何ら応答のないことをを「うんとも すんとも」と言いますよね。
今日はこの言葉の語源を調べました。
「うんとも すんとも」の「うん」は承諾の他、鼻息の音や唸り声を表す擬音語として用いられ、「すん」は「うん」に語呂を合わせたもので、同じく鼻から出す音と考えられています。
つまり「うんともすんとも言わない」は、息さえ発しない意味から、一言も言わない意味になったと考えられているそうです。
また一説には、「うんとも すんとも」の語源は「ウンスンカルタ」の「ウン」「スン」であるとも言われています。
「ウンスンカルタ」は元禄の終わりころに考案されたもので、ポルトガル語で「ウン」が「一」、「スン」が最高点を意味しているそうですが、その「ウンスンカルタ」が「天正かるた」の流行に押されて消えていったことから「うんともすんとも言わなくなった」と言う説もあります。
更に、「ウンスンカルタ」に熱中しすぎて無口になることから、と言った説もあるようです。
言葉の成りたちは兎も角、「うんともすんとも言わない」ことは、相手に大変失礼になりますので、十分注意しましょうね。