三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

元気な沖縄の駄菓子

2006年07月13日 05時43分06秒 | Weblog

写真は那覇国際通りの中小路でのもの。
とあるお菓子屋さんでの光景です。
よく見えにくいかも知れませんが、全国メーカーも
地元メーカーも、満艦飾の沖縄がため、という感じで壮観です。

いろいろな地方を訪れることが多いのですが
いま、日本の地方で、元気よく地方らしさを発散している
というところはなかなかありません。
北海道では、石炭で栄えた昔日の「炭都」夕張市が
事実上、倒産ということになりました。
地方の独自な発展というきれいごとを言っても
足下から、産業の空洞化、過疎化が音を立てて進行しています。
地方都市では、目抜き通りがシャッター街になっているし
過疎化の進行で、いろいろなサービス業も地方では成り立たなくなって、
北海道では、「地元でこどもを産む」こともできない
という自治体が増えているのが現実。
こういう事態って、このままどんどん進行して
行き着くところまで行くしか、ないんでしょうかね?
先日の秋田でのこどもの殺人事件なんかでも
加害者と被害者の住んでいた
あの「新興住宅地」の空洞感は切実だった気がします。
公共としては、いろいろに手を打って
ああした開発行為を行って人口増加をはかったのでしょうが、
そこではけっしてコミュニティが形成されることはなく
「住民のこころの安全」という最低限のインフラも整備できていなかった。

そんな日本の地方の中の一番星が
沖縄のような気がします。
こういう満艦飾に、誇らしく沖縄であることを
堂々と、日本に対して主張している感じがして
まことに楽しい。
全国メーカーにも、沖縄では独自ブランドを作らなければ
商売できない、と思わせるほどのパワーがあるということですよね。
もちろん、観光が力強い産業だという背景はあるにせよ、
ほかの日本の地方は、この沖縄の元気のよさを
もう少し、研究してみてもいいのではないでしょうかね?
コメント
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