らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

胡麻栽培

2010-07-17 | 家庭菜園
昔は、あちらこちらの畑で胡麻栽培をしているのをよく見かけましたが、今ではあまり見かけません。
日本で販売されている胡麻は、その殆どが中国産の胡麻のようです。日本ではコストが高くなり採算が取れないのでしょうか?
自家製胡麻の美味しさや家庭菜園の気軽さもあって、私は昨年から胡麻の栽培を始めました。
そこで、今日は私の胡麻栽培についてご紹介します。

ゴマはゴマ科に属する1年草で、原産地は熱帯アフリカから東インドとされています。
日本には縄文時代前期には既に渡来していたと推定されており、当時の遺跡から胡麻が出土されているそうです。
胡麻は多湿地や極端な酸性土壌を除けは、どのような土壌にも適応するようです。俗に、「日照りゴマに不作なし」と言われるように、乾燥に強く、乾燥農業に適した作物です。

・7月4日、10㎝位に生長した胡麻の茎です。


しかし、日本では、胡麻の栽培農家は殆ど無く、国内生産は1%にも満たないようです。
2006年の統計によると、胡麻の需給は輸入の16万トンに対し国内生産量は僅か200トン程度にとどまり、国内の需要の99%以上を輸入に頼っています。

・貴重な国内生産胡麻の茎です。


胡麻の名称の由来は、中国を経由して伝わったため、漢語の「胡麻」をそのまま音読みしたものだそうですが、他にもゴマの実は麻の実に似ていることから、「胡」から持ち帰った麻に似た植物と言うことで「胡麻」といわれるようになったとの説もあるようです。
なお、中国では、西域の異民族は「胡」と言われ、日本では「胡」から持ち帰ったものは「胡」が冠されて呼ばれています。
「胡麻」のほかにも胡瓜(きゅうり)、胡椒(こしょう)、胡桃(くるみ)などがあります。

・胡麻の草丈は長いものでは100~150㎝にもなります。


アラビアンナイトの「アラジンと40人の盗賊」の中で、「開けゴマ!」と呪文をかけて扉を開ける場面がありますが、これはゴマの莢がはじける様子から生まれた言葉といわれています。

「私の胡麻の栽培方法」
・種蒔きの2週間前に苦土石灰を100g/㎡と堆肥2kg/㎡をいれて耕し、1週間前に化成肥料80g/㎡入れて畝を造ります
・幅60cmの畝に種を2条に直播し、本葉が2~3枚になったところで株間10cmくらいに間引きました。
・1ヶ月ほどで蕾がつき始め、その後、数日で下部から上部へ順に開花していきます。
・花の後、莢(子房)ができてその中に種子ができます。
・莢が茶色に変色したら摘み取って収穫します。
・よく乾燥させると莢が割れて種子が出てきます。