昨日は奥州市水沢で東北電力さん主催の講演会。
約2時間の長い時間でしたが、ちょっと用意した写真データなど
多すぎたかなぁ、という大急ぎの顛末でした。
で、終了後、ねぎらいのご配慮なのか、
水沢営業所・阿部所長さまから、
「茅葺き屋根日本一のお寺があるので、見に行きませんか?」
という何ともありがたいお誘い。
たいへん歴史へのご興味に満ちたお話を楽しく車中、伺いながら、
市街地から約15分ほど、山道をドライブして
到着したのが、ごらんのような偉容の大伽藍寺院。
正法寺、というのは永平寺、総持寺と並ぶ曹洞宗の本山寺院ということ。
創建は南北朝期で、奥羽2州の武家の尊崇を集めた大寺院です。
ことし、屋根の葺き替え工事が完成して、
一般に公開が始められています。
いやぁ、さすがに「日本一の茅葺き屋根」といわれるだけあって、
ものすごい迫力です。
本堂伽藍自体、たいへんな広大さの面積、高さを誇っていますが、
その大建築を覆い尽くす圧倒的な茅葺きの重量感が迫ってくる。
市街地から遠く離れた山中に、忽然とこの大屋根が現れる様は、圧巻。
周囲は深い緑に抱かれていて、
武家の尊崇を集めるにふさわしいたたずまいを見せておりました。
たいへんな目の保養をさせていただいてありがたく、
ふと見ると、茅葺き屋根補修への浄財賽銭箱を発見。
わずかな感謝の気持ちを差し上げましたが、
なんと、そのお礼と言うことで、
立派な木札がいただけました。
この木札も、工事中に出た杉の古木から作られたものと言うことで、
これも香しい、ありがたいものでした。
けっして、この木札が欲しくてお布施したのではありません(笑)。
ですが、なんともありがたい気持ちに満たされた次第です。
きちんとわが家で大切にしたいと思います。