部分日食

今日は日本全国で部分日食を観察することができます。
日食とは、月が太陽と地球との間に来て太陽光線をさえぎる現象です。

・日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部（または全部）が隠される現象です。（国立天文台HPより）


・国立天文台によると、東京では下図のような見え方になるそうです。（国立天文台HPより）


太陽の隠され方によって3種類に分類されます。
太陽面が月面により全部覆われる時を皆既食、太陽面が月の周りに環状にはみ出す時を金環食、月面が太陽面の一部を覆う時を部分食と言い、今日観察されるのは部分食となります。
月によって隠される食の面積は、那覇では太陽の面積の22パーセント、東京では15パーセント、札幌では5パーセントだそうです。

太陽の隠され方によって、下記の3種類に分類されます。 （国立天文台HPより）


日本で日食が見られるのは2012年5月21日以来、約4年ぶりですが、残念ながら大阪は朝から厚い雲に覆われており、日食が始まる午前10時7分から日食が終わる11時53分までは太陽は望めそうにありません。
次回日食が見られるのは2019年1月6日の午前8時41分だと言うことなので、3年後に期待したいと思います。

・各地の部分日食の時間です（国立天文台HPより）


太陽が出て観察ができる地域の方は専用の観察器具を使うなどして、安全な方法で観察してください。
「安全な観察方法」
1．ピンホールを利用する。
厚紙などに小さな穴を開けたものや、麦わら帽子や木漏れ日のように、細かい隙間があるものの影の中に映った太陽の光が、欠けた太陽の形になります。
これは、ピンホールカメラの原理で、太陽を直接見ないので安全に観察できます。
2．日食専用グラスや遮光板を使う
日食専用のグラスや遮光板（以下日食グラス）を正しく使うと、安全に太陽を観察することができます（一般のサングラスなどは、どんなに濃い色のものでも太陽の強い光や熱を通してしまいます）。必ず製品の説明書を読んで使い方を確認してください。
また、特に下記のことを守ってください。
・日食グラスをしっかりと目に当てて、太陽の光が日食グラスのまわりから目に入ってこないようにする。
・顔を太陽の方向に向けている間は、絶対に日食グラスを目から外さない。
・日食グラスを使っていても太陽を観察する時間はなるべく短くし、長時間連続した観察をしない。

「観察で絶対やってはいけないこと」
・肉眼で直接太陽を見る（数秒でも危険です）
・望遠鏡や双眼鏡を使う
・色つき下敷きやCDを使う
・フィルムの切れ端を使う
・すすを付けたガラス板を使う
・サングラスやゴーグルを使う
・日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡を覗く

見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや目に有害な波長の光を通しやすいものを使うと、網膜を損傷してしまう危険性があります。