らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「おくびにも出さない」語源

2013-01-19 | 雑学

世間には口の軽い人もいれば、固い人もいます。
自分の意図が相手に分からないように、無表情な顔をするポーカーフェースの人もいます。
ある物事を深く秘して少しも口に出して言わないことを「おくびにも出さない」と言いますが、今日はこの慣用句の語源を調べました。

「おくびにも出さない」は、「おくびにも見せない」や「おくびにも立てない」とも言い、物事を深く隠して、決して口に出さず、それらしい様子(素振り)も見せないことを言います。
「おくび」とは、胃(腹)の中に溜まったガスが口から外に出る「ゲップ」のことであり、この事から腹の中にあるものを出さないように、心に秘めたことを口(言葉)に出さない(表に出さない)ことに喩えているものです。

この『おくび』は漢字では「噯」で、「口」+「愛」と書きます。
「愛」の漢字は心が切なく胸がつまって足も進まないことを表し、それに口偏がついて、喉がつまり胸がいっぱいになって思わず息が出てしまうことであり、即ち、「げっぷ」のことを言っているのだそうです。

昔、現役の頃、営業で得意先回りをしていましたが、真意を明かさないこのような担当者に苦労したことを思い出します。