先日、大阪府の松井一郎知事は2025年の国際博覧会(万博)誘致を目指す意向を示しました。
5年に1度の万博は、博覧会国際事務局(BIE)の承認を得て開催されますが、2025年開催を目指す場合、2016年~19年が立候補を表明できる期間となります。
正式表明については、地元での開催意義やテーマ、会場などの地元基本構想を策定し、国へ提案するという手順が必要となり、国は構想を受けて、国家プロジェクトとして適切かどうかを検討した上で、閣議了解を得て立候補の運びとなりますが、地元の経済界は、多大な費用負担などを懸念して機運は盛り上がっていないようです。
知事が誘致の意向を示した背景には、東京オリンピック後の経済活性化策の一つであることと、昨年9月11日にパリのBIEを訪れてロセルタレス事務局長と面談した際、大阪での万博構想について「大阪は健康をテーマに打ち出していけばいい。これまでにないテーマだ」と評価を受けたことがあるようです。
更に、パリやオランダのロッテルダム、イギリスのロンドンやカナダのトロントなどのライバル都市があることについても、「日本には一度決めたら目的に向かって一丸となって進んでいく、他の国にはない性質がある」と絶賛された事も加わり、その上で、松井知事は万博のテーマは「超高齢化社会」を軸とするのが望ましいとの認識を示してきています。
ところで、万博と言えば昭和45年(1970年)に大阪で開かれた大阪万博があります。
この時期の日本は高度成長第二期のど真ん中であり、ベースアップは毎年の恒例行事、現在のような非正規社員とか、待機児童などの問題はなく、右肩上がりのよき時代でした。
この大阪万博を祝ってできた曲が三波春夫が歌った万国博覧会音頭、「世界の国からこんにちは」です。
松井知事が目指す二度目の大阪での万博誘致が成功するように、今日は万博音頭「世界の国からこんにちは」をお聴き頂きたいと思います。
「世界の国からこんにちは(万国博覧会音頭)」・・・唄:三波春夫
三波春夫さんが亡くなって15年になりますが、今日ご紹介するこの曲は2000年3月12日(日)に大阪の万博記念公園で行われたAMラジオの公開生放送イベントに三波春夫さんがゲストとして出演されて「太陽の塔」の前で歌われたものです。
因みにこの日のラジオ番組で司会をされているのは声からもお分かりになる通り浪花のモーツァルトこと作曲家のキダ・タローさんです。