三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

芸術の秋、かなぁ

2007年09月12日 06時27分59秒 | こちら発行人です




先日札幌で開かれていたダリの展覧会に行ってきました。
娘が行きたいと急に言い出したので、
付き合って家族で見に行った次第。
わたしも学生の頃に、ルネ・マグリットの展覧会をわざわざ東京で見た経験があり、
シュールレアリズムの作家たちは興味はあったのです。
ダリも嫌いではないけれど、多作なかれの展覧会、
世界中から、どうやって作品を集めるのか、と思っていましたが、
まぁ、たいへんがんばって開催にこぎ着けたもの、という印象を持ちました。
どういう収集経緯だったのか、そこまでは確認は出来ませんでしたが、
スペインとアメリカにダリの美術館があり、
そことの貸出交渉はたいへんだっただろうと推測します。
会場は札幌近代美術館で、ちょうど、期間終了直前の土曜日ということで、
「あれ、こんなに美術ファンって、増えているんだ」と
びっくりするほどの人出。しかたなく、少しは空いていそうな絵画を飛び飛びに見て回るコース。
最近は音声案内の説明がレコーダーから聞けるサービスがあり、
娘とカミさんは、興味深そうに聞き入っておりました。
ただ、やはり絵画作品って、もうすこし、ゆったり見たい。
まるでベルトコンベアーに乗って、数秒ずつ見て回っても
「絵を見た」という体験感覚にならない気がします。
できれば好きな絵の前では、感慨に浸るような時間を過ごしたいと思いますね。

写真は、旭川買い物公園の彫刻作品。
不勉強で作家の名前も記憶していませんが、
通りのあちこちに、雰囲気に寄り添うような楽しいオブジェが点在しています。
なかでも人気があるのが、この作品。
よく、子どもたちが楽しそうに、楽器を弾いているおじさん像と並んで座っていたりします。
そんなときは、大体がゆったりとしたいい表情をしていることが多く、
本当に身近な芸術作品、っていう感じがして好感が持てます。
超有名な大作家の希少作品を見るのもいいけれど、
こういうさりげない作品もまた、味わいとユーモアがあっていいのではないでしょうかね。
緊張させるのではなく、ゆったりした気分にさせられた作品でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする