◎『「笹目秀和」と二人の神仙』
(2021-04-08)
笹目秀和は、モンゴル神仙邂逅記が出された頃は、奥多摩の御岳山に行けばいつでも会えるが如く思っていたのだが、もう亡くなって20年以上経つ。
ダンテス・ダイジが著作の巻末に自分の電話を載せていつでも会えるようにしていたが、それも数年のことだったのに似ている。
『「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』は、前半が大著『神仙の寵児』のダイジェスト。ただ、設定がサーヤ内親王と従者2名が笹目秀和と対話することになっているのは面白い。
『神仙の寵児』は読んだことがあるので、前半は読まず、いきなり最終章から読んだのだが、昭和10年に中国南寧の紅卍会(大本教の提携先宗教)の道院でフーチを行ったところ、当時5億人だった中国の人口が○人に激減するという結果が出たという話が出て来た。この数字は、出口王仁三郎予言の日本人生存率より全然厳しい。
なんでも世界に共産主義旋風(赤化の刧)が吹き荒れるのは2度あって、一回目は収まるが、2回目の共産主義旋風の時に人類を一掃するような掃滅の刧が地球を襲うという。
一回目の共産主義旋風は、1990年代の初めにソ連が崩壊したことで、一度収まった。そしていまロシア中国が協力して世界制覇しようと勢いを盛り返したので、2回目の共産主義旋風の真っただ中にある。
そこで金を出してどこか戦乱や核戦争、世界的大変動に巻き込まれないような国や土地に移住しようと思う人も多いかもしれない。
だがこの本にも書いてあるように、人間一個が今ここにあるということは今生だけの結果ではなく、三千年も前からの結果でもあるということ。
そのような大変動のエリアから免れようと思って免れるものではないということ。高校生、大学生のみならず、社会人でもやれ、政治が悪い、経済が悪い、医療体制が悪い、などと外的要因を真っ先に考える癖がついているものだが、まず全身で感じ取ってみるというのは大切かも知れない。
自分がどういう運命なのかを。
どうやって生まれて、どうやって育って、生きて暮らして、死んで行くのだろうかを。
そして、日本がどういう運命なのかを。
そして弾き金を引くであろう中国がどういう運命なのかを。