三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

子どもたちの世代

2010年03月30日 05時57分48秒 | Weblog




きのうは友人の母親の葬儀に参列。
直会(なおらい)まで出てくれということだったので、
葬儀後、いろいろなひととお話しして参りました。
友人のこどもたちとも話ができて楽しかったです。
最近は、そういう年代の人たちと話すことが重なっています。
わが家はまだ下の坊主は中学校2年生なので
まぁ、ようやくすこしはよもやまの話をできるくらいの年頃。
友人たちの子ども年代の多くは社会人になってきているので
考えていることとか、話していて楽しい。
そこそこの就職ができて首都圏で働いているそうですが、
どんな思いを抱いているのか、
聞いていると、わたしたちの若い頃と変わらない思いを持っている。
首都圏での暮らしに違和感は持っている。
経済的には地域での有利不利はわかるのだけれど、
やはり北海道の暮らしへの思いというものはある。
端的に言って、やはり首都圏の暮らしは、満たされないものが多い。
刺激もあり、経済ももっとも活発ではあるけれど、
結局、いごこちが良くない暮らしなんですね。

日本の現状では、地方で経済活動を継続していくというのは
たいへんに厳しい状況に置かれている。
不動産の価格動向が発表されたけれど、
前年と比較可能な全国約2万7千地点のうち、
上昇したのは僅か7地点というような状況で、
ほぼ、土地価格というのは20年近く、
地方では下がり続けているように感じられる。
先日も室蘭に行ってきたけれど
市内中心部にあった地方デパートがシャッター下がったまま。
市内の最大の中心街地域なのに、買い手が付かない。
経済活動の基本である土地価格がこうまで弱含みでは
まぁ、投資意欲はまったく出てこない。
なぜここまで弱気な経済になってしまったのか。
政治が、大きな枠組みでの方向性を打ち出して
それに向かっての政策誘導を行って、
活発な民間の投資を促すしかないけれど、
小沢問題とか、ほとんど意味のない政治への萎縮効果で
民主党の改革への期待感を急速にしぼませてしまった。
現状でいえば、ここまでしぼんでくれば、
民間や地方の経済意欲は盛り上がりようがないレベルではないか。

しかしこういう現状だけれど、
若い人たちは、これからの社会を作っていくことになる。
かれらがのびのびと生きていくことに喜びを感じられるように
わたしたち年代は、知恵と工夫を絞っていかなければならない。
そんな思いで、お話しておりました。
<写真は長谷寺の地蔵さん>






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