小春日和
一昨日までの数日間、大阪地方は強い北風が吹き、最高気温も13~14度と12月上旬並みの寒い日が続きましたが、昨日は一転して、温かい小春日和となり、今日、明日もこの暖かさは続くようです。
ところで、初冬のこの時期をなぜ「小春」と言うのでしょうか?
「小春日和(こはるびより)」とは、旧暦10月の異称で、晩秋から初冬にかけて日に日に寒さが厳しくなる中、穏やかで暖かな日和のことをいいます。
広辞苑でも、小春(こはる)」とは、(暖かで春に似ているからいう)陰暦10月の異称。冬の季語。と説明しています。
旧暦10月は、新暦では11月ごろ(今年は10月31日から11月28日)になり、日本ではこの時期の温かい日を小春日和と呼びますが、外国では「春」ではなく「夏」を当てて呼ばれています。
そこで、外国における「小春日和」の呼び方を調べてみました。
・アメリカでは「インディアン・サマー」
その由来は、一説には昔、北米の現地人たちは秋に狩をしており、暖かい日が続くと動物たちが活動的になり、苦労せずに狩ができるという利点があったため
「Indian Summer」といわれるようになったと言う説。
他には、”Indian”という言葉は「偽りの」とか「安っぽい」という意味の使われ方もしており、白人はインディアンは嘘をつくものとして軽蔑して、夏みたいな気候だけど実は
インディアンに騙された「偽りの夏」ということで「Indian Summer」となったとの説。
・イギリスでは「セント・マーチンの夏」
”St.Martin’s”は「偽り」の意味を持っており、アメリカの由来と似ているそうです。
・ドイツでは「アルトワイベルゾンマー(老婦人の夏)」
晩秋から初冬にかけて、風が弱くポカポカと暖かい日に、お年寄りが公園のベンチでのんびりとくつろいでいる風景からといわれています。
・ロシアでは、「バービェ・レート(婦人の夏)」
由来ははっきりしないですが、ドイツと同じようなことではないかといわれています。
・フランスでは「サンマルタンの夏」
由来は分かりません
同じような初冬の温かい日でも、日本人と外国人では感じ方が違うようですね。