アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

黄帝が広成子のアドバイスを受ける

2024-01-24 04:49:31 | 道教neo

◎至道の精、窈窈冥冥たり

(2015-09-08)

 

荘子の在宥篇から。

帝王である黄帝が引退し、師匠の広成子に会ってアドバイスを受けるために、個室を作り白茅を敷き、そこで3か月間精進潔斎した。そこで、再度広成子に質問をした。「どうすれば、長久たり得るでしょうか」と。

 

すると広成子は、以下のようにアドバイスした。

 

「至道の精、窈窈冥冥たり

至道の極、昏昏黙黙たり

視ること無く 聴くこと無く

神を抱きて以て静ならば、形将(まさ)に自ら正しからんとす」

 

至道の精は、奥深くぼんやりしている

至道の極は、ひっそりとして暗く静かである

見るでもなく、聞くでもなく

神を抱いて、静ならば、その肉体は、自ずから正しく矯正していくものだ。

 

静であって清であって、自分の肉体を労することなく、自分の精神を動揺させることがなければ、長生できよう。

 

目に見るところなく、耳に聞くところなく、心に知るところなければ、自分の精神は肉体を守ろうとするだろう。そこで肉体は長生するのだ。

 

上記の「目に見るところなく、耳に聞くところなく、心に知るところがない」とは感覚刺激を超えてはいるし、想念も停止している。想念停止とは、時間のない世界であるから、ここで云う長生とは、老人になって長生きすることを指すのではない。永遠に生きることを言っているように思う。

 

肉体の話にしないと、とっかかりがないからね。

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