らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

牛耳る

2013-01-27 | 雑学

人や組織を意のままに操縦することを「牛耳る」と言います。
何故、牛の耳なのでしょうか?

「牛耳(ぎゅうじ)る」の語源は、中国・春秋戦国時代、左氏伝の故事に由来します。
春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)、楚の荘王(そうおう:楚の第6代の王)が覇者となった後も争いは絶えず、諸侯はしだいに疲弊していきました。
そこで宋の向戌(しょうじゅつ)の働きにより、和平の誓いがされることになり、晋・楚をはじめとして13の諸侯が宋で会盟しましたが、晋・楚のいづれが盟主の儀式を執り行うかで紛糾しました。

そこで晋の家臣が晋の覇者に、「諸侯が晋についてくるのは、盟主の儀式を行うからではなく、その徳によるものだから譲ってあげなさいませ」と耳打ちし、和平を望む晋が譲る形で和平の誓いが行われました。

このとき、会盟の儀式には牛が生け贄とされ、覇者が牛の耳を切り取って会盟者全員がその血を飲んで誓約したことから、
組織の盟主となることを「牛耳を執る」と言うようになり、転じて組織を思い通りに動かすことを「牛耳る」と言うようになったのだそうです。