今日1月7日は、日本では七草を入れた七草粥を食べるという伝統的な習慣がありますが、皆さんはお食べになりましたか?
この七草粥を食べると、邪気が祓われ、病気を予防し、寿命を延ばすと言われています。
この七草は「春の七草」と言わている「芹(せり)」、「薺(なずな)」、「御形(ごぎょう)」、「繁縷(はこべら)」、「仏の座(ホトケノザ)」、「菘月(すずな)」、「蘿蔔(すずしろ)」の七種類ですが、草の名前は知っていても野に生えている実物を見たことの無い人が多いのではないでしょうか?
そこで今日と明日の2回に分けて画像で個別にご紹介します。
「春の七草」と健康効果
「芹(せり)」
セリ科の多年草で、湿地や田んぼの周辺水路などに生育ています。
セリの名前は、一箇所に競り(せり)合って生えているところからつけられたと言われ、食用には草丈10㎝~20cmほどの若葉を採取して食べます。
「健康効果」
栄養素は、鉄分、食物繊維、ビタミンCを含んでおり、その健康効果は貧血や便秘、そして風邪の予防に有効といわれています。
また、神経痛やリウマチの痛みの軽減、止血作用にも効果があると言われ、生の絞り汁は小児の解熱剤になるようです。
・「芹(せり)」です。 一箇所に競り(せり)合って生えています。
「薺(なずな)」
アブラナ科の越年草で、別名を「ぺんぺん草」と言います。
「ペンペン草」の名前は、花後につける逆三角形の実を三味線の撥(ばち)に見立ててつけられたようです。
「健康効果」
栄養素は、たんぱく質を多く含み、ビタミンA・B・B2、カルシウム、鉄分、マンガンなどのミネラルも豊富で、止血剤や通風などに効くと言われています。
他にも、貧血や血圧を下げる作用、利尿、便秘解消に有効とされており、日本では昔から胃健、解熱などの民間薬として用いられてきたようです。
・「薺(なずな)」です。
「御形(ごぎょう)」
菊(きく)科の越年草です。
この花は、本来は「ハハコグサ(母子草)」と呼ばれ、「御形(ごぎょう)」は春の七草での呼び名となっています。
田んぼのあぜ道や道端、人家近くに生え、4月~6月頃、茎の頂に黄色い花を多数密集して咲かせます。
「健康効果」
たんぱく質、ミネラルに富み、痰きりや気管支炎、扁桃炎、風邪の予防に効果があるようです。
「御形(ごぎょう)」です。
「繁縷(はこべら)」
ナデシコ科の越年草です。
道端や庭先など、どこにでも生える雑草です。花期は3月~9月で白い小さな五弁の花を次々に咲かせます。
「健康効果」
たんぱく質、ビタミンB・Cなどが豊富で、昔は食用にしていたそうですが、私の子供の頃は鶏やヒヨコの餌にするため、田んぼなどによく取りに行った事が思い出されます。
・「繁縷(はこべら)」です。
明日は、「ホトケノザ」、「スズナ」、「スズシロ」をご紹介します。