らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

紅一点

2016-11-19 | 雑学

男性の中に混じる唯一の女性を意味する言葉に「紅一点」があります。
この言葉は何となく艶やかな感じのする言葉ですよね。
そうなんです。この言葉の元々の意味は艶やかに咲いている花が由来なのです。
今日は「紅一点」の由来について調べることにしました。

この言葉の由来は中国の詩からで、次のように言われています。
中国・北宋の第6代皇帝神宗に仕えた政治家で詩人・文章家に王安石(おうあんせき:1021~1086)と言う人がいます。
彼は1070年、皇帝の信頼を得て宰相になった人ですが、その王安石の作った詩に「柘榴(ざくろ)の詩」があり、その中に「万緑叢中(ばんりょくそうちゅう)に紅一点あり 人を動かす春色は多きを須(もち)いず」とあります。
その意味は、「見渡す限り緑のくさむらの中に、ただ一輪、紅色の花 (ザクロの花) が艶やかに咲いている。人の心を動かす春の景色に多くのものは要らない。赤い一輪の花だけで充分だ」となります。
これが本来の意味なのですが、日本では明治以降、①たくさんある中で一つだけ異彩を放つものの意味として用いられ、その後、「紅」という色や艶やかに咲く花の印象から連想されて、②男性の中に混じる唯一の女性の意味で用いられるようになり、特に現代では②の意味で用いられるようになっていると言うことです。

「紅一点」、元々の意味は草むらに咲くザクロの花の事だったようです。

・これがザクロの花です。