らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

参議院選挙開票結果

2010-07-12 | 時事
昨日の参議院選挙開票結果は民主党が改選議席を10議席減らして44議席となり、大敗しました。
反対に野党・自民党は13議席増やして51議席となり、改選第1党となりました。

今回の選挙は、昨年、民主党が政権交代をして初めて迎える本格的な国政選挙で、民主党政権の10ヶ月間の政権運営に対する評価の選挙でもありました。
そして、そのポイントは民主党が単独過半数を獲得することができるのか、或いは連立与党で過半数が獲得できるのか、でした。
結果は前記のとおり、民主党、連立与党共に大敗し、過半数を大きく割り込みました。

この原因は、消費税問題の菅首相の発言にあります。
消費税引き上げについては、財政が最悪の状態では止む得ないと思う人が有権者の約半数いますが、反面、農業戸別補償制度や子供手当ての継続、高校授業料の無償化など、バラマキの補填に使われるのは到底受け入れられないと言う人が殆どのようです。

菅首相は党内での議論も十分行わす、自民党の消費税10%への引き上げに乗る形で唐突に引き上げに言及しました。
更に、税率アップの目的や使途などについて十分説明をせず、批判が出ると低所得者対策として還付するなどと発言し、その基準年収についても揺らぎました。
加えて、「政治とカネ」の問題や米軍普天間飛行場移設問題の迷走、各種バラマキ政策などの行き詰まりに見られる失政などが大きく影響したように思います。
このような民主党政権に対し、私たち有権者は危惧抱き、野党自民党に対して”民主党の強引な政権運営”を阻む役割を与えたのではないかと思います。

今後の国会運営については、衆参のねじれ現象により菅首相は難しい政権運営を強いられることになります。
民主党は衆議院では絶対安定多数を維持しているものの国民新党を加えても、参議院で否決された法案を衆議院で再可決するための2/3以上の議席がありません。

「政治とは悪さ加減の選択である」と福沢諭吉は言っています。政治の世界ではベスト(最善)を求めても無理で、ベター(次善)もないかもしれません。あるのはどれだけ悪くないか。どれだけ我慢できるか、だそうです。
政治家に必要なものは「ノブレス・オブリージ(高い身分に伴う責任感)」です。「私(し)を捨てて公のために尽くす精神です。」(読売新聞より)

昨日当選して議員になられた皆さん、そして非改選の衆参両院の議員の皆さん、高い身分に伴う責任感を感じてください。
そして、国民をいつまでも我慢させないでください。