最後は、まわりのみんなが立ち上がっちゃって、
ゲームを見るのも、立って見なきゃならなくなってしまいました。(笑)
もう、最後の決勝シーンは
小笠原選手のスライディング場面、
森本選手の果敢な本塁突入、
稲葉選手のサヨナラヒット、
それがすべて一瞬に起こったので、
「勝った、勝った、勝った」
ということだけが、身体中に押し寄せてきた感じでした。
最後は、やっぱりホームで、裏の攻撃権を持っていることと
札幌ドームに集まった大部分のファンの思いが、
夢が現実を追い詰めて、追い詰めて、とうとう張り裂けるように、
夢が現実になっちゃった、という感じだったです。
冷静に考えてみて、きのうのゲームはほんとうに全員での守り勝ち。
八木君の攻撃的な果敢なピッチングは圧巻。
バックの野手陣の守りは、ほぼ全イニングで、凄いプレーが続出。
息詰まるような戦いでしたが、
途中からは、守りには絶対に不調はない、という確信を持てる戦いでした。
だから、こうなったら、延長12回まで、全部ゼロでも、守りきって引き分けでの
優勝でもいいや、と思っていました。(きのうは引き分けても優勝)
それが本当のファイターズの、ことしの強さだった気がします。
緊迫した投手戦の結末って、
誰かが持っている、試合を決めるなにか、を探させる推理小説のような楽しみがあります。
きのうの場合は、やっぱり森本君だったのでしょうね。
最終回、全部のホークスのアウトは森本君のミットに収まり、
直後、森本君が、このゲーム初めての四球を斉藤投手から選んで、
決勝のホームベースを踏んだのですからね。
途中までは、でも、この試合3塁を守っていた稲田選手が
運を持っているのかと思ってみていました。
でも、やっぱ、ドームを埋め尽くしたファンの思いの総量が、
現実を作ってしまった、というのがいちばんの感じなんでしょうか。
誰も帰ろうとしないなか、息子の明日の学校もあるし、
セレモニーはテレビで見ればいいや、と早く帰りました。
さすがに帰り道、楽勝に空いていて、よかった。
途中、テレビのレポーターさんからマイクを向けられたので、
どこかで、わたしの顔が写っているかも知れません。(汗)
でも、よかった、移転から3年で優勝なんて、
ちょっとできすぎで、もっと辛い思いをたくさんしている、他球団のファンのみなさんから
きっとうらやましがられると思います。
ほんとうに感謝の気持ちが自然に出てきます。
野球は、勝つ人もいれば、負ける人もいる、
そのみんながやっているから、喜びも悔しさも印象が濃くなるんですよね。
にわかの、たった3年のファンなのに、こんな思いを味わえて、幸せです。
ありがとう、北海道日本ハムファイターズ!