◎ダンテス・ダイジの性愛冥想から
ダンテス・ダイジは、射精をしたことのない男性はほとんどいないが、一方オルガズムを経験したことのない女性はかなりいる事実をまず指摘。よって、平たく言えば、男性の性愛の極致は射精だから生理的であり、一方女性のそれは心理的精神的なものに大きく支配されていると述べる。
- トランスは、ニルヴァーナ(宇宙意識)、悟りの入口ではある。
- 阿片系統の麻薬使用は、男性の性能力は減退するが、逆に女性の性欲は亢進する由(ダンテス・ダイジ説。阿片服用で陰萎になる話は、それ系の書物で時々読むところではある)。
『この潜在意識の作用の一つであるトランス状態は、人を脱我的陶酔へ導く入口であり、種々の仕方で誘発するトランスの中で薬物による肉体的トランス状態においても、なおかつ、その肉体性トランスを性的オルガズムに結合させることができるのは、もっぱら女性の性的機能の特質、すなわち、女性の性的快楽が肉体生理よりも精神心理にその多くをよっているという特質にあることを示している。
例えば、以上の事実からして、男性型の性愛が権力欲、支配欲的な方向をもちやすく、女性型の性愛が感性的、脱我的方向を持ちやすいという特徴も説明しうる。
だからこそ、宇宙意識の広大な脱我法悦の神秘修行者は、男性の方が圧倒的多数を占め得るのであり、
女性は、ある意味で局部的とも言える性愛的脱我の中に足しきることができる。
純粋な宗教神秘主義的な志向性は、男性の非陶酔的性格と
それから必然的に派生する強烈なロマンチシズムを、原動力としている。
女性の正統宗教修行者は、どうしても「神がかり」やシャーマニズム的な形式をとりやすく、それには秘められたセクシャルな匂いを感じることができる。
私は性的オルガズムのトランス状態の最中に、突然「神がかり」になった女性を知っている。私は、古神道の眼目である鎮魂帰神の法を大本教の聖師、故出口王仁三郎師の霊によって、習得したが、その立場から見ても、その女性の性交時の「神がかり」は、高低深浅の審神は抜きにして鎮魂性トランスの「神がかり」と何ら変わるものではなかった。』
(ダンテス・ダイジ/性愛冥想より引用)
『女性は、ある意味で局部的とも言える性愛的脱我の中に足しきることができる。』これがいわゆる女性的自我の充足の一端と言われるもの。この辺は、なかなか万人に納得のいく説明をしづらい部分である。
勿論女性にも覚醒した人はいる。
また何気なく、鎮魂帰神の法を大本教の聖師、故出口王仁三郎師の霊から伝授されたとあり、肉体でない師からの奥義伝授があり得ることを書いている。