◎誕生から封切りまでエスコート
(2020-12-02)
イタリアのピオ神父の事績を見ると、悪魔が彼に殴りかかったりすると守護天使が守りに来たり、また他人の求めに応じてピオ神父の守護天使が他人に出張したりと忙しいことである。
霊能力者で頻繁に守護天使と交感している人以外にとって、守護天使は意識に上ることは少ないのだろうと思う。ピオ神父の周辺の人にとっては、あるいはキリスト教でも正教など守護天使を認める宗派の人にとっては、守護天使は身近な存在である。各人に一体は守護天使がついている。
冥想修行者にとって、守護天使あるいは守護神霊の最大のイベントは、悟るにあたり頭頂の封印を切ってくれるところ。その点では、様々な危急の時に救ってくれたり、災難を未然に回避してくれたり、深甚の願望を成就してくれたりというのは、本当は守護天使の最重要な使命ではないのかもしれない。
古神道では、正守護神が守護天使に該当し、出産の時に産土神から正守護神が一柱づつ付けられ、以後エスコートする。出口王仁三郎はこのことを数千人の帰神実験で実地に確認したと述べている。
正守護神あるいは守護天使は、本人の背後に影のように添い、一生を見守るわけだが、ちゃんとした霊能力者の前に出ると、本人がどのようなことをして生きていたかを、正守護神あるいは守護天使が霊能力者に逐一報告するそうだから、うそも体裁を取り繕うのも役には立たない。
逆にそうでなくては、本人の封切りまで面倒を見るということはできまいと思う。