写真は外部から玄関に至るアプローチを彩っている木組み天井。
これって、札幌の建築家のみなさんがよく使っているデザイン手法。
伝統的には、古民家などの天井の飾り方として、
木組みを見せる、というスタイルがあり、
その延長線上で、考え出されたものなのではないかと思います。
コンクリートブロックなどの石系の素材で
構成していくと、その天井もコンクリートスラブになることが多い。
そうすると、そのままではインテリア的には牢屋っぽくなる。
それを緩和するのに、こういう木組み天井を採用したのではないかと推測されますね。
これって、わが家でもやっていまして、
たいへん面白い変化に富んだ空間性が楽しめます。
この写真のように、ちょっと無国籍だけれど、
陰影感は独特で、ちょっと和の雰囲気も感じられるという仕掛け。
一度、木組みを組み上げてから、天井にあらかじめ埋め込んだボルトなどに
緊結させるという手順になります。
上に向かっての体勢での作業になるので、見ていましたが、
施工はなかなかに大変です。
写真のように屋外に使用する場合はメンテナンスもそう考えなくていい。
室内に使う場合は、やはり定期的な掃除は必要。
ただし、この掃除っていうのを、あんまり一生懸命、やらない。
そうすると、どうしてもホコリが溜まる、ということにはなります。
まぁ、年にいっぺんでも大掃除をやればいいんですけれど。
これは、わが家の場合の話なので、一般化はできませんね(冷や汗)。
先日も、吹き抜けの高窓まわり、掃除機で吸い取りましたが、
やると、結構楽しいものなので、掃除をすべきですね。
って、自分に言い聞かせているようなブログになっております。(笑)
しかし、デザインとしては、やはりよく見つけたなぁと
感心させられます。
白木でもいいけれど、彩色してもまた、その色合いを楽しめる。
まぁ、軽快感のあるインテリア空間、というわけには行きませんけれど、
重厚感があって、落ち着きのある、渋さを狙うのなら、
かなり有効なデザイン手法だと感じます。