らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

茄子栽培とナスの諺

2010-07-25 | 家庭菜園

今日は我が家のナス栽培とナスに纏わる諺をご紹介します。

ナスはナス科の野菜で、栽培上は一年草に分類されています。
原産地はインドと言われており、広く温帯・熱帯地方で栽培されています。日本には中国を経て奈良時代に渡来したようです。

大阪の特産ナスと言えば、泉州地方で栽培され、近年、全国的に有名になった「水ナス」があります。
しかし、このナスは栽培管理が難しく、私も一度、栽培を試みましたが家庭菜園では無理ということを実感しました。
水ナスの栽培農家では、傷がつかないように枝を誘導したり、葉を取り除いたり、更に、柔らかいナスを生産するために畝を水に浸しておかねばならず、細心の注意を払いながら栽培しています。

私が栽培しているナスは一般に市販されている黒ナスと長ナス、それに「鹿児島白ナス」の3品種です。

・黒ナスの花です。
 花の色は黒ナスも鹿児島白ナスも殆ど変わりません。花弁は5角形をしています。


・これが黒ナスの畝です。


下の画像は「鹿児島白ナス」です。
私は、鹿児島出身の菜園仲間から種をいただき、数年前から毎年栽培しています。
このナスは「水ナス」ほどではありませんが果肉が柔らかく、炒め物や焼き茄子、煮物等に最適な野菜です。

・これが「鹿児島白ナス」です。 「白茄子」と言っても茎、葉、そしてナスも全て緑色をしています。


・「白ナス」の花です。
 花の色は薄紫であり、黒ナスの花と殆ど変わりません。このナスの花弁は6角形をしています。


ナスの栄養素は95%が水分で、カロリーは低いそうです。
ナスは油と相性がよく揚げ物、炒め物、焼き茄子、煮物、汁物などで美味しく頂けます。

・これは長ナスです。
 このナスは長いもので50センチくらいまでになります。この画像のナスで35センチくらいです。もうすぐ収穫の予定です。


(参考)
ナスに纏わる諺はたくさんありますが、よく知られているものの一部をご紹介します。

「秋茄子(あきなすび)嫁に食わすな」
 この意味には二通りあります。
 一つには、秋口のナスは美味しいから、嫁を憎む姑が、こんなおいしいものを嫁に食べさせたくないと思うのだろうという説と、それとは反対に、嫁の身を思う姑が、
 秋茄子を食べると体が冷えるし、秋茄子には種子が少ないことから、子宝に恵まれないことを案じて言っているという説です。
 秋ナスを嫁に食べさせてはならない科学的な理由は何もなく、あまり栄養価も高くないナスを食欲にまかせてむやみに食べれば嫁でなくてもお腹を壊すことから、
 本来の意味は後者の方のようです。

「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」
 これはめでたい夢の順序を言ったものとされていますが、科学的には何の根拠もありません。
 この続きに「四扇、五煙草、六座頭」とあり、駿河の国の名物を言ったものと言う説が妥当と言われています。
 その一方で、「富士」は日本一高い山であり、空中を舞う「鷹」は他の鳥より高いところを飛び、三の「なすび」、「成す」即ち成功する、大願成就に通じるの意味とする説もあります。

「茄子(なすび)の花と親の意見は、千に一つも仇はない」
 茄子の花に無駄花がないのと同じで、親が子にする意見には間違いがないということです。

・「茄子(なすび)を踏んでカエルと思う」
 びくびくしていると、ありもせぬことに恐れるという意味です。

・「茄子(なすび)の豊作は稲の豊作」
 ナスは高温の時に生育がよく、開花期に雨が多いと落花が多く、不作にります。
 ナスが豊作になるような時の天候は稲作にとっても極めて適しているので、やはり豊作になるという意味です。