沖縄の古民家シリーズ、きょうは本部の家です。
本部って、もとぶと読みます。沖縄の離島のひとつ。
この家も先日紹介した家と同じく「竹」で造られた家です。
外観写真は、沖縄の家の特徴である、外部衝立てのような
ヒンプンと呼ばれる装置越しに台所棟を見た様子です。
右下写真のような配置と間取りです。
この間、わたしのブログの読者で、東南アジアで家づくり中というかたから
メールをいただきましたが、このように用途別に
棟が分かれているというのが、南方の家の特徴のようです。
写真右上のように、インテリアとしてみたときにその素晴らしさが実感できます。
あまりにも心地よかったので、その空間の空気感を味わいたくなって
左下のように、思わずあぐらをかいてしまった次第。
確認していませんが、わたしの背面に積まれている竹製のものは
どうも寝具とおぼしき敷物のようです。
床も、壁も、屋根も竹で構成されていますが
その編み方が醸し出すデザインはなんとも美しい連続性。
そのうえ、床から感じられる素肌の素材感は
現代建築の「新建材」からはとうてい味わうことの出来ない心地よさ。
よく、竹踏み健康法ってありますが、
その意味合いもありそう。
こういうインテリアで、自然そのままの素材の空間の中で
暮らしていたら、きっと、心穏やかで、生体のリズムにもいいでしょうね。
古民家とはいえ、沖縄の夏季の暮らしの中では
現代の住宅と比較して、機能性もデザイン性も
けっして劣ることは感じないし、むしろ高い精神性という部分では
現代住宅がなし得ないレベルの快適性を実現していると思います。
まぁ、こういう暮らしのもたらす快適性って、
テレビや冷蔵庫であるとかの家電製品や、水回りの快適装置とかの
「快適」装置中心の現代的快適性とは、まったく異質であるとはいえますが。
こういう快適感、現代の家づくりの中で、
一度チャレンジしてみる価値はあると思います。
みなさん、いかが感じられますかね?