アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

最終的恒久的な軍備撤廃

2023-03-27 18:28:06 | 時代のおわりneo

◎インドの反戦の歴史

(2017-01-01)

 

広島には、何故だか「過ちは繰り返しませぬから」という敗戦国家の手になる碑があるが、それ以後朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、ユーゴ紛争などなど戦火の消える暇はなかった。

 

最終的恒久的な軍備撤廃が、七福神の世、みろくの世、千年王国、至福千年の条件だが、世界には各国に先んじて、反戦、非暴力、無抵抗主義を掲げたことのある国がある。

 

それはインドである。

叙事詩マハーバーラタには、夙に核戦争の惨禍を描いたらしい記述があるのだが、その戦争体験の悲惨さに全インドが震撼し、OSHOバグワンの霊眼によれば、以後しばらくインド全体が反戦反暴力となったという(神秘家の道/OSHO/市民出版社P651-652による)

 

さらにインドは、アショーカ王の時代(紀元前3世紀)にカリンガ戦争を経てほぼインドを武力統一したのだが、この戦争もあまりにも悲惨なものであったがゆえに、アショーカ王も反戦碑文を全国に建てまくった。

 

さらに時代は下がって、ガンジーの非暴力運動が起こり、インド国旗の中央には、なんとアショーカ王の法輪が燦然と描かれていることから、核軍備した今でもインドは基本的に反暴力反軍備を標榜しようという意識が見てとれる。

 

またアショーカ王没後の九秘密会なるものも存続している気配をこういうところに感じさせられる。

 

さてOSHOバグワンは、インドだけがこうした国家規模の反戦方針を打ち出しているのは、インドの過去の大戦争が、180度反対に位置する絶対平和に向かわねばならないほど酸鼻、凄惨なものだったからだろうと見ている。歴史から学び、極端から極端に奔ったのだ。

 

従って今後世界全体が軍備撤廃に動くためには、残念ながらそのようなすべての民族、すべての国家が戦争、核兵器の悲惨を目の当たりにすることが条件となるだろうと予想される。

 

地上天国、七福神の世、みろくの世、千年王国、至福千年の到来はあらゆる国、あらゆる宗教で予言されている。それは軍備撤廃、恒久平和を基礎として起こるが、以上のような人間の学びの法則を考えると「世界戦争は不可避」という見方は、まんざら悲観論とは言えないと思う。

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冥想道手帳 ダンテス・ダイジ-12

2023-03-27 06:58:27 | ダンテス・ダイジの風光

◎現象世界のトリックを見破る

 

冥想道手帳の続き。

『君の本当に好きなものは何か?

君が本当に願っているものは何か?

本当の願望が

宇宙意識である君を

目覚ましめる。

欲望と言ってもいい

君の激しい欲望は

君の見ている現象世界のトリックを

見破ることだろう。

そして君は帰って来る

宇宙意識の素晴らしさの中に。

 

欲望こそ

冥想の至福の母である。

 

素直でなければならない。

悟りとは素直であるということだ。

 

 

もし本当に本当に生きたいのなら

水晶のように透明で

自分に絶対の自信を持っていなければなら ない。

 

絶対の自信には

どのような外的理由も条件もいらない

ただ絶対の自信を持つのだ。

 

信じるものは幸いなり。

 

 

君は必ず死ぬんだよ。

君は現象世界の虚しさを見ているんだよ。

 

欲望と戦っても無駄だ。

欲望を抑圧するのではなく

欲望のはかなさを直視すればいい。

今から一分後に

君と君の見ている宇宙は終わるのだから。

 

代用品としての欲望は

どこにも行き着かない。

宇宙意識は、君の正真正銘の欲望を

求め続けている。』

(冥想道手帳 MEDITATION WAY MEMOダンティス・ダイジから引用)

※宇宙意識:ニルヴァーナ

 

『君の激しい欲望は

君の見ている現象世界のトリックを

見破ることだろう。』

欲望は性欲限定でも出世欲限定でも資産増大限定でもない。欲望が自我の極大化を経て絶望に至り、隙間からニルヴァーナを望見するには、欲望は激しくなければならないが、それだけが宇宙意識への順路というわけでもない。

だが、激しい欲望だけが、『現象世界のトリックを見破る』ところまで連れて行く。そのために、自意識の最深部の『本当に願っているもの』を捜さねばならない。それは、若い時は往々にして魂の伴侶を求めることだったりするのだが、誰もがそううまくもいかないものではある。

 

本当の絶望の先に真の冥想がある。

 

『悟りとは素直である』とは単純明快だが、そう簡単でもないことが、覚者たちの修行記録を読めばすぐにわかる。それでも素直であることは基本中の基本。

 

『水晶のように透明で 自分に絶対の自信を持つ』とは、クリスタル・ピープルあるいは水晶身魂が念頭にある。つまり最低でも神仏を見た人物のことである。仏教なら菩薩のこと。未悟の人が、自分に絶対の自信を持ってもそれだけでは使えない。それが、『外的理由も条件もいらない ただ絶対の自信』を持つということに示されている。

 

欲望により自我が極大化すれば、死が視界に入って来る。若い時は、自分も親も元気だし、死と言われてもピンとこない人が多いのだが、自分の死とは、自分の肉体だけ死ぬのではなく、恋人も愛人も家族も親も子も、人間関係も地位も名誉も財産もすべて失うのだとは思い至らぬことが多いのかもしれない。

 

2023 World Baseball Classic 決勝の最終回大谷翔平選手VSマイク・トラウト選手の対決時は絶体絶命だった。たまたま大谷翔平選手が勝ったからあまりそのことには皆触れない。

2011年は、先に東日本大震災があって、後に相当に奇跡がかった FIFA女子ワールドカップのなでしこジャパン優勝があった。

 

このような強烈な欲望成就のための試行錯誤を経てあるいは経ずして、欲望のはかなさを直視するという『冥想』が起こることを期待されている。

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