部に食い込み、公称信者数8百万人とも言われるまでになった。ここで近衛隊を模した昭和青年会という組織を作り、出口王仁三郎は、天皇のように白馬に乗って閲兵に見えるようなイベントまでした。これが明治中期から英国の指導協力の下、国家神道体制による戦争推進機構を完成させようとしていた官憲を刺激し、昭和10年12月8日第二次大本教事件が起き、出口王仁三郎は、以後7年牢獄で過ごすこととなる。これは日本の次の世界大戦敗戦の鋳型。

 

第二次大本教事件前夜、大本教のご神体は笹目秀和に託され崑崙山中に返還された。これも裏神業の一つ。ところが、今回の雑誌ムーの特集を見ると、ご神体はいくつも秘匿されていたらしい。そのいくつかが篤信の信者に流れ、また別途それについてのアドバイスも出口王仁三郎から出ており、それが裏神業を形成しているように思う。

 

そうした一人が泉田瑞顕。彼は、商工業文明の終わりと私有財産の奉還、租税制度の撤廃、貨幣制度の廃止などを説く。ところが、いずれも現代の技術文明の大規模な崩壊後のことであり、貨幣制度が金銀本位制をやめて御稜威本位制となるのは、大衆全員が神知る霊的社会になって後のこと。なぜなら御稜威が万人共通の価値観となるには、大神があって人は天皇を最高位に置く180位階であることが社会通念にならねばならないからである。終末予言を軸とするのはやむを得ないが、それから先は空想的なところがあるように思う。日月神示は彼の著作で知った。

 

出口王仁三郎は、辻天水を召命し、水茎文字を見せるなどして特別扱いし、大本教は世界の宗教が滅ぶ型であることを明かしたという(『知られざる大本裏神業「一厘の仕組」の謎』、雑誌ムー2021年2月号の特集P23)。宗教が滅ぶとは、映画『マッドマックス』のような世界になることでなく、万人が神仏を知っている世界。万人が最低でも見神見仏(十牛図の第三図)の体験を有している世界。

 

それにしても、全組織宗教が壊滅しないと、万人が最低でも見神見仏しないと出口王仁三郎は踏み込んで見ていたのか。

 

裏神業には淡路神業があり、武智時三郎に「淡路の神秘ヱル、ヱロヘ、イスラヱル」という著作がある。一度見たがあまりにも霊がかりであって感心しなかった。武智時三郎の義理の息子白山義高は、淡路島に出口王仁三郎の命で井戸を掘削。さらに昭和27年淡路の菰江海岸の旅館四州園の敷地内で古代ユダヤの遺跡とされるものが発見された時に対応している。淡路島に残るイスラエルの足跡 イスラエル遺跡について詳しく説明。 (http://mysteryspot.org/report/awaji-israel/awaji-israel.htm)

 

これについて、淡路-近江-北伊勢とご神体が移るが、これが『富士と鳴門の仕組みの完成』の条件と出口王仁三郎が説明した由。これは地球ロゴスの神秘生理学ですね。

 

イスラエルは、ディアスポラで世界に民族離散し、20世紀になってようやく再建国できた。 日本は単独国家でやってきたがこれからはどうか。霊界物語入蒙篇の意義を考えさせられる。

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知られざる大本裏神業「一厘の仕組」の謎-1

2023-03-04 15:20:57 | 古神道の手振りneo

◎茜大神、菰野、淡路島、伊勢

(2021-01-10)

 

『知られざる大本裏神業「一厘の仕組」の謎』は、雑誌ムー2021年2月号の特集。

 

大本裏神業は、チャネラーの系譜の色彩が強い。行というものは、総じて無意識を触るものであって、神業という名の行を行っている人を第三者が外形だけ見て何をやっているのか判じることは容易でない部分がある。それを見抜ける力量の人とは、釈迦の臨終時に四禅から涅槃に入ったと説明した人物とか、和気清麻呂が満月相を現じたと見た人物とか、龍樹の満月相を見た人物ぐらいの方ということになろう。

 

人が本気になるのは、ネガティブ予言でショックを受けた時だからと言って、更にネガティブな新たな予言を出しても、期待したとおり大衆が動くものでもない。有名ネガティブ予言が現実化しかけた時に思うのは、依拠すべき、まともな教え、まともな宗教があるのかどうかということの方であって、凄惨残虐な詳細な地獄絵図を見たいということではない。

 

今やまさにコロナという悪疫でもって、大衆を不安でもって思想と行動をコントロールし、次はアメリカのようにSNSも含め、言論、宗教、集会までも抑圧して行こうとするのだろう。アメリカは民主主義の国だと聞いていたが、今やそれは名ばかりの国になった。選挙において不正ははやったもの勝ち、悪事を隠すのにSNS主催者自体が協力することを世界中が目撃した。(霊的には、中国のアメリカへの浸透ぶりと北海道への浸透ぶりはパラレルという視点も忘れてはいけない(型出し)。)

 

次は、十六神将、十六魔王が揃ったところで、茜大神(大本裏神業錦の宮の神で、血染め焼尽の戦乱の神)の段階が予想されるのだろう。

 

今般の米大統領選挙での売電推しは、SNSも参加したことでヒトラー当時のファシズムの宣伝以上のものと感じられる。また中国の集金平崇拝は、文化大革命当時を思わせるものがあるが、彼のグリップは毛沢東のそれに及ばないことから、毛沢東の死とほぼ同時に文化大革命が終息したが、今般はそれほど長持ちしないのではないか。見え隠れする四分裂。

 

軍拡を急速に進めるドイツは、1938年のオーストリア併合に際し、中途半端な宥和策をとる欧米に付け込んで、そのまま領土拡張を進めた。

一方経済規模拡大と並行して軍備増強する現代中国に対しまたも宥和的な政策をとる欧米に、第二次世界大戦時の対独宥和姿勢と似ていると見る識者も少なくはないのではないか。

 

さて、世界は自分であって、自分は世界であるというのは、神人合一した第六身体アートマン・レベルの実感である。ゆえに、世界戦争とか、外国による日本国侵略の予感があるのであれば、悲劇的予言に慄くよりは、まず自分が冥想により神に近づくことの方が先決である。

 

大本裏神業では、世界の宗教はどんどん滅んでいき、最後に残るのはキリスト教だが、それも・・・・・と出口王仁三郎は予言したそうだ。いまや他人の悟り、他人の宗教にすがってもどうにもならない。自分自らが神仏にアプローチし合一を目指さねばならない。

 

そういったことを前提にして、終戦後、出口王仁三郎は、「拝みたい者には、築山など作って拝ませたらよい」などと云っている。

 

裏神業といえば仰々しいが、それは個別の信者に対して、出口王仁三郎が授けたその信者専用のユニークな修行法と見た方がよいように思う。それと、再度の教団隆盛を果たして出口王仁三郎が裏神業の発展として念願していたのだろうか。

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チャネリングのメカニズムを考える

2023-03-04 06:33:12 | 冥想いろいろ

◎霊能力、超能力志向の冥想修行は、時代遅れ

 

七つの身体論と輪廻転生は切っても切れない関係がある。その辺縁にチャネリングという技術もある。

 

チャネリングとは、自分のボディに他神霊を感合させて、当該他神霊の言葉をわが身が語るという技術。チャネラーとは霊媒とも云う。出口王仁三郎は、身辺に長命の優秀な霊媒がいたのにこんなことを言っている、

 

『【霊媒】

 

霊媒などになる人を、身魂が磨けて居るから霊覚がある、などと思うて居る人がだいぶんあるやうであるが、決してさうでは無い、意志が弱いから、霊に左右せらるるのである。霊の方では使ひやすいから使ふので、かうした人間には大した仕事は出来無い、確かりして居て、しかも霊覚があると云ふやうな偉人は、滅多に出るものではない。

 

大抵意志薄弱で、一生涯憑霊に支配されて、真の自我と云ふものの確立がない、情ない状態で終つて仕舞ふのである。霊媒になるやうな人は、一寸人がよいやうで、さうしてどこかにぬけた所がある。しまひには悪い事を仕出かし勝である。命も短いものである。』

(月鏡/ 出口王仁三郎から引用)

 

さらに、

『【霊媒は短命】

 

霊媒の物理的現象を起す精力素(エクトプラズム)は精液の変形したるものである。そして外気にふるれば九分迄は汚れて其の精気を失ふものであるから、再び身体にかへつても駄目である。ああした実験を度々やるのはよくない、生命が短くなる。私は皆一通りやつたが、この原理が分つたからやめたのだ。』

(月鏡/ 出口王仁三郎から引用)

 

チャネリングの話ではないが、霊能の得方について大本教で鎮魂帰神に邁進していた若き谷口雅春が霊能の得方には2種あると述べている。

 

彼は肉体をコップとし、霊を水とする。水(霊)の分量がコップ(肉体)より過剰となれば、水が外に流れ出すから霊能力が発現する。また逆に水(霊)の量が変わらなくてコップ(肉体)の大きさが小さくなれば、水は外に流れ出す場合も霊能力の発現。

 

これは神懸、憑依等の話なのでアストラル体以上の説明だろうと思うが、霊の方が充実し過ぎて溢れ出すようになった出口ナオのようなケースが前者であり、肉体が衰弱してコップの容量が小さくなったので霊が外に発現するのが後者。後者は、よく内臓が弱いと霊能力があることがあると言われる巷説を裏付ける。(参考:雑誌神霊界93号(大正8年9月)の大本霊学座話)

 

以上を踏まえるとチャネリングでの、いわゆる霊とは、エーテル体、アストラル体、メンタル体から、時に第六身体アートマン(大神)まである。

 

エクトプラズムは、エーテル体レベル。一口に霊をボディに引き入れる、感じ取るといってもレベルの差は相当にある。

 

ただしチャネリングとしては最高レベルの、大神の言葉を伝えるチャネリングであっても、チャネラー本人は何を伝えたか全くわからないという事がある。チャネリングは、それが限界なのだろう。

 

霊能力、超能力志向の冥想修行は、時代遅れのものとなって久しい。

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