らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

壺坂・高取を歩く(2)壺坂寺

2016-11-23 | 趣味

昨日に続き壺坂寺をご紹介します。

壺坂寺のご本尊は、十一面千手観世音菩薩で、眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音様として、広く信仰を集めてきました。
明治の初め、盲目の夫・沢市とその妻・お里の夫婦の物語の人形浄瑠璃『壺坂霊験記』が初演されてから、歌舞伎、講談、浪曲などの演目にもなり、壷阪寺の名は大きく世に広まっていきました。
なお、壷坂霊験記については明日、簡単にご紹介します。

高取城跡へ行く上り道から眺める壺坂寺の全景です。
三重塔の左側、大きな屋根が「礼堂」、その左が本堂の八角円堂です。

・壺坂寺の全景です。


「禮堂」
右側の建物が「礼堂」で、国の重要文化財に指定されています。
この御堂は本尊を礼拝するために建てられました。
礼堂は寺の創建当時から建てられていたと伝わっています。
度々の焼失で再建を繰り返した後、江戸時代に模様替えなどの大改築がなされて、規模も縮小されているそうです。

「八角円堂」
左側の建物は八角円堂で、創建は大宝3年(703年)です。
「八角円堂」は「本堂」であり、堂中心に南法華寺の本尊、「十一面千手観世音菩薩」が祀られています。
現在の本堂は江戸時代の建立と言われており、日本で初めて建立された八角堂ではないかという学説もあるようです。

・奥、右側の建物が「礼堂」、左側が「八角円堂」です。


 「天竺渡来大観音石像」
全長20m 全重量1200t の大観音石像です。
この天竺渡来大観音石像は、インドハンセン病救済事業の縁でインドから招来したものだそうです。
 インド国民の協力と南インドカルカラの三億年前の古石がインド政府や様々な方の支援で提供され、延べ7万人のインドの石工が参加してすべて手造りで製作されたということです。
20mの巨岩は動かすことも、運ぶことも不可能なので66個に分割して彫刻し、日本に運ばれて組み立てられ、巨岩を支える土台には数万巻の写経と土台石が埋納されており、胎内には数万巻の写経と胎内石が納められているそうです。

・観音さまは美しい紅葉に囲まれて優しく微笑んでおられます。


・燃えるような真っ赤なモミジがとても印象的な壺坂寺でした。