らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

捲土重来

2013-01-28 | 雑学

一度失敗したものが、再び勢いを取り戻してやり直すことを「捲土重来(けんどちょうらい)」と言います。
今日はこの語源を調べました。

「捲土重来」は、中国・晩唐期の詩人、杜牧(とぼく:803年~853年)が詠んだ次の詩が語源となっています。

  題烏江亭    (うこうていに題す)   杜牧(とぼく)
勝敗兵家事不期 (勝敗は兵家も事(こと)期せず)
包羞忍恥是男児 (羞(はじ)を包み恥(はじ)を忍ぶは是(こ)れ男児)
江東子弟多才俊 (江東の子弟(してい)才俊(さいしゅん)多し)
巻土重来未可知 (巻土重来(けんどちょうらい)(いま)だ知るべからず)

[口語訳]
いくさの勝敗のゆくえは、兵法家でさえも予測のつかないものだ。
恥をしのび、肩身のせまい思いに耐えて、再起を計ってこそ真の男子といえるだろう。
項羽の本拠地である江東の若者たちには、すぐれた人物が多い。
もし、江東の地に力をたくわえて、地面を巻きあげるような勢いで、
再び攻めのぼってきたら、その結果はどうなっていたかわからない

唐の詩人、杜牧が楚漢戦争(紀元前206-紀元前202)で項羽(こうう)最期の地となった烏江(うこう)の古蹟を訪れたときに、項羽を惜しんで『烏江亭に題す』と詠んだ詩です。
最後の一節が「捲土重来(けんどちょうらい)」の語源となっているもので、「捲土」とは土煙をまきあげることです。

さて、今日から通常国会が始まります。
国会が始まる前から安倍政権の掲げるアベノミクスに対する期待感から、日経平均株価の上昇や為替相場が円安に振れるなど、景気回復期待が高まっています。
今日からの国会論戦を通じて、第二次安倍内閣は捲土重来を期して景気回復を確実なものにして欲しいものです。