三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

奥の正法寺

2007年05月25日 05時09分58秒 | 歴史探訪

昨日は奥州市水沢で東北電力さん主催の講演会。
約2時間の長い時間でしたが、ちょっと用意した写真データなど
多すぎたかなぁ、という大急ぎの顛末でした。
で、終了後、ねぎらいのご配慮なのか、
水沢営業所・阿部所長さまから、
「茅葺き屋根日本一のお寺があるので、見に行きませんか?」
という何ともありがたいお誘い。
たいへん歴史へのご興味に満ちたお話を楽しく車中、伺いながら、
市街地から約15分ほど、山道をドライブして
到着したのが、ごらんのような偉容の大伽藍寺院。
正法寺、というのは永平寺、総持寺と並ぶ曹洞宗の本山寺院ということ。
創建は南北朝期で、奥羽2州の武家の尊崇を集めた大寺院です。
ことし、屋根の葺き替え工事が完成して、
一般に公開が始められています。

いやぁ、さすがに「日本一の茅葺き屋根」といわれるだけあって、
ものすごい迫力です。
本堂伽藍自体、たいへんな広大さの面積、高さを誇っていますが、
その大建築を覆い尽くす圧倒的な茅葺きの重量感が迫ってくる。
市街地から遠く離れた山中に、忽然とこの大屋根が現れる様は、圧巻。
周囲は深い緑に抱かれていて、
武家の尊崇を集めるにふさわしいたたずまいを見せておりました。

たいへんな目の保養をさせていただいてありがたく、
ふと見ると、茅葺き屋根補修への浄財賽銭箱を発見。
わずかな感謝の気持ちを差し上げましたが、
なんと、そのお礼と言うことで、
立派な木札がいただけました。
この木札も、工事中に出た杉の古木から作られたものと言うことで、
これも香しい、ありがたいものでした。
けっして、この木札が欲しくてお布施したのではありません(笑)。
ですが、なんともありがたい気持ちに満たされた次第です。
きちんとわが家で大切にしたいと思います。
コメント (1)
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